真実と幻想と創価学会

創価学会について色々書いています。ほぼ毎週日曜更新。

「新会員の友のために」 定価100円[本体95円]

2012-01-09 17:12:43 | 創価学会問題

私の手元に「新会員の友のために」という冊子があります。

実家を出る際に、ブログ記事のネタになるかと持ってきたものです。

奥付には、
発行日 二〇〇二年四月十日
編者 聖教新聞企画部
発行所 聖教新聞社

などと書かれています。

裏表紙には定価100円[本体95円]の文字が。

うーん、新会員の友のためのいわゆる「入会のしおり」みたいなものなのでしょうが、無料配布ではないのですね。

ちなみに以前も紹介した時に書きましたが、この時期うちに新入会した人間などいないのですが、なぜこんなものがうちにあったのかは不明です。

この中から今回は少しご紹介。

「質問コーナー」より

 Q 両親を折伏したいと思っているのですが、自信がありません

 A 両親を折伏したいという、心は大切であり、立派な志です。
 決して肩ひじを張らずに、信心によって自分がどれだけ人間的に成長したか、唱題や学会活動を通じて得た功徳や感動など率直に語っていけばよいのではないでしょうか。
 また御書に「釈尊の出世の本懐(この世に出現した根本の目的)は、人間としてのあるべき振る舞いを教えることにあった」(趣意)と仰せです。
 池田名誉会長も「仏法の精髄は『人の振る舞い』にこそある。一人ひとりが、信仰を通じて磨いた人格の力で、さわやかな信頼の輪を広げていく。そうした、身近な現実の中での地道な行動にこそ、公布の発展があることを忘れないでいただきたい」と述べています。そういった意味からも、仏法を根幹とした賢明な振る舞いを通して、「信仰してからは違うな」と、両親から信頼が寄せられるような実証を示していくことが大切です。
 あなたの、そうした姿自体が弘教に通じるのではないでしょうか。焦ることなく、地道に対話輪を重ねて一家和楽の信心を目指していってください。

こちらをご覧の方はとっくにご存知であろう有名な話ですが、池田名誉会長こそ両親を折伏できませんでした。

お父さんの子之吉さんは真言宗の方で、お墓もそちらにあります。

ご両親どころか、4人のお兄さんがおられるそうですが(一人は戦死されている)、その誰一人として学会に入ったという情報を見たことはありません。

この質問のアンサーにあるようなことを、池田名誉会長自身はされなかったのでしょうか。

つまり、信心によってどれだけ人間的に成長したか語れず、「信心してからは違うな」とご家族に思わせられなかった。いや、違う意味では「信心してからは違うな」と真剣に悩ませたかもしれませんが…。

「人の振る舞い」を語っている本人こそ、それが実践できなかった。

さて、この口先だけの振る舞いは身近な人にどのような姿と映ったでしょうか?

別の「折伏」を説いたページでは、

相手が他宗教を信じ、間違った宗教観を持っているのであれば、真実の仏法の考え方を、道理を尽くして語り、正していくことが大切です。

とまで説明されているというのに、自他共に認める(笑)師匠であり名誉会長ともあろう方が、一体どうしたことでしょう。

また現在の池田氏自身の在りようは如何でしょう。

メッセージや激励は送るが、生の声や映像はない。昔の写真を掲載し、あたかもどこかで元気に過ごしているかのよう…。

一人ひとりが、信仰を通じて磨いた人格の力で、さわやかな信頼の輪を広げていく。

一体どこに信頼が?真実の姿を曝せない人間のどこを信頼しろと?

最高指導者である名誉会長ご自身がこの「一人ひとり」になれず、実践する姿も見せられずではなんとも情けないことではありませんか。

池田氏自身は間接的に数多くの新入会員を生み出したでしょうが、身近な現実の中では「信頼を寄せられるような実証」を示すことができなかったのです。

もしこの質問コーナーで答えを示すならば「池田名誉会長でさえできなかったことです。できなくても心配ありません」とでも書いておくのがいいのではありませんか。

きっと新会員の皆さんは100円払って読む価値があったと安心されることでしょう。


12 コメント

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クロさん、はじめまして。昨日はシニフィエさんの... (yoko)
2012-01-10 11:37:58
クロさん、はじめまして。昨日はシニフィエさんのブログでのコメントありがとうございました。

真実と幻想・・・深い意味を感じています。
今後ともよろしくお願いいたします。

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アンチネタとはなんの関係もない話題で恐縮ですが... (トニー)
2012-01-10 11:38:39
アンチネタとはなんの関係もない話題で恐縮ですが、最近また猫が飼いたくなってきました。
いま住んでるアパートは、一昨年の暮に越してきた物件です。10畳近いリビングを擁する1k&バストイレ別、しかも脱衣場まであるのに家賃は35000円。駐車場料金タダ。僕が住む栃木県宇都宮市の相場からしたら格安の物件です。
大家さんがいい人で、「空いてる土地がもったいない。金になるだけありがたい」と作った物件だという話です。
いぜん二回ほど、ゴミ捨て場のルールを守らない馬鹿者がいて、生ゴミやらカラスやら不衛生な状態になったことがありました。あまりにひどかったので自主的に掃除をしたら大家からひどく感謝されたことがあるこの僕ちゃん(笑)。好感をもたれているに違いないと、「不動産が駄目だと言っても大家がいいと言うのなら大丈夫では」、と直談判してみました。すると答えはこうでした。
「トニーさんなら一匹だけだったらいいですよ」。
これから猫は繁殖期を迎えます。さてトニー様のような優しいご主人様に拾われる幸運な仔猫はいったいどこのどいつか…。楽しみが一つ増えました。
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クロさん、こんにちは。 (コオロギ丸)
2012-01-11 06:42:20
クロさん、こんにちは。

そんなものがあるんですね。

しかし、いまどき新しく入会する人がいるんですね。こちらの方も驚きです。


一冊100円といっても、小冊子で配布するようになっているのでしょう。それを先輩学会員がまとめ買いして、配るのですね。

新会員にも「書籍を買えよ」という学会流如是我聞でしょうか?

創価本部も腐っていますね。こんな企画どうでしょうか?といって下に押し付ける。創価官僚と言われるわけですよ。

ちなみに聖教新聞社という法人格はございません。新聞協会にも当然入っていません。

あくまで創価学会の新聞部ということです。ですので、発行元は実質的には、創価学会 新聞部 企画課となることを、ここを読まれる皆さま、おさえておきましょう。
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クロさん (河童)
2012-01-12 21:37:44
クロさん
過分なお言葉は図に乗りますので・・・

そのような冊子があるんですね。折伏していたのに知りませんでした。
引用の冒頭から、餅が喉に詰まりました。
新会員が早速にも親の折伏で悩むシチュエーションは想像しにくいです。
その前に学会に入った自分自身の先のことが心配なはずなんですけど。
こうした確信の無い人まで巻き込んで活動させるから、尚更デタラメな団体になるんですが。
逆に勘違いな確信を振りかざされるのも大迷惑だったりしますね。
まあ、いずれにしても迷惑ということで・・・

「学会活動を通じて得た功徳・・・」
ブハッ! 詰まった餅が吹き出て蘇生させるオチですかね。
素晴らしい! いや、お目出度い! 一年中お正月のシステムです。
良い事象はすべて学会活動のおかげ・・・これが学会の功徳の定義ですから、客観的説得材料にはなり得ないのですが。
現場では地位・財産・モノを得た体験が極マレに語られますが、一人ひとりの心や真理について求道する姿はありません。
あるのは「師匠と心をひとつにして」の師弟不二ですが、押しかけ師匠の本心を知り、語れる人間はいないでしょう。
「先生には我々に理解できない深いお考えがあって・・・」 大幹部のこの言葉で何度ウヤムヤにされたことか。
冷静に考えるとほとんどギャグの世界ですね。

「絶対的幸福境涯を得た」と言う学会員を未だかつて見たことが無いです。
学会教学の中だけで説かれる永遠の幻想なんですね。
私はむしろ学会の呪縛から解き放たれたとき、絶対的幸福に一歩近づいたと感じています。

そう言えば学会では家族を折伏するのが一番難しい、とよく聞かされました。
ひょっとしてセンセイ由来ですかね?
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クロさん おはようございます(^^) (ミルフィーユ)
2012-01-13 10:04:25
クロさん おはようございます(^^)

「池田名誉会長でさえできなかったことです。できなくても心配ありません」と書いておけばいい……のくだりに笑わせてもらいました(^O^)
クロさん上手い!座布団1枚!(笑)


高等部時代にそら折伏だ、そら部員増加だとハッパかけられ、目標達成しないと女子部の担当幹部に怒鳴られたことを思い出しました。
今思うと か弱き(笑)女子高生に対し偉そうに上から目線で何様のつもりだったのやら。

話は変わりますが、名誉会長の新連載【若き君へ 新時代の主役に語る】が上中下にわたり聖教に掲載されました。

相変わらずいかにも元気で対談してるように見せてる? 聞き手=「若き君へ」編集委員会 とあったり、さも名誉会長と話してるかのような文。
「池田名誉会長 うれしいね! 本当にうれしい! 青年部の様子も、新入会の皆さん方の決意も、よく伺っています。……」ですって。

動く名誉会長を見ないことには対談してるとは信じがたいです。 それにしても今年もまたごまかしながら行くしかないとは哀れですね。
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消費税もしっかり取って、定価100円ですか。。。 (kan)
2012-01-14 00:18:02
消費税もしっかり取って、定価100円ですか。。。
それも新会員向けの冊子なのに・・・呆れはてますね。
常識的にも無料配布すべきモノでしょうに。

創価学会は些細なことから何もかも、とにかく金・金・金です。
普通の感覚なら異常ですが、それすら気がつかず、ただ言われるままに買い、ただ言われるままに生活費や学費まで潰してお金を差し出す愚かな会員さんたち。
一生創価カルトの「金づる」にされる哀れな会員さんたち。
悲劇を通り越して、「喜劇」か「都市伝説」か・・・そんな気すらいたします。

池田氏の家庭状況も昔はわかりませんでしたが、情報社会のおかげで徐々に明らかになってきていますよね。
偉そうに言うくせに親も入会してなくて、その上確かに兄弟のことは伏せてるようです。
みっともない限りです。

重病ならそう言えばいいものを、1年数ヶ月以上姿を見せず、昔の写真でごまかし続ける創価学会。
教養のかけらもなく欲に狂った池田氏をハリボテで覆い、崇めるしかない創価学会。
ある意味、末期症状のように思います。

みなさんのコメント、みんな人間的な言葉が並んでて、なんかいいなぁ。。と思ったりしてます。
「素」の語り言葉がとても素敵ですね。♪
特にトニーさんのコメントはとても暖かさを感じました^^。

クロさんのお人柄で、集う人たちもいい方が多いですね。(^0^)
しばらくは寒い日が続きそうです。
体調にはくれぐれも気をつけて下さいね。

ブログの背景も一新して、新鮮な感じがいいですね。
色合いも爽やかで、とても素敵だと思います。
また貴ブログのベンチに腰掛けにまいります^^。
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yokoさんへ (クロ)
2012-01-14 21:42:50
yokoさんへ

はじめまして。
わざわざこちらにもコメントありがとうございます。

情報の拡散・共有ということでコメントさせていただきましたが、このようにご挨拶くださり本当にありがとうございます。
それにしてもシニフィエさんのブログは凄いですね。
多くの方に注目され、またコメントされる方たちの誠実な訴えも、多くの人を惹きつけているのだと思います。
そんなブログには遠く及びませんが、今後ともどうぞよろしくお願いします。
返信する
トニーさんへ (クロ)
2012-01-14 21:48:18
トニーさんへ

なんとまあ、素敵なお話でしょう!
にゃんこを語り合う仲間が増えるなんて!
春先に生まれる子猫や、今なら東北被災地で飼い主とはぐれたペットたちなど、良縁を求めるにゃんこたちはいっぱいいます。
是非とも、トニーさんがいなければ救えない命に手を差し伸べてあげてください。
本当にこんな優しいご主人様に出会えるにゃんこは幸せものです!

それにしても…いい物件にお住まいですねw
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コオロギ丸さんへ (クロ)
2012-01-14 22:01:07
コオロギ丸さんへ

こんばんは。コメントありがとうございます。


>しかし、いまどき新しく入会する人がいるんですね。こちらの方も驚きです。

そうですねー。
この冊子は少し古いものですが、実際この十数年くらいは新入会は珍しいものでしょうね。
実際は福子と呼ばれる二世、三世、今なら四世とかが、赤子にして新入会というのが現実でしょう。
そんな子らにこうした冊子など必要もないでしょうに…w

コオロギ丸さんが仰るように、現活動家の先輩が地区で配る分といって半ばノルマのように買っているのでしょう。
そんな一冊がうちに舞い込んだのかもしれません。
そう考えると、この冊子の内容からも察するに本当は内部向けのものなのかな、とも思います。
最初に読んだときは「アホらし」という感じでしたが、そう考えると内部のたるんだ精神に刺激を与える内容になっているのかな…なんて思います。


>ちなみに聖教新聞社という法人格はございません。

そうそう。聖教新聞社と名はついているものの、独立した会社ではありませんね。
創価学会の収益部門の一つです。
当然、宗教法人としての税制の優遇も享受しております。
学会員さんほど知らない事実!
ここを読まれる皆さま、詳しくは我がブログの「創価学会基礎知識」カテゴリを要チェック!
返信する
河童さんへ (クロ)
2012-01-14 22:28:01
河童さんへ

何も過分なことなどないですよー。
いつもモヤッと漠然と思っていることをズバリと言葉に表現される河童さんのコメント、本当に楽しみにしておりました。


>新会員が早速にも親の折伏で悩むシチュエーションは想像しにくいです。

確かに!言われてみればそうですね。
また、悩んでいる時点で、人を折伏しようなどという傲慢な行為は100年早い、といったところでしょうか。
最低限そういったことは自分の言葉で自信を持って語れるようになってからにしてもらわないと、誠意がないと見られても仕方ないことです。
こういう自覚がないのが迷惑を振りまく元になっているのでしょうね…。


>良い事象はすべて学会活動のおかげ・・・これが学会の功徳の定義ですから、客観的説得材料にはなり得ないのですが。

まったくその通りですね。
創価学会の魔法(MC)にかかっていなければ当然分かることが、渦中にいる者には思いつきもしない。
恐ろしいことです。
「押しかけ師匠」とは、うまい表現です。
でも魔法にかけられている人たちは、この現実の「押しかけ師匠」に追いかけられいつしか偶像の「山本伸一」を追い求めるようになっているのではないでしょうか。
本当にあっちもこっちも幻の魔法ばかりです。


>学会教学の中だけで説かれる永遠の幻想なんですね。

幻想だから追わずにはいられない…。
実体がないものこそ、信仰者一人ひとりの確固たる考えが必要になるのだと思うのですが、それがなく上与えられた考えをただ受け入れる集団だから気味が悪いのです。
洗脳集団、カルト集団、そんな言葉が囁かれる所以でしょう。


>そう言えば学会では家族を折伏するのが一番難しい、とよく聞かされました。

そうなんですか。
確か「魔」は一番身近な人になって現れる…なんてことも言いませんでしたっけ?
だから家族に反対されるのは学会が「正法」の証なんだとかどうとか…。
身近な人間に理解を得られない宗教であるという前提の言い訳にしか見えませんが。
そうやって身近な人間から切り離すのもMCの手法ですし、「家族の気持ちよりも折伏」という考えが学会家庭に蔓延る不和を増産しているということについて、誰か責任を取ってもらいたいものです。
あ、センセイは実践できなかったから実感が沸かないのかもしれませんね~。
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