新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

立山黒部富山の旅〜2

2017-11-07 18:51:44 | 旅行


扇沢駅には0740に到着。バスを降りてすぐの出札口でWEB予約をしてある乗車券を引き換えます。0830のトロリーバスで予約をしてあったのですが、0800のトロリーバスに間に合いそうなので窓口の人が0800の予約に変更して発券してくれました。
ちなみに立山黒部アルペンルートの乗車券は扇沢発のトロリーバス、立山発のケーブルカーの乗車時間は指定されますが、それ以外は先着制になっています。それを事前に仕入れていたので余裕をもってプランを立ててあります。きっぷを手に入れてからもしばらく時間があるのでトイレに行っておきます。

発車7分前から改札が始まり、ホームに出てトロリーバスに乗ります。このトロリーバスは関西地方で電気を供給している関西電力の運輸部門が運行してます。バスの形をしていますが、鉄道に分類される無軌条電車と呼ばれるもので、法令的には鉄道事業法にのっとった運行を行なっています。ですので、トンネル内には鉄道でよく見かける勾配標やキロポストなども存在しています。
2台運行となるようで2台目のバスに案内されました。運転席後ろの座席が空いていたのでそこに座り運転席を観察。電車で見られるような電圧計や電流計が付いていますが、ハンドルもありバスと電車の間のような運転席です。2台以上で運行する際にはスタフ閉塞になるようで、運転席はスタフが置かれていました。0800に扇沢駅を出発。いよいよ立山黒部アルペンルートの旅の始まりです。 


扇沢駅付近は地上を走るので、先行するトロリーバスや、トロリーバスの軌道構造などがよくわかります。架線柱などが立っていて一見すると電化鉄道のようですがガードレールが舗装道路であることを物語っています。程なくするとトロリーバスは関電トンネルに入ります。

関電トンネルの中を走ってゆくと青色LEDライトでトンネルが青く彩られている場所を通過します。ここは破砕帯と呼ばれる場所で、トンネル工事中に大出水を起こした場所です。黒部ダム建設でもかなりの困難を極めた場所とも言われ、映画「黒部の太陽」やNHKテレビ「プロジェクトX」でも取り上げられている場所です。もちろん「ブラタモリ」でも。
破砕帯を通過すると富山と長野の県境を越え、交換地点に入ります。この交換地点で運転手さんが持っていたスタフを反対側のバスの運転手さんに手渡しました。この感じも鉄道です。

バスでありながら鉄道の感じを感じさせるトロリーバスの旅を堪能していると、扇沢から16分ほどで黒部ダム駅に到着しました。