泣けました!これでいいのかという怒りさえ感じました。結局、老いは自己責任なのか?そんなことを言っていていいのか。こんな国がどこにあろうかと思いました。
現代の姥捨て伝説ではないのですかとも思いました。
因果応報。回り回って必ず、自分にも重くのしかかってくる問題でもあります。見て見ぬふりはできません。絶対に自己の問題として対応しなくてはなりません。
録画で見たのですが、あまりにもショッキングでありました。
絶句です。
●gooのテレビ番組紹介の記事から↓
NHKスペシャル
『NHKスペシャル』(エヌエイチケイスペシャル)とは、NHKのドキュメンタリー番組である。略称は、「Nスぺ」単発のドキュメンタリーを制作・放送し ていたNHK特集に代わり、1989年4月2日放送開始。原則、毎週日曜日の21:00 - 21:50に放送するが時間枠を拡大したり他の曜日・時間に放送することもある。再放送は、火曜・水曜深夜。多くはハイビジョン放送である。
>>出典 : goo Wikipedia
放送日 2013年1月24日(木) 0:40~ 1:29
放送局 NHK総合
「NHKスペシャル」
- 終(つい)の住処(すみか)はどこに 老人漂流社会 -
オープニング (その他)
高齢者人口が3千万人を突破する中、国は介護療養病床を減らす政策をとっているため、安心して老後をおくれない高齢者が増えている。
終の住処はどこに 老人漂流社会 (その他)
草加市にある老人介護施設を出ることになった入居者の大井四郎さんを、自治体の担当者が迎えにきた。大井四郎さんは自力での歩行が困難になったため、3ヶ月間で4つの施設をたらい回しにされている。
大井四郎さんは足立区の都営住宅で家族と暮らしていたが、妻と6年前に死別した。大井四郎さんは、足立区の介護施設に移動したが、民間の高齢者住宅に移動することになった。
現在、特別養護老人ホームに、全国で42万人の老人が入居待機している。大井四郎さんが自宅を引き払って、老人ホームに引っ越すことになった。
特別養護老人ホームが足りない中、国は高齢者専用の賃貸住宅、サービス付き高齢者向け住 宅を2020年までに60万戸作ると言っている。これまでに9万戸が完成していて土地やサービスの内容により月額10~50万円超の物件もある。ここで問 題は、医療スタッフがいない為、認知症など病気が悪化した場合は部屋を出るのが規則だ。
北関東の住宅に入居する樋口千代子さんを取材。今まで長女の安代さん家族の近くに暮らしていたが食事も1人で取れなくなり認知症も進んだ事で今回、入居を決めた。安代さんも一緒に帰りたいんだろうと思うけど仕事もしてて引き取るのは無理なんですと語っていた。
自宅を引き払った大井四郎さんは、新しい施設に移る日を迎えた。自治体が見つけたのは、 サービス付き高齢者向け住宅だった。特に持病がない大井さんは健康であれば、長期滞在出来るが病気になった場合は出ていく必要がある。この施設では、今後 の方向について入居時に決める事が出来る。大井さんは病気になっても命ある限り延命で延ばして欲しいと述べていた。
国の社会保障制度審議会の委員を努める放送大学の宮本みち子教授は、これまでの生活保護制度だけでは対応出来なくなると指摘している。大井四郎さんについても、家族に負担をかけない為にも診断を受ける事も出来ない、今の日本はケアをお金で買うしかないと語っていた。
圧倒的に受け皿が遅れている現状の中、本来ならば高齢者を受け入れる施設ではない所に高 齢者が駆け込んでいる事実がある。これはNPOが運営する無料低額宿泊所と呼ばれる施設でホームレスが宿泊する施設に高齢者が増えてきているのが現状であ る。ここの入り口に自治体の福祉課のNo.が書かれている。こういった施設を3箇所回っている男性に聞くと、仕方ないと語っていた。また1年前に入所した 81歳の吉田和夫さんも、いつまで居られるか不安の声を語っていた。
国に社会保障政策を提言してきた、みずほ情報総研の藤森克彦主席研究員は、低所得の高齢 者が受け入れる受け皿作りが急務だと指摘している。藤森氏は、低所得高齢者向け住宅として家賃補助、生活支援サービスが必要になる為、公営住宅を活用しな がら対応していく事が大切だと述べていた。
吉田さんはまだ体の動くうちに妻の墓参りがしたいと、NPO S.S.Sのスタッフにお願いをして墓参りを行った。そして、吉田さんは家族と一緒に御ご飯が食べたいとカメラの前で訴えた。
それから10日後、吉田さんの様態が急変。吉田さんは帰らぬ人となった。葬儀には多数の人が参列したが、脳梗塞で倒れた息子は参列することが出来なかった。
高齢者が安心して最期を迎えられる居場所をどう作っていけばよいのか、2人の専門家が提 言。宮本みち子さんは漂流しないためにある一定のコミュニティの中に自立生活が出来ない初期の段階から介護の終末まで道筋のついて施設、サービスが必要と コメント。藤森克彦さんは公的介護サービスの拡充が必要であるとコメント。
つくば市(茨城)で介護施設をはじめた岡田美智子さんに迫る。岡田さんが高齢者を介護する模様を伝えた。
岡田さんの施設ではこれまで13人が看取られた。岡田さんはこれまで看取った高齢者の方々がどんな方であったかをカメラの前で語った。