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富士通の人事課長の話

2016-06-17 07:06:12 | Weblog

 おはようございます。

 私が断りに行って中村師匠にお会いしたとき、同席したのは富士通の人事課長さんでした。後に彼が社長秘書室長になっていたとき、私は退職願を提出しました。採用時の話をご存知でしたので、岩井さんと一緒に私を引き留めてくれました。しかしアホな私は言うことを聞かないで退職しました。なお、後にこの人は富士通の副社長になり、長い間取締役会をリードしていた切れモノでした。

 一方、退職時の人事課長は気楽な人、辞めたいならどうぞと言うスタイルでした。中村師匠と懇意な人でした。後に富士通アメリカ総支配人の仕事を岩井さんから引き継ぎ、さらに同じく帰国して富士通の副社長になりました。いろいろ逸話を知っていますがプライバシーもあり、書けません。ですから私との関係のかける話に絞ります。

 中村師匠から私は紹介され、白金台のお金持ちが行くと言う、フランス料理店でコース料理を中村師匠と一緒にご馳走になりました。彼は富士通とシャープの共同事業を推進し、半導体や液晶やパソコンの事業統合もシャープの副社長に提案したはずです。でも私たちとはほとんど私たちの本の話でした。彼は開成卒、東大は馬鹿ばかりだからと慶応経済に進んだそうです。開成にパソコンを寄付していたので、師匠と一緒に教育におけるパソコンシステムなど議論していました。

 すでに窓際族の女子大非常勤講師で生きようと思っていた私は協業の話を聞いて、天命だと思いました。二社の間に立って、分け隔てなく、公平に二社の副社長にアドバイスできると思ったからでした。統合には第三者のコンサルタントが役立ちます。普通は大枚のお金をとられてしまいますが、私を使えばただでできます。

 私はシャープの仲が良かった副社長と一緒に富士通を訪れました。富士通の社長からよろしくお願いしますと頼まれていたからです。彼はパソコンが大好きのパソコン通信を使いこなしていた有名人でした。ところがシャープは富士通の提案を断り、独自にパソコンと液晶と半導体の事業をすると社長が決断したようです。下っ端の私はしりませんでした。

 ここまでは前置きのようなもの、富士通の副社長から、いろいろなところで、富士通とシャープの関係が薄くなった後も、何度もご馳走になりました。彼が私にご馳走してくれたのは、多分、小説の作者になりたかったからでししょう。表現と論理に厳しかった彼は私の色々な本の校正のアドバイスしてくれました。ご馳走になった上にアドバイスもただで頂けました。結局、彼とはビジネスでは関係できませんでしたが、私の出版関係の仕事では大変お世話になりました。今のシャープの現状を見ると感慨深いものがあります。

 なお、彼は日本の伝統的な、超優良の、皆さんも多分良くご存知の大金持ちの会社、そんな中堅企業の多分次男のボンボン。後を継がなかったからそのように想像しています。でも富士通の給料などお小遣いだと、ご馳走になっている私と師匠にいつも豪語していました。そんな人にご馳走になるのは気が引けません。私とは違う考え方の人ですが、私がよく知っている人の中で、彼が現実の成功者であり、しかも私も嫌いでなかった人と言えます。私は大多数の人が嫌いになる変わり者なのにです。

 そのような彼は、大会社で出世するのは2タイプしかない。一つは田舎者の上昇志向の強い奴、もう一つは都会育ちのお金持ちのボンボンだ、とです。地方の公立高校と開成卒が良いのだといっていました。自分は出世タイプ条件2に合致していると言いたいからそう言っていた、それが可愛いと師匠は言っていました。富士通より親の会社の方を評価していたのかも。それも良しでしょう。それほど優良企業だから。

 なお彼の親元の財産は半端ではありませんでした。今はもっと増えているでしょう。周囲を歩くのは大変な大きなお屋敷の、しかもお父さんの会社の近く、お茶の水近くにありました。今は彼は田園の郊外に住んでいます。だから長男ではないと思っているのです。人の財産など私は興味がありませんから、聞きません。

 彼から出世するタイプの話を聞いた時、私は出世タイプから外れていると思いました。この条件は確率的にも私的にも正しいようですが、koderaの法則には採用しません。この程度の確率なら64くらいの要求条件定義をできるからです。絞り込むのは難しいですが、ベスト4だけあげるのが、koderaが予言者と言われもする理由でしょう。当たるも八卦当たらぬも八卦ではなく、私の関与した範囲で言えば、4条件でほとんど正解かもしれません。

 あと二つの条件はまたにします。また、映画予告の手法、今日はここまでにします。

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