最初の大病院も2番目のリハビリ専門病院でも世話になったのが、理学療法士の先生方である。定年までこのような方々のお世話になることはまったく無かった。初めての経験だった。
そういえば、中退した大学院にも理学療法の学部ができたんだっけ。
関心がなかった。
ひたすらオノレの学位取得目指していたからだった。こんな人でなしで、学位なんか取れるわけもない。院生室に閉じこもり、論文書いていたからだ。テメェだけのご都合主義。自己本位。
理学療法士の先生方は違っていた。
献身。
これが一番当てはまる。
こういう方々がいるのだ。いつでも半袖で、ボキがよたよた歩いていても常に背後から手を回してくださっていた。
申し訳なかった。
こんな経験したことなかったからだ。
仕事とは言え、面倒なジジイ相手に殴りたくなったこともあるに違いない。
専門知識に裏打ちされた施術。
こりゃ、医師なんか太刀打ちできん。
結局コミュニケーションだったと気がついたのは、退院間際。
感謝のみある。
ありがとうございます。