『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

『鷗外の怪談』

2014年10月25日 | Weblog

金曜日の夜は、友人の金田明夫さん主演の
『鷗外の怪談』

http://www.nitosha.net/ougai/
https://www.facebook.com/nitosha1981
を、先週に引き続いて東京芸術劇場で観てきました。

金田さんと言えば、不思議な縁のある人で過去に何回か僕の日記に登場して居ます。
今からちょうど40年前。僕と相方Charlieが音楽活動を始めるきっかけになったのが、
演劇集団『円』の研究生の芝居。その芝居の音楽を担当した。
金田さんはその当時、その演劇集団『円』に所属していてまだ研究生だった。

その後、正式に劇団人になり、同劇団の『あらしのよるに』『リチャード三世』等に主演。
昨年末の『ワーニャ伯父さん』、今年5月の『錬金術師』にも主演。

テレビではドラマ『3年B組金八先生』の北尚明役で話題になり、『科捜研の女』ではレギュラー。
NHKの大河ドラマなどにも多数出演、テレビでも活躍されている。
映画では『月はどっちに出ている』(監督/崔洋一)『感染列島』(監督/瀬々敬久)などに出演。
その他、外部出演の舞台に、東京セレソンデラックス『くちづけ』『笑う巨塔』など、
今回初めて、二兎社の芝居に参加されたと言う。

物語のあらすじ
明治の文豪・森鷗外は文学者でありながら、軍医として最高ポストに上り詰めた政府高官でもあった。
この二つの立場を生きる困難が極まったのは、1910年の「大逆事件」をはさむ時期。
大逆事件の被告人弁護を引き受けた文学者・平出修(ひらいでしゅう)は、
鷗外からレクチャーを受けるため、鷗外の住居「観潮楼」に通う。
今回の芝居は、その時期の鷗外と周囲の人々を描いて、鷗外の人間像の秘密に迫る、
永井愛の書き下ろし意欲作。
 
作・演出 永井愛
出演:金田明夫(森鴎外)
水崎綾女(妻:しげ)
内田朝陽(文学者・平出修)
佐藤祐基(スバル編集者:永井荷風)
柳絢子(女中スエ)
大方斐紗子(鴎外の母)
若松武史(賀古 鶴所=かこ つるど:日本陸軍軍医)

さて、芝居の話。
ハッキリ言って、この芝居は面白い上に、『プロ』の芝居を堪能しました。

先週も芝居を観に行ったせいもあって、レベルの違いをマジマジと見せられ、
贔屓目では決して無く、『真のプロ』の違いを見せつけられた感じ。
台詞の言い回し、間・・・・目線、表情。
そして、『背中の芝居』と言われる首や肩の動きや姿勢・・・・。
金田さんは、こんな事しながら、表情も研究されてるのでしょう・・・・(笑)

金田さんの芝居は、いつ観ても本当に素晴らしい。
台詞の一つひとつに、気持ちが入っている。
何よりも、どんな芝居でも役に成りきっている。
今回は勿論、『鴎外』になりきっていました。
芝居が、観ている観客にぐいぐい入り込んでくるのだけれど、それが自然なんです。
台詞に鳥肌が立ち、涙が溢れるほど僕の心を揺さぶりました。
多分、台詞の一言一言に気持ちが入り込んで居るからなのでしょうね・・・・
本当に、勉強になる『真のプロの芝居』です。

妻役の水崎綾女さんは非の打ち処が無いほど、本当に美しかった。
芝居もとても上手で、感心して見ちゃったほど・・・・
まぁ『真のプロの芝居』のキャストだから、半端な人はいませんよね?(笑)

他の役者さんも、全て文句の無い演技で2時間40分の芝居を堪能しました。

楽屋を訪ねて行って、『金田さん、上手いなぁ・・・・』って言ったら
『当たり前だ!俺はプロだよ。これで食ってるの・・・・』と笑う。
こんな言葉にも、全く嫌味が無い。
若い頃から凄く努力して来て、今でもその姿勢は変わらない。
プロなんだもん・・・・当たり前です。

また、次の芝居が楽しみです。

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