月あかりの予感

藤子不二雄、ミュージカル、平原綾香・・・好きなこと、好きなものを気の向くままに綴ります

続・JASRACの横暴

2006年11月10日 04時01分02秒 | 音楽(あーや以外)


以前、アクセスip数が gooのブログ中800位になってビックリしたことがありましたが、昨日は577位だそうで・・・なんでェ~!?(^^);;

・・・どうやら、JASRACの横暴な行為に対する批判っぽいことを書いたので、その記事へのアクセスが集中したみたいですね。gooニュースからのアクセスが200件以上もありました。

※ちなみに上の画像は編集画面にある1週間のアクセスカウントです。11/9だけ異常なことになってます(^^);

今回の事件を知って、ネット上でブログや掲示板の書き込み等、色々な意見を拝見しましたが、JASRACの今回の措置を肯定的に見ている人は、ほとんどいませんでした。圧倒的にJASRACの行為を「横暴」だと見ている人、そして「口笛を吹いただけで逮捕されるかもしれないぞ」というように、皮肉っぽく書かれている人が多かったです。

一応、誤解のないように補足しておきたいのですが、私は何もJASRACの存在意義まで否定している訳ではありません。アーティストや作詞家、作曲家に代わって、権利保護のための活動をしたり、権利料を代わりに回収したり、そういう機関が存在することは、必要だと思います。

不法コピーの取り締まりだって重要な役割でしょう。私の大好きなあーや(平原綾香さん)だって、そうした活動のPRに協力しているわけですし、何も彼女が協力している、いないに関わらず、そのような「本来の業務」までを批判しているわけではありません。

しかし、今回のハーモニカを演奏して逮捕されたスナック店主は氷山の一角で・・・他にも喫茶店やスナックなど、町で地道に小さなお店をやってる真面目な経営者に対して、法外な権利料を要求し、バタバタと閉店に追い込んでいるというJASRACの実態を見聞きすると、それは一体どうなんだと言いたくなるのです。権利料って、1曲90円とかですが、その算出方法の不透明なことこの上なく、なんと数百万~1000万円クラスの金額を要求するのだそうです、町の喫茶店に

さらに言うと、これらの回収した金額が、本来の権利者に渡っていない(JASRACの収益になっている)という話もありますから、ただごとではありません。

確かに権利者に無断で演奏することが、法律的には違法に当たると言われれば、そうなのかもしれません。違法に当たるんだったら、裁判になれば演奏者側が負けるのは当然のことです。それをわかっていて、社会的弱者に対する搾取行為をしているわけですから、少額訴訟を悪用した振り込め詐欺と同レベルとも言えるかもしれません。(単に「詐欺」には当たらないだけで)

もっと大きな不法行為を先に取り締まるべきではないでしょうか。某外国では日本のCDの不法コピーが平気で出回っているというのに、それらは放置しておいて、町の経営者をいじめるなんて、もってのほかです。

私は権利者でも演奏家でも何でもなく、あくまでリスナーの立場ですが、音楽を心から愛しています。それだけに今度のような事件は残念でならない・・・というより、ビートルズの曲を愛し、ハーモニカを演奏していただけのおじさんが、こんな形で「みせしめ」に使われたことが、同じ音楽を愛する者として可哀相で仕方ありません。

今回のJASRACの行為は「権利保護」を傘にした職権乱用と言っても良いでしょう。実際に「権利者」の立場にいて、JASRACと信託契約を結ばれている方々には、今回のような事件をどう思っておられるのか、ぜひお尋ねしたいところです。(JASRACから正当に権利料の払い込みを受けておられるのかどうかも含めて)


最新の画像もっと見る