前回の入院は、35年前に膝の半月板を損傷したとき。
3週間の入院後は、脱走するように退院したものだった。
若い頃には見えなかったり、気にしなかったりしたものが、
最近は良く見え、些細なことでも妙にじっくりと、考えるようになった。
歳を取ったと言う、証拠なのでしょうね?
病院に限らず、会社や組織というものは『人』によって形成され、動いている。
病院と言う場所は、それが露骨に見えるので、色々と考えさせられる。
朝6時半になると、看護師さんが検温と血液検査の採血にやって来る。
採血は隔日らしく、今朝はその採血の日。
男性の看護師なので、嫌な予感がしたのだけれど、予感的中!
女性の看護師さんは、血管の辺りをつまむようにして『チクリ』と言う感じ。
ところが、今朝の看護師さんは『プツリ』と言う感じで、針が刺さる感触があった。
当然、こちらの方が格段に痛いし、採決後の出血も多い。
7時半。朝御飯がやって来る。
でも、僕はまだ栄養剤と抗生物質を投与する点滴だけで食事は、明日かららしい。
この河北総合病院だけでは無いのだろうけれど、医師、看護師、準看護師のほかに
看護師の助手のようなスタッフがたくさんいて、病院がまわっている。
一昔前は、何でも看護師や準看護師がやっていたであろう、医療行為以外の
いわゆる『雑用』を、専門のスタッフが付いて、身の回りの世話をしてくれる。
高齢化で、身の回りの世話が必要な患者が増えたり、そういった事をする家族が
居なくなったりと、色々事情はあるのだろうけれど・・・
それに、こういった光景は患者が多い都会の病院だけのものかも知れない。
被災地なんか、復興住宅が建ったところで病院が近くに無かったり。
多くの人が、都会での生活に憧れる要因に、こんな事も関係しているのかな?
でも、その『雑用』をこなす人がいないと、組織は上手く回らない。
サッカーの用具係『ホペイロ』も、今では重要な仕事だと認識されている。
会社でも、実は雑用をこなす人間が凄く重要なんだけど、『見た目難しそうな仕事』
を、やっている人間ばかりで、上手く回らない事が多かった。
人なんて、生かそうと思うかどうかで大きく違いがでる。
なんか、こんな事を考えてしまいました。