『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

『脳味噌を使うこと』

2016年02月23日 | Weblog

今日は一日、デスクで設計検討。
某有名研究所に納めた、装置の性能が不足して問題になっている。
詳しいことは書けませんが、最初に納入した時に、十分な検討や検証がされていなかった。
その性能不足が災いして、研究所全体に影響を与えることになり、対策を依頼されたもの。

久しぶりに脳味噌を使う感じ。
問題を解決するには、どうしたらいいのか?
それについては、今起きている現象から解決策は見つかった。
ただ、それを具体化するにはどうしたらいいのか?を検討している。
色々とアイデアが浮かぶものですねぇ・・・・

一つに絞らず、いくつかアイデアを出して、その長所・短所を箇条書きにする。
どんなものでも、良いことばかりじゃない。必ず短所があるものです。
コスト、工事にかかる手間などを比較して、一番良い物を採用する。
こういった検討は、結構『脳味噌を使う』仕事なのです。

設計の仕事というと図面を描いて物を作ることだと思われがちですが、
実は図面を書くなんて言うのはごく一部のことで、そんなものは専門の
トレーサーに任せてしまえば、自分で描くより綺麗で早い。

退職した時に居た子会社では、女性のトレーサーを2人も置いた。
図面は下書きしてトレーサーに頼んで、余った時間で基礎実験や
次に繋がる勉強をする時間に回せと、言って居たのだけれど、
相変わらず殆どの人間が、自分でCADを使って『絵』を描いている。

判らないところを訊かれたりするのが煩わしいのか?
そういうコミニュケーションが苦手なのか?
良く判りませんが、とにかくそんな感じだから新しい発想なんて湧いてこない。
今はコンピューターによって、コピー&ペーストが簡単だから、
本質のところが判らなくても、いわゆる『MADE IN CHINA』と同じ。
それでも物は作れちゃうのですよ。本物には敵いませんけどね・・・・(笑)

自分で描いた方が早い・・・・殆どの人がそう思うものなのですね。
僕に言わせれば、それは下書きする能力が無い、人に説明する能力が無い人間。
それと長い時間デスクに居ると、仕事をしているように見えるし、
それを『成果物』だと思っている管理職が多いからなのですよ。
こういうのは限りなく『アマチュア』に近い『金を貰っているだけのプロ』。
まぁ、それでも本人たちがそれで満足しているのだから、それはそれで良いのでしょう。

前の会社で、仕事を干されてからこういった類の『脳味噌を使うこと』が無かった。
なんだか久しぶりに『ポンチ絵』と呼ばれる手書きの図面を描いたりしながら
『設計検討』をしているのが、ちょっと楽しかった。

僕は電気設計なのだけれど、前の会社で真空機器の部署に居たり、
高電圧を扱うようになって、機械設計の部分や物理もある程度のことは判る。
今の仕事は熱交換の仕事なので、理科で習った『ボイルシャルルの法則』など、
基礎知識として、かなり勉強したので意外なところでそれが役立っている。
図面を描く時間を惜しんで、他の事をやったお陰ですね。

コメント
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