あまちゃんの カタコト中文日記

中国・杭州がえりのライター助手、日々のいろいろ。

自粛解かれるも…面会はたったの15分

2020-06-02 | 日記
今朝、新聞を取りに1階に降りるとエレベーターホールがにぎわっていた― 集団登校の小学生たちだ。
えらいな、きみたち。なが〜い休みをへて、ちゃんと朝早く起きて学校へ行けるなんて、すごいよ。マジ尊敬する。
ボクなんて、4月に始まるはずの仕事が延びのびになっていて。まもなく始まるんだけど、これが憂うつでしょうがない。緊急事態宣言(含む延長)にどこかほっとしていた自分が情けないったら、、。
***
コロナのせいで色んな人が、色んな形で迷惑をこうむっている。
身近な人の例で「悲惨だな~」と思うのは、年老いた親を介護施設に入所させているケースだ。

友人の母は脳梗塞から寝たきりになり、大阪の老健に入所している。
母一人、子一人。友人はフルタイムで通勤しているので、自宅で介護は無理だと判断。
さいわい、自宅に程近い施設があったので、そこに母を入れ、毎日仕事帰りに会いに行っていた。
それが、2月末or3月初めからだったかコロナで会えなくなった。家族でも施設への出入り、面会が禁止されたのだ。
面会禁止後もしばらくは洗濯物の受け渡しには行っていたが、そのうちにそれも禁止となった。

母の容態が安定している時はまだいいが。
原因不明の高熱が出たとか、脳梗塞の後遺症で痙攣がおこったとか、足が赤く腫れ上がる蜂窩織炎(ほうかしきえん)になったとか。
ただ電話で聞かされるだけで様子を見にも行けず、娘の不安は増すばかり。
また高齢で「脳梗塞→寝たきり」とくれば、認知症のリスクが高い。
コロナで会えないうちに母の認知症が進み、娘の顔も忘れてしまうんじゃないか? 等々、不安は尽きなかった。
***
ついに緊急事態宣言が解かれ、母子は6月1日に面会できることになった。
「ようやく面会がかなう」と聞き、ボクはてっきり1時間くらい? とにかくゆっくり会えるものだと思っていた。

現実は・・・たった15分だった。
しかも、順番待ちの列に並んでからの面会だ。
施設の外に椅子が置いてあり、そこに座って順番を待つ。同時に検温をする。基準以上の熱があれば入所できない。
友人は歩いて体温が上がっていたのでギリギリセーフ、危なかったらしい。

そして感動の対面— 母は娘の顔を見るなり、無言で号泣。
当然娘も涙、涙・・・わずか15分は話す間もなく、ただ涙にくれた。
そして、久しぶりにみる母はさらに痩せて小さくなっていた。
***
この期間ほど ”ママちゃんちに自由に行けること”がどれほど恵まれたことなんだろう、と実感したことはない。
友人親子のように、会いたくても会えない人がたくさんいた。
コロナにかかって、亡くなった人はもちろん・・・。

時には行くのが面倒になったり、会話が通じない…等々、うんざりすることもあるけど。
贅沢言っちゃ〜いけないね

しょんべん小僧はアベノマスクか?

コメント (2)