新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

立山黒部富山の旅〜4

2017-11-09 18:55:39 | 旅行


黒部湖駅0950発のケーブルカーに乗り黒部平駅を目指します。この黒部ケーブルカーは全線地下式のケーブルカーで、最大斜度は31度となっています。ケーブルカーの搬器は1969年製で開業当時から使われている車両です。車内には製造銘板が取り付けられており、「昭和44年 汽車製造」と書かれていました。汽車製造とはかつて存在した鉄道車両メーカーで、大阪・安治川口と東京・砂町に工場があり、京都鉄道博物館に保存されている233号蒸気機関車のほか、国鉄0系新幹線や103系電車、営団東西線5000系電車などを製造していました。1972年に川崎重工業に吸収合併されています。

発車するとトンネルの中をぐんぐん登ってゆきます。夏休みに青函トンネル記念館でトンネル内のケーブルカーに乗りましたが、あれと同じような感覚です。ただこちらは中間地点で交換設備があるので、変化がついています。

およそ5分の乗車で黒部平駅に到着しました。ここで立山ロープウェイに乗り換えます。乗り換え時間に多少の余裕があったのでちょっとトイレに行っておきます。

特に見るべきものがなさそうだったのでロープウェイ乗り場に並んでいると、ブラタモリのポスターとともにタモリさんのサインが貼られていました。タモリさんもこの駅で乗り換えています。ポスターは室堂平のミクリガ池の写真バージョンと、黒部ダムバージョンがあり、扇沢駅には黒部ダムバージョンが貼られていました。

発車時刻がやってきてロープウェイの搬器に案内されます。なんとか前の景色が見られる場所を確保して、目の前に見える立山の姿を眺めます。

立山ロープウェイは駅間に支柱がないワンスパン方式のロープウェイで、1.7kmの区間をワイヤーロープだけ渡しています。その距離は日本一の長さを誇っています。知識としては分かっていましたが、どうやって搬器を動かしているのか景色を見ながら興味津々でワイヤーロープの行方を追っていました。どうやら外側の2本のロープが固定式で支えになっていて、内側2本のワイヤーロープで引っ張っているようです。

そんなマニアックなことを見ているうちに立山の姿が目の前に迫り、大観峰駅へと到着しました。