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夢!進行形。港が見える丘ガーデン

ミントさんの庭に憧れて、少しでもブルーガーデンに近づけるように日々奮闘する田舎のおばちゃんの日記です。

佐川美術館の茶室

2024年04月13日 13時11分50秒 | 美術鑑賞




MIHOミュージアムの桜の余韻に
浸りながら、帰りのバスに乗り石山駅に戻ります。

コインロッカーからスーツケースを取り出して
石山駅からまたJR東海道線に乗り、5つ目の守山駅で降り
今夜のお宿、ベッセルイン滋賀守山駅前を
探すまでもなく、すぐ目の前にありました。


早めのホテルチェックインで
決して若くない体をいたわります。
だって私たち72歳。そろそろオバチャンズから
をプラスしてオバアチャンズに改名時かなあ。

夕食はこのホテル内の





この近江牛のステーキ看板につられて
入った居酒屋で・・・


先ずは生ビールで乾杯!お疲れ生です。

期待していた近江牛のステーキは
大外れで、画像もありません。
本当に近江牛?
高くても1階に入っている
近江牛の専門店岡喜で食べるべきだったかな。


でもこの大根のから揚げは、ビールと相性ピッタリで
美味しかったですね。


食後は明日に備えて早めの就寝。
でも私のイビキが友人を苦しめたらしい・・・・


ホテルの1階のパン屋さんで
朝食をとって・・・・


ホテルの前から出る9時発の乗り合いバスで
佐川美術館へ。



丁度30分で到着です。



左側にあるのが入り口ゲート。





美術館周りは水で囲まれています。


左側の扉から館内へ。
広々、ひんやり感の館内です。


私たちは10時からの茶室見学の予約があったので
携帯やハンドバック全てを、コインロッカーに預けて
たった6名限定の茶室見学ツアーにいざっ!


茶室見学代 1,200円を渡すとくれた
茶室の写真集。
その中からアップさせてもらいました。


この階段を降りていくと
楽焼の樂吉左衛門館と茶室があります。


階段を降りる前に右側に見える茶室。




階段を降りて扉の先に見えるのは
一面にオーストラリアから取り寄せたという
枕木を敷き詰めた暗い「路」


日本の枕木は防腐剤が塗られていて使えず
乾燥したユーカリの木から造った枕木を使用しています。


「寄付」
正面の壁には、小さな壁掛け花瓶に
黒椿が一輪活けられていて
雰囲気にベストマッチしていました。

お茶会の当日、連客は主催者の家の
寄付(待ち合せのための部屋)に集合し、
案内を待って露地の腰掛けに出る。


「水露地」
ここに腰掛けて正面を見ると



円形のコンクリート壁の上部からは
水が流れ落ちていて
じっと見つめていると、水音が心を鎮めてくれます。

腰を上げてコンクリート壁の向こう側に
行くと・・・・


中潜」なか潜りがあり


蹲」うめつくばい
この黒い一枚岩は、ンバブエブラックといわれ
この茶室にはふんだんに使われています。

蹲は日本庭園の添景物の一つで
露地(茶庭)に設置され、茶室に入る前に、
手を清めるために置かれた背の低い
手水鉢に役石を置いて趣を加えたもの。



「小間 盤陀庵」こま ばんだあん
大きな和紙で作られた垂れ幕は、ロールアップ
出来ます。和紙には楮(こうぞ)の繊維が
そのまま生かされていて、重厚感に一役買っています。


盤陀庵の内部です。


盤陀庵」

ここから階段があり・・・

上りきると・・・・
暗がりの中から急に広がる明るい宇宙・・・

あちこちであがるアッ!オオ!の歓声。


「広間 附仰軒」


実際、私たちが見た水場のヨシやガマは
まだ生え出したばかりで、水面はどこまでも続いていました。
ここでも黒い岩、ジンバブエブラックが
使われています。

畳の縁に座って静かに景色に見入る6人。

茶室を予約して良かった~


この茶室の設計の創案から完成まで
5年の歳月をかけて自らの作品と茶の湯空間を
演出したのは、十五代樂吉左衛門です。


さあ!これからその地下2階にある
樂吉左衛門 館」に行ってみましょう。

でも写真撮影は出来ませんので
茶室の写真集に載っていたこれだけです。


「守 破 離」の精神

桃山時代、茶道の祖 千利休の侘茶の心を汲み、
樂家の祖 長次郎が一碗の茶の湯碗を
生み出したのが、樂焼の始まりです。
以来、長次郎を初代とする樂家は450余年にわたり
その伝統を現在に伝えてきました。

守・・・・師や流派の教え、型、技を忠実に守り
確実に身につける。
破・・・・他の師や流派についても考え、良いものを
取り入れ、心技を発展させる。
離・・・・一つの流派から離れ、独自の新しいものを
生み出し確立させる。


樂吉左衛門 館を観たあと


常設の平山郁夫展や
彫刻の佐藤忠良展も観てまわり



ポケモン工芸展は走り観て




この水をふんだんに使った美術館は
我が高知県立美術館を思わせます。





お昼前に佐川美術館を出て
大阪の中之島美術館を目指します。


今日も来てくださってありがとうございます。


桜のMIHOミュージアムを満喫

2024年04月12日 20時11分41秒 | 美術鑑賞



旅のきっかけは・・・・

大阪中之島美術館の「モネ展」に行こう
ということになって、高知新聞観光のツアーをみると、
1泊で49,800円もするので
これは私たちの懐具合と合わないと、断念!

ならば自分達で、飛行機で日帰りで行こうか
ということになりましたが
折角飛行機で行くならば、1泊して桜の時期に合わせて、
以前は見られなかった桜のMIHOミュージアムにも
茶室で有名な佐川美術館にも行こうよ!

と、行きたいところが満載の旅の計画が
始まりました~が

難しかったのは、桜の開花時期の予測です。




この2つの画像は、5年前にツアーで行った時のもので
4分咲きぐらいかな?

桜の開花時期だけでなく
佐川美術館の茶室見学が、木曜日と金曜日のみで
これにも合わせなければならず
なかなか難しい時期の決定でした。

それにANAのスーパーバリューの格安航空券を
予約するには日程を早く決めなければならない
というジレンマもありました。

それで友人が苦肉の末、1月に下した日程は
4月11,12日となりました。

暖冬かと思えば、寒の戻りが続き・・・
ずっとヤキモキさせられながら
今日と言う日を迎えました。


早朝の航空機で大阪空港(伊丹)に着き
大阪駅からJR東海道線で滋賀県の石山駅で下車
するのですが、途中の京都駅でこのピカピカで
カッコイイ列車を追い越しました。





MIZUKAZE 瑞風
トワイライトエクスプレスでした。
この列車は1泊2日の山陰コースと
2泊3日で山陰・山陽コースとあるそうで
JR西日本の豪華寝台列車で、コンセプトは
「美しい日本をホテルが走る」
料金は270,000円~1,250,000円です。
一度は乗ってみたい?

石山駅で下車して


(バス待ちの行列ができていましたが
大人数だったら臨時バスがでるようです。)

バスに1時間揺られて着いた



MIHOミュージア



入場する前に・・・お腹が空きました。
先ずは腹ごしらえを、レストランピーチバレイで



おむすび膳 1,800円 だったかな

満席で入れない人たちが名前を書いて
待っていましたが、メニューの品数が少ないせいか
回転が早くて、そんなに長く待たずに済みました。



枝垂桜のトンネルを歩くと



お天気にも恵まれて、青空に映える桜








5年前と比べると、遥かにピンク色が濃いですし
でも満開とまではいかなくて、7~8分咲き位ですね。



トンネル内が桜色に染まります。
それがまた美しいの・・・・

トンネルを出ると



吊橋があり、その向こうの方に
美術館があります。

MIHOミュージアムの全体図




MIHOミュージアムの内部



「古代ガラス」
輝く意匠と技法





MIHOミュージアムが所蔵する
古代ガラスの名品211点が展示されています。

エジプト、メソポタミアとエーゲ海、

ペルシャ、中国、古代ローマのガラスの


展示品はもしかしたら現代のガラス製品よりは
美しいものかもしれません。

一部、写真OKの展示品がありましたので
アップしますね。




驚くべき古代人の技術ですね。
美しい!




パンフレットの表紙を飾る碗は
長い歳月をかけて美しく変身した
銀化したガラスです。





かつて瑠璃(るり)と呼ばれ玻璃(はり)と呼ばれた
宝石としてのガラス。




これらのガラス製品が、紀元前のものだということが
信じられませんが
古代の人々のガラスへの情熱と
それを支える職人たちの技術は
現在のそれより遥かに越えていたのかも知れません。


明日は佐川美術館をアップする予定です。


今日も来てくださってありがとうございます。


美術館巡りをしてきました~

2024年04月11日 22時20分10秒 | 美術鑑賞



10~11日までお友達と2人で
1泊で滋賀県と大阪に行ってきました。

主な目的は、3つの美術館巡りで

行った所は・・・・


この桜とトンネルの先にある
MIHOミュージアム

翌日にはこの


ずっと行きたかった
憧れの美術館 佐川美術館 




大阪の 中之島美術館 の 

「モネ 連作の情景」を観てきました。


今は帰ってきたばかりなので
詳しい内容はまた明日からアップしますので
よろしかったらまたの
ご訪問をお待ちしています。

今日も来てくださってありがとうございます。





箱根の旅 其のⅣ 箱根ガラスの森美術館

2024年02月29日 10時15分45秒 | 美術鑑賞



この日は雪のために
予定していた大涌谷などの観光はできずに
富士屋ホテルでの優雅なランチだけで
終わってしまいましたが
それでも大満足でした。


今夜のお宿は
小田急箱根レイクホテル





箱根レイクホテルの前身は
国民宿舎だったようで、設備はそんなに立派ではありません。






雪はシンシン振り積もっています。
明日の観光は大丈夫でしょうか?



さあ夕食にしましょう!






お子様ランチ
ハンバーグはパクパク食べていましたが
その他は冷凍食品だったらしく
お口に合わなかったようで残していました。
お子様でも侮れない!


【ひとくち前菜 三種盛り合せ】
白子豆腐、北海道産 帆立旨煮、蒸し鶏の旨辛和え

【お刺身三種】
鮪、カンパチ、帆立

【サラダ】

【台物】
国産牛サーロインの溶岩焼き
タレは、南米アンデスの紅塩、柚子胡椒、わさび



【洋皿】
金目鯛のソテーカブのクリームソース

切り干し大根と鶏十目のご飯
(御殿場コシヒカリを使用、小田原いいち味噌の豚汁)

ご飯と豚汁とデザートはセルフサービスで好きなだけ

それでデザートの画像がありません。
撮り忘れました。
食べることに夢中になると忘れます。



食事が終わって益々元気いっぱい!


一夜明けて・・・


一面の銀世界・・・・ここはどこ?



朝食はビュッフェへ形式で
私は和食が好き


おっさん2はやや洋食気味。


これはむこ殿のチョイス。
朝カレーに鯵の干物、和洋ごちゃ混ぜの
若者の朝ご飯。


チェックアウトして



雪景色を楽しみながら・・・


レイクサイド(桃源台)まで降りて行って



芦ノ湖畔まで降りてきました。
ちなみに今日は、荷物はキャリーサービスに
お願いできたので、身軽です。

桃源台からバスで


雪の仙石原を見ながら着いたのは





通常の箱根ガラスの森美術館
どんなだかは知りませんが


雪を被った美術館は
それは幻想的で、おとぎの国に迷い込んだよう。





外の世界はこれだけにして
中に入ってみましょう。






ヴェネチアカーニバルの
仮面を付けたお嬢さん。


天井のシャンデリアもヴェネチア製。





どれもこれもウットリするほど
美しい!












館内もヴェネチア風?


いいですよね。造りが繊細!














これは黄金のイカ




入館券です。



入館券にも使用されている
1500年頃の点彩花文蓋付ゴブレット








ヴェネチアで最高賞を受賞した
日本人女性作家によるビーズフラワー



風にそよぐグラス
うわー折れそう!


展示作品がありすぎて
ここに乗せたのはほんの一部です。
本場ヴェネチアにも行きましたが
こんな素晴らしい硝子製品を一堂に
見られる所はありませんでした。



ショップです。



箱根ガラスの森美術館を
後にして・・・・

またバスに乗って桃源台に戻ります。


続きはまた

今日も来てくださってありがとうございます。

本阿弥光悦の大宇宙

2024年02月26日 18時06分26秒 | 美術鑑賞





本館では中尊寺金色堂展をしていましたが
中尊寺には行って、確か観た?
記憶が定かではありませんが、中尊寺には行きました。



東京国立博物館本館

本館から平成館に行く途中にあった大鯨。
どなたの作品か確かめる余裕もありません。


入り口にあった巨大ポスター
キャッチコピーがいいですね!
始めようか、天才観測

さあ観測に行ってきましょう。

「本阿弥光悦の大宇宙」

例によって写真撮影禁止ですので、
画像は多くありませんが、光悦の宇宙を
探って行きましょう。



最初に本阿弥光悦、その人物像に迫ってみます。

光悦は刀剣鑑定の名門家系の生まれ(1558~1637年)で
光悦自身も優れた目利きの力量を持ち、
徳川将軍家や大名たちに一目置かれる存在でした。

国宝の刀、正宗や
同じ国宝の短刀、備州長船などが展示されていましたが
これらを鑑定したのが、光悦だったのでしょうか?

そしてこの展示の最大のお宝



この硯箱


国宝 舟橋蒔絵硯箱
(江戸時代・17世紀)

縦24.2㎝、横22.9㎝、高さ11.8㎝ で
金色の蒔絵に、黒い帯は鉛、その上を立体化された銀板文字が
踊るように散りばめられています。

どのような文字が散りばめられていたのか

源 等 が詠んだ和歌

「東路の佐野の舟橋かけてのみ 思ひわたるを知る人ぞなき」



黒い鉛の部分に上の句の文字を入れていますが
中央部に文字が無く、空白になっています。
意図して舟橋を入れなかったようです。

この黒い鉛を張った部分を橋とみなし
舟橋の文字を入れずに、絵で表現しています。


次は光悦の書について・・

(これはクリアファイルです)

重要文化財
鶴下絵三十六歌仙和歌巻

俵屋宗達の絵の上に、光悦の筆がはいった一巻です。
この長い巻が二竿、展示室の天井で揺らいでいました。


飛び渡る鶴の群れを、金銀泥で描いた料紙に
平安時代までの三十六歌仙の和歌を
散らし書きした一巻です。
鶴の上昇と下降、群れの密度に合わせて
字形と字配りを巧みに変化させています。

光悦の書の凄さは、上の線のように見える「」の文字の
書き始めと書き終わりの細い「命毛」といわれる
筆運びにあります。

また光悦の書は
ひとつの中に、楷書、行書、草書が混ざっている
ものもあります。
このように物事に捕らわれない
表現力は、光悦が信仰していた日蓮の教え
法華経に基づいています。

因習や伝統を壊していくことは
芸術家に必要なことです。



次は
光悦茶碗ー土の刀剣について・・

口づくりや腰、高台の形はさまざまで、
定型のない個性的な光悦の茶碗。
大胆に箆(へら)削りを残していたり、
ざらざらとした素地の土そのままであったり
一椀一椀、実に表情豊かです。







重要文化財

黒楽茶碗 時雨


走り走りの
本阿弥光悦の大宇宙」でしたが
光悦の芸術は宗教と結びついており
物事に捉われない表現力は
現在の芸術にも通じるものであり、
光悦のマルチな才能に触れて
天才観測は大成功裏に終わりました。



歩き疲れ果てて、それでも渋谷まで移動して




台湾料理の麗郷

ここは大昔の40年も昔に行ったことのあるお店。
あの頃とお味が変わっていなければいいのですが・・・・


先ずはこのお店のポピュラーな



腸詰とシジミ

お味は40年前と少しも変わっていません。感激!


豚肉の角煮


ビーフン炒め(これだけイマイチ)

空芯菜炒めと、アワビの煮物は品切れで残念!


エビチャーハン


ちまき


大変美味しく頂きました~
次回に行った時は、人気のバーワンを
オーダーしよう!


次回は、いよいよ箱根です。


今日も来てくださってありがとうございます