適当に快適

の~~んびり、充実した日々を過ごしたいなぁ。

不満

2010年07月31日 10時55分30秒 | Weblog
人生は不満をいうほど悪いものじゃないから。

これは、カナダ生まれのアシュリー・ヘギと言う人の言葉です。普通の人が話すこの言葉だけでも「凄い」と思うのに、彼女はプロジェリアという病気に向き合いながら生きた少女なのです。皆さんはアシュリー・ヘギと言う人をご存じでしょうか?マスメディアに結構出ていたので知っている方も多いかもしれませんね。ネットで概略の説明があったのでそれを見ると、プロジェリアは800万人に1人の割合で生まれるといわれ、1年で8~10年老化していってしまうという病気で、たいていは13歳までに亡くなってしまうそうです。アシュリーは生まれて8~9ヶ月くらいのときにプロジェリアであることがわかり、アシュリーのお母さんはどうしていいかわからず、また、そのように生んでしまったと自分を責める毎日で悲嘆にくれた、と言います。「私は弱い人間です。でも懸命に生きようとするアシュリーの姿が、私を救ってくれたのです。」と語るアシュリーのお母さん。年々年老いていく自分の身体と向き合いながら、どんな小さな命もいとおしく思うアシュリーは、学校に通いながら、ペットショップでアルバイトもしていたそうです。ハムスターなどの小さな動物のえさの世話から掃除、レジなどをこなし、訪れる人々や友人との何気ない会話を楽しむアシュリー。ハイスクールに進学し17歳になったアシュリーの夢は、ハイスクールを卒業することだったそうです。体調が思わしくなく、学校に行くことができない日が増えたり、老化が進むにつれて理解力が衰えてきたこともあり、卒業もあやぶまれましたが、卒業式で修了証を授与されることになりました。卒業式で着る特別なドレスを選ぶアシュリーは「コレは子どもっぽすぎるわ」「もうちょっとエレガントなほうが」といくつかのドレスを試着したとか。エレガントな真っ白いドレスを選んだアシュリーは、卒業式を心待ちにしながらも、18歳になる1ケ月前、卒業式の三週間前に、母の胸に抱かれながらそっと息をひきとりました。

「どうしてそうハッピーなのと聞かれるとわからないけど、人生は不満をいうほど悪いものじゃないから」とアシュリーは言ったそうです。同じ病気の友人との悲しい別れを体験しながらも、懸命にその日その日を生きたアシュリー。どんな小さな命もいとおしく大切にしたアシュリー。そのアシュリーに「人生は不満をいうほど悪いものじゃないから」なんて言われてしまうと、普段の自分がとても恥ずかしく思えてしまいます。また逆に少々の逆境で泣き言なんか言ってられないとパワーも貰えます。今回の内容を知った時、アシュリーとおかあさんの姿に、胸がいっぱいになり、深い感動と涙をおさえることができませんでした。
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