『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

真剣勝負を台無しにした拍手

2009年08月03日 | Weblog
遼、涙の完全V!賞金ランク首位浮上
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/golf/headlines/20090803-00000006-dal-golf.html
写真
http://www.daily.co.jp/newsflash/2009/08/02/p1_0002190496.shtml

僕にしては本当に珍しく、夏休みの楽しみはテレビだった。
バスケットのNBAファイナル、ローマの水泳世界選手権、
宮里藍の全英女子オープンと、男子の石川遼君のゴルフ中継だった。

NBAは迫力と、ベテラン選手のここ一番での勝負強さに感心し、
水泳は世界記録ラッシュにしらけながらも、競技そのものは面白かった。
宮里選手の全英ゴルフも、思わぬ落とし穴があって、
本当の自然を相手に戦うゴルフと言う競技の奥深さや
精神力をどう維持するかと言う点では、石川遼君も魅せてくれた。

4日間トップを維持する完全優勝なんて、余程の精神力が無いと達成できない。
それに加えて、記事にもあるようにブランドン・ジョーンズ選手は
ミスをした石川選手に「楽しいだろう?」などと話しかけて、リラックスさせたそうだ。
良いプレイを出し合って優勝を争おうという、真のスポーツマンシップ。
そういった事に、石川選手は感動し、ブランドンを尊敬していた。
彼が優勝インタビューで「彼とラウンドできた事が夢のよう」
と、涙ぐんで話していたのが印象的で、見ていて感動的した。

それだけに、中継を見ていて観客のレベルの低さには閉口した。
と言うより、不愉快だった。

ゴルフと言わず、欧米のスポーツを観戦するギャラリーのレベルは
日本のスポーツシーンで見るものとは全く別のものに見える。
まずは、スポーツを良く知っている。
どのプレイが凄いプレイなのか?見る観客が良く知っている。
見た目の派手さに誤魔化され、大して重要でないプレイに喜ぶ
日本のギャラリーとは根本的にレベルが違うなぁ・・・って思う。
これは数年前に、出張で出かけたイングランドでプロサッカーの地域リーグや
アマチュアの試合を観戦して感じたことだ。
ホームアンドアウェイなんてシステムも、競技を良く知っている観客が居て
それに応えようとする選手が居て、プロスポーツが成り立っている気がする。

特にゴルフは、選手のミスや失敗を喜ぶギャラリーなんて欧米には居ない。
窮地を脱するリカバリーショットに拍手を送ったり、見所を良く知っている。

昨日の男子ゴルフでは最終日の上がり2ホールで最終組で石川と競り合っていた。
ブランドン・ジョーンズがミスをすると、あろう事にギャラリーが拍手した。
声まで出していた、あの無神経なギャラりー。
同じ日本人として恥ずかしかった。
と言うより、ブランドン・ジョーンズに申し訳なく感じた。
あの拍手で、緊張感の中でプレイしていた選手はどう感じたのだろう?
あれで、ブランドンが少しでもガッカリしたとしたら、
昨日の石川選手の優勝は、価値が半減してしまう。
そういう意味では、あの真剣勝負を台無しにした拍手とも言える。

日本のスポーツは、野球でもサッカーでも観客のレベルが低すぎる。
大暴れするサッカーのサポーターなんて、外国の悪いところだけ真似した下衆なもの。
代表の試合だって、旗振りや応援団長気取りのうるさい人間が煩わしい。
自分の好きなチームや選手が勝てば良いみたいな、あさましい根性の
何処かのプロ野球チームのオーナーが蔓延る根の浅い日本のスポーツ界。
日本のゴルフツアーが格下扱いされるのも仕方ない。
ゴルフと言わず、日本のスポーツが世界で通用するようになるには
それを見守る観客の目が、もっと肥えなければ無理でしょうね。
コメント
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