シリア情勢について、全く違う報道がある件。
先ずはアメリカと対米従属の日本メディア。
これが日本で一般的に信じられている事態。
アサド政権の弾圧に対して世界は立ち上がりシリアを民主化すべきだ、というプロパガンダだ。
米国務長官 アサド大統領は去るべき
NHK NEWS WEB
住民に対する虐殺が起きているシリア情勢を巡って、アメリカのクリントン国務長官は、アサド大統領がシリアを去るべきだと明言し、国際社会はアサド政権後をにらんで、反政府勢力が一つにまとまるよう支援していくべきだと強調しました。
クリントン国務長官は訪問先のトルコで7日、記者会見し、シリア中部の村で6日、アサド政権の部隊が女性や子どもなど80人以上を虐殺したとされる事件に触れ、「良心のかけらもない」とアサド政権を強く非難しました。
そのうえで「アサド大統領は権限を移譲しシリアを去るべきだ」と明言しました。
クリントン国務長官は、さらに、すべての国がシリアへの制裁を強化すべきだとするとともに、アサド政権後をにらんで、「シリアの反政府勢力が一つにまとまるように各国の連携を強めて支援していく必要がある」と強調しました。
アサド政権に対する制裁の強化や体制の転換を目指す動きに対しては、シリアとのつながりの深いロシアや中国などが慎重な立場を示しており、アメリカは、国務省でシリア問題を担当する高官をロシアに派遣して協議に当たらせるなど、働きかけを強めています。
一方シリア政府も声明を出しているが、大きく報じられることはない。
悪者だから嘘つきだという思い込みだ。
サダム・フセインの大量破壊兵器疑惑を思い起こさせる。
Albert Aji – Associated Press
シリア政府は27日、90人の死者を出したホウラでの襲撃事件はシリア軍によるものではなく、数百人の重武装したテロリストたちによるもので、彼らはその地域の軍に対しても攻撃をしたと発表した。
ダマスカスでの記者会見で、シリア外務省のスポークスマンのジハド・マクディシは、シリアは「嘘の津波に曝されている」と語った。「我々はこの虐殺事件はシリア軍によるものでないときっぱりと否定する」とマクディシは述べた。
英米および中東メディアが一斉にアサド政権叩きをする理由は何か。
その前にBBCが偽の写真を使った捏造報道をした。
指摘を受けたBBCは何の説明もないまま写真だけ削除した。
BBC シリア・フーラ大虐殺やらせ捏造報道 イラクの写真を使用
背景は単純だ。
アメリカの自滅的な戦争の結果、軍産複合体は大儲けしたが中東ではアメリカの影響力が低下し、イランの影響力が拡大した。
シーア派勢力が少数のスンニ派を圧倒する勢いだ。
イスラエルがこの事態を最も心配しているが、スンニ派支配のサウジやカタールにとっても死活問題だ。
王室という世俗国家はイスラム世界での孤島になりつつある。
彼らを存続させているのはオイル・マネーで雇った米軍、つまり用心棒だ。
しかしサウジの油田地帯である東部地区やバーレンではイランの影響下にあるシーア派による反政府運動が起こっている。
この動きを食い止めるべくサウジはシリアにスンニ派政権を樹立を狙っている。
アサド政権打倒だ。
反政府運動と言っても別に人権ではない。
サウジやカタールから資金や武器を供与されたテログループだ。
「アラブの春」の続編。
民衆蜂起ー>内戦に見せかけた侵略行為と言っていい。
実行部隊はモサド、MI6やCIAかな。
語るに落ちるとはこの事だな、BBC。
人権とか民主化とかいう美しい言葉は英米グローバリスト(英米主義者)がご都合主義で使うプロパガンダだ。
気を付けようね。