京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




岐阜県北部、荘川の源流部に位置する白川村の合掌造り集落、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
名古屋から特急で高山まで約2時間半、バスに乗換え50分程で到着(昔は2時間位かかったそうです)山深い所です。

世界遺産集落の中でも114軒と最も多くの合掌造りが残る萩町
萩町城跡展望台に上ると集落全体を見渡すことができます(お馴染みの風景が広がる)

重要伝統的建造物保存地区に指定され集落の中には国の重要文化財に指定されている合掌造りもあります。

白川郷の合掌造り集落で最大規模を誇る和田家住宅(重文)は
江戸時代初期とみられる格式の高い建築。

現在も住居として使われていますが内部を見ることができます。

広々とした板の間やお座敷など大家族構成での生活に対応
(昔は長男~三男夫婦まで20人以上の人が住んでいたそうです)

屋根裏の小屋組みが見事な造り、昔の道具もそのまま残されています。

和田家の他にもお神田家や長瀬家など何軒かが見学可能。

江戸時代後期に石川県の宮大工により10年の歳月をかけて建造されたと伝わる神田家
 
 

屋根の角度は45~60度の急勾配で雪が降っても自重で落ちるように工夫されています。
 
 

2階以上は柱を立てずに広いスペースを確保できる叉首構造とよばれる造り(2本の丸太を頂部で交差させ屋根を作る)

稲架倉(はさぐら)と呼ばれる高床式の倉


県重要文化財「明善寺庫裏」は徳川末期の建立

マイカーの進入は制限されているため全て徒歩で回ります(2~3時間程度)

宿泊を除いた立ち入りも8時~17時に限定されています。



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今回の高山ラストということで・・・さんまちの風景、よくポスターで見かける立派な藤棚の久田屋さん。
高山の町の礎を築いたのは金森長近という戦国武将で、さほど知名度は高くありませんが
信長、秀吉、家康の3人に仕えた数少ない武将の1人です。
  
名前の”長近”も信長から1文字を与えられたもので
信長亡き後、秀吉と柴田勝家との賤ケ岳の戦いでは柴田家に加担しますが後に秀吉に許しを請い仕えます。
秀吉から飛騨討伐を命ぜられ平定したのが始まりで高山城を築城し町づくりに着手します。

城を中心として高台を武家地とし、低地を町人の街として町屋を造り城に近い順から一、二、三番地としました。
現在の上一之町、二之町、三之町はその時の町割りが残ったもので道幅なども当初と殆ど変らないそうです。
また京都の街に倣い寺を東山に集めて配置したようで、寺の中には知恩院の三門を模した所もあります。
  
上三之町の商家は京都と同じく間口が狭く奥行が深い町屋が多く
低い軒に紅殻格子と江戸時代の風情を残しています(さんまちは特に車両通行止めにしているので歩きやすい)
軒は町の水路に雨や雪が落ちるように設計され、夏はその水を打ち水に使うと言った具合・・・緻密な町造り!

町屋に統一感があるのは建て替えや修繕にも代官所の許可が要るなど
当時から今で言う景観条例(?)の様なものがあったのかもしれません
現在まで守り続けられているというのも凄いところです。

金森長近は徳川幕府時代もそのまま飛騨高山城主として活躍し
長近の死後も金森家は6代、107年間にわたり飛騨地方を治めました。



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今回の高山も宿泊は市街地から少し離れた高台にある「ホテルアソシア高山リゾート」でした。
客室や露天風呂からは遠くに北アルプス連峰が見え眺望が良くゆったりと過ごせます。
暑さもあり殆どホテルで過ごす時間が多く、さんまちと行ったり来たり程度?
  
ホテルオリジナルのアソシアカラーの『さるぼぼ』ならぬ『assoぼぼ』

籐の椅子が置かれた5階のデッキ風展望ロビーが心地良い
  
ロビー、客室などは全てヨーロピアンスタイルで部屋も広め、今回は母と姉とでトリプル

早朝に客室から撮った風景

夕食は鉄板焼きやディナーバイキング、和食から選べます。
飛騨牛の他にも地元の野菜など色々も楽しめる和食がおすすめ!

前菜は夏野菜を使った彩り寄せなど、野菜は高山の契約農場を持っているとか・・・
  
鮎の塩焼き、鱧の椀物、飛騨牛の石焼き等々、ご飯の香の物には高山の赤かぶ漬が付いてました。
   
地酒が揃い好きな冷酒をチョイス、今回は季節柄山車のにごりがなく残念

連泊中はお料理は重ならないように違うものを出してくれます。
  
甘鯛(ぐじ)の鱗揚げにラッキョウの天ぷら、飛騨牛の朴葉味噌焼、ご飯物は赤身、イワシの酢漬け、ミョウガの握り寿司
  
今回もお料理はどれも美味しかったです~朝食はバイキングか和食を選べます。
バイキングのミニパンケーキがおすすめ、これにホイップと小倉餡を添えてと・・・名古屋風?
 
アソシアさんは7階の展望風呂がおすすめ
(5階にもあるけど7階の方が断然良い!一日おきに男女が入れ替わります)
真正面に見える北アルプスの山並みと空中に浮いたような感覚で湯船に浸かれる設計が面白い



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上三之町を北に向かいテクテクと歩いて行くとやがて下三之町という地域になります。
(高山の街はかつてのお城を中心としているので北側が下、南側が上になっている)
この通りは民家が続きお店などは殆どありませんが1本西側の通りは宮川の朝市で有名な川沿いの道
下三之町を通り過ぎ小さな江名子川を越えると豪壮な町屋が建ち並びます。

橋を渡り左側の町屋、三軒目の「吉島家」は造り酒屋を営む豪商で
明治時代の名工西田伊三郎によって建てられたもので重要文化財指定
柱や梁にも春慶塗が施され飛騨地方ならではの豪華な造りになっています。

かつてアメリカの建築界の巨匠チャールズ・ムーアが来日した際には
庭園では京都の苔寺、建築はこの吉島家住宅を絶賛したとか・・・
重厚な造りは圧巻です!北側に続く外塀は火垣と呼ばれるもので

焼杉と焼竹の板塀の上部に袖壁を設けた部分を言うようで防火の役目をし
他の地方では見られない珍しいものなのだそうです。
吉島家の隣に建つ町屋も同じく重要文化財指定の「日下部家」、民家としては初めて指定を受けた建物

今回は早朝だったので閉まっていましたが9:00~16:30開館されています(冬季のみ火曜休館)
以前入った時の記憶では内部は吉島家は商家の気品ある造り、日下部家は力強い重厚な造りという印象でした。



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飛騨高山のお土産というと・・・これぞー!というものがありそうな?無さそうな?ありそうな?ですが
個人的にはいつも「音羽屋」さんという菓子匠に寄っています(駅からさんまちに行く途中にあります)
飛騨の豆菓子やげんこつ、こくせんなどの他「かたりべ」という有名なお菓子を作っているお店。

「かたりべ」は皇后陛下もお買い上げになったというお菓子で
麦こがしを砂糖蜜で固めたもの、今回は新しく抹茶味が出ていました。
音羽屋さんは芋ようかんやくるみ最中もおすすめ!

創業130年、大豆の豆菓子で有名な馬印「三嶋豆本舗」さんは上一之町に本店があります。

前回プレーンを買ったので、今回はココアとシナモンを・・・素朴で優しい味わい

ホテルの売店で買った「わらじかりんと」、町のお土産屋さんでも売っていますが
これが以外とイケますわらじ型に薄く焼き上げた黒糖味のかりんとうで
パリパリとした食感がクセになるー!

駅から程近い国分通りにある焼きそばの「ちとせ」さん
店内はいつもお客さんで満席ですがお持ち帰りができるので便利!
注文して10分位待ちますが独特の太麺が美味しい~
  
甘酒よりも少しだけお酒に近い「大のや醸造」さんの『白酒』(アルコール7%)
皮をむいたミカンをシロップに付けて氷らせた『まるっぽみかん』が名物の「咲くやこの花」
  
飛騨牛串焼が美味しい「じゅげむ」さん!
さんまちの中で行列ができている店はフルーツ大福の店「福壽庵」さん
今の時期はスイカ大福なんていうもあるらしい
  
この他の高山といえば、細い縮れ麺が特徴の『高山ラーメン』(夏は冷中がでてます)

『赤かぶ漬』、『味噌』、雑貨は『飛騨さしこ』、『春慶塗』、『一位一刀彫』といったところかな???
色々見て回るわりには結局いつも同じお土産を買っているような気がします(お土産ってそんなもんか?w)
  



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宮川にかかる中橋というと春の桜が有名で夜はライトアップも行われます。
夏も通年は行われているようなのですが今年はマイマイ蛾の大量発生で中止されているとか
橋の近くにある陣屋は町の有名観光スポットの1つ

徳川幕府が飛騨地方を直轄地とした後300年以上の歴史ある大官所
高山の街に建つ町屋はこの陣屋よりも高いものを建ててはいけないということから
2階部分が低い造りになっているようです。

高山の朝市はこの陣屋前と宮川沿いにたちますが最近はかつてのような
賑わいが無いような?印象を受けました。
  
昔はもっと賑わってたのになぁ~夏は人が少ないのかも?
  



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高山は13もの地酒蔵があり全国的に有名なお酒も多く、さんまち(上三之町)には全酒蔵の銘柄を揃え
常時20種類以上の試飲ができるというお店もあります(飛騨地酒蔵)
  
古い町並みを散策しながら色々な酒蔵を巡ってみると町屋建築と共に楽しめます。
各酒蔵では店舗を設けている所もあり、もちろん試飲もOK

『深山菊』や「甚五郎』などのお酒を造る「舩坂酒蔵」さんはカフェなども併設し
フローズンカクテルという深山菊をベースにしたドリンクがあり爽やかな飲み口でこれが美味
  
アルコール5%でほのかに甘く日本酒もしっかりと味わえる、溶かしながら飲むと
  
舩坂酒蔵さんの向かい側に店舗がある「原田酒蔵場」さんの『山車』も
端麗辛口の人気商品!

さんまちエリアだけでなく市街地の歩ける範囲だけでも7軒の酒蔵があります。
  
高山の街は以外と分かりやすく京都の様に整然とした碁盤の目になっているわけではありませんが
駅前から延びる道を真っ直ぐ行くとやがて宮川に出られ橋を渡ると上三之町に辿り着けます。
東から順に一之町、二之町、三之町と並び北側は下、南側には上が付きます。

広い間口の町屋が立ち並ぶ上二之町は大きな酒蔵が多く通称=酒蔵通りとも呼ばれています。
さんまちと違い観光客が少ないので個人的にはここを歩くのゆっくりと散策するのが楽しみ

『氷室』や『玉の井』などのお酒を醸造する創業元禄八年「二木酒蔵」さんの町屋建築は明治の大火で焼失した後
残っていた江戸時代の図面を元に再建されたもので飛騨の工匠によって建てられた高山らしい豪壮な造りです。



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古い町並みを色濃く残す伝統的建造物群保存地区「上三之町」(通称=さんまち)
町の風景で最も有名なのは春の藤の花が咲く頃ですが
四季を通じて同じ種類の花が揃えられ町屋の玄関先に鉢などが置かれます。
  
前回はテッセンの花でしたが今回、夏の時期は朝顔が美しく町並みに映えていました。

ブルーの花が多く、何処も町屋格子と朝顔という涼やかな風情が良い感じ
  
最近の朝顔は葉が丸いのか?昔ながらの葉とは少し形が違います(新種はそうなのかも?)

高山は山間の盆地なので昼間は暑さが厳しく回るにはかなりきつい散策には夕方か早朝がおすすめ!
  
さんまちだけではなく二之町の玄関先にも多く見られます。



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飛騨高山に来ています。最高気温34度?昼間散策するには暑い~~~
  
高山の町屋建築は、幕府から高い建物を建てることが禁止されていたため軒が低くなっているとか
現在残っているのは江戸時代の建築様式を様式を用いて江戸末期から明治時代に建てられたものが多いようです。

広い間口も特徴



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今回の飛騨高山記事ラストはグルメとお土産
グルメといっても一度に沢山は食べられないのでお土産にしたものなど載せてみます。
飛騨牛、地酒、漬物、団子屋さん等が多く、ラーメンや蕎麦も有名
さんまちの手焼きのお煎餅屋さんには顔が隠れる程の大きなものや
ハート型、さるぼぼ煎餅などが並んでいました。
  
1枚1枚丁寧に店頭で焼かれています。
大きさだけでなくしっかり目の詰まった美味しいお煎餅でした。
  
酒蔵も沢山あるので有名な地酒が多くどれを買おうか迷います

辛口の山車(さんしゃ)と大吟醸深山菊(みやまぎく)を買ってきました。
少しずつ利き酒ができるようにお土産屋さんなどでも小さな瓶で売られています。
こうじ屋さんの「白酒」は甘酒とにごりの中間のようなお酒でアルコールは7%
  
昭和の初期に始まった飛騨中華そばやルーツの高山ラーメン
基本はあっさりした醤油味スープににちぢれ細麺が特徴らしいです。
街中には沢山お店がありますが、食べる余裕が無かったのでお土産用を購入

高山の「みたらし団子」は甘辛タレをからめたものではなく
素朴なしょうゆ味だけを楽しむたまり醤油が特徴!
五平餅も有名なのでどちらを食べようか迷います
  
飛騨牛を使った肉まん屋さんもあちあこちで見かけます。
醤油味の牛肉のしぐれ煮みたいなものが入っているので豚まんとはまた違った味わい
  
散策していて喉が渇いたので蔵カフェに入ってみました。

白壁土蔵を改築した珈琲屋さん、レトロ感が高山らしい雰囲気
  
有名なお菓子馬印三嶋豆本舗の「三嶋豆」、炒った大豆にお砂糖を数回まとわせ
炭火で乾かしてある素朴なお菓子。ココア味や黒糖味などもあります。
  
飛騨牛が気軽に食べられる串焼は焼き鳥の様な感じで牛肉を串に刺して焼いたもの
赤身が300円霜降りが500円!赤身を食べてみましたが柔らかくて美味しい~
写真撮るのを忘れたので飛騨の名水を使ったサイダー載せておきます
  
飛騨菓子のお店「音羽屋」さん

麦こがしを砂糖蜜で練り固めた「かたりべ」というお菓子が有名で
美智子妃お買い上げ~というPOPも付いていました。
ねっとりと甘いお菓子ですが濃~いお茶に合います。
 
生菓子なので持ち帰るには少し気を使いますが
「いもようかん」も美味しくおすすめ!お芋に小倉餡が合い
ほんのりバターが入っているので普通の芋ようかんよりもコクがあります。

駅近くにある飛騨蕎麦のお店「飛騨」では
飛騨の玄そば100%を使った十割蕎麦を数量限定で出しています。
そばがきと一緒に十割蕎麦を・・・蕎麦づくし?
  
ガイドブック等にはあまり載っていないかもしれませんが
国分寺通りにある「こびしや」さんは一見、普通のスーパーのようなのですが・・・
手作りおにぎりが美味しく、高山に来ると必ず買う店!
特におすすめなのが飛騨牛の天ぷらが入った「天むす」や地元の味噌を使った「ねぎみそ」
    
郷土料理の「ほうばすし」というのもあります

同じく国分寺通りにある草まんじゅうが有名な「稲豊園」さん、草がものすごく濃い!
蕎麦の味がしっかりする、そばまんじゅうもおすすめ!
   
雑貨も楽しい高山、特に飛騨の『さしこ』が有名
素朴であたたかみのある木綿生地に刺し子模様がかわいいコースター
  
民芸雑貨屋さんも多く、町歩きをしながら見ているだけで楽しめます
  
高山といえば、さるの赤ちゃんをモチーフにしたお守り『さるぼぼ』も有名
最近は”ひだっち”というキャラクターも登場して、さるぼぼにも色々なバージョンが増えています。
願いごと別に色で選べるようになっているものも・・・
  
どっちの料理ショーでも紹介された「飛騨山椒」と飛騨トマトを使ったジュース
  
最後に余談ですがブーランジェリー「トラン・ブルー」にも寄りたかったのですが
やや市街地からは離れている&NHKプロフェッショナルで放映されてから
連日行列ができていてということで今回はパスしました(少し残念
以上で今回の高山記事は終了~お付き合い頂きありがとうございました



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