私は髪を切る時はいつもサンフランシスコのジャパンタウンにある美容院に行く。
私が指名するのはKさん。
彼女は3人の子どもさんがいて、確か9歳7歳5歳の3人兄弟。
根掘り葉掘りと、いつもお子さんの日本語教育について聞く。
さすが美容師さん。彼女自身のことだけでなく、色々な人の体験談を知っている。
私にとっては一番の情報源。
もちろん情報収集源はそこだけではない。
私も夫も、アメリカ育ちのお子さんを持つ日本人に出会えば必ず、日本語教育の話を持ち出す。
日本語ができるようになった子、努力はしたものの挫折した子、全然できない子、いろんなケースを見聞きして、私たちなりのある答えにたどり着いた。
キーは「日本語補習校」。
アメリカに生まれ育っていながら、仕事で役に立てるほど日本語ができるようになった人に例外なく共通する点は、小学校から高校まで日本語補習校に行ったこと。
努力空しく挫折した子は、挫折の時点を日本語補習校退学の時点と見ている親が多いこと。
日本語補習校とは、もともと駐在員の子どもを対象に作られた学校で、「いつでも日本の学校に編入できるように日本の学校制度に基づいた教育を行う」ことを大前提としている。
日本の公立学校とは立場的にちょっと違うみたいだけど、日本政府より各種の助成も受けており、先生方も日本の教職員の先生が多く派遣されて来ているし、ただの塾とは違うそんな存在の学校なのです。
授業は週に一回土曜日だけ、教えている教科のメインは国語と算数、学年によっては理科や社会も。
1日で一週間分詰め込むわけだから、とても厳しく宿題も多いとか。
その美容師のKさんは、お子さんを日本語と英語のバイリンガル小学校に入れていて、土曜日は補習校に通わせているらしい。
彼女曰く、バイリンガル小学校といっても、日本語はお遊びよ。やっぱり日本語は補習校に頼ってるわね。」っという。
ベイエリアには、私立全日制の日本人学校や、日本語とのバイリンガル学校、塾など日本語を看板にかかげている学校はたくさんある。
でも、いろんな人の話をきくと、あまりレベルが高いとはいえないようだ。
日本人として、日本の教育を徹底的にやる日本語補習校とは基本的に異なる。
サンフランシスコ日本語補習校は全児童&生徒数約1200人のマンモス校だ。
驚きでしょ?
そう120人ではありません1200人です。
ロサンゼルスの補習授業校(1500人超)とならんで、いつも世界の日本語補習授業校(195校)中、上位3位内に入るとか。
それだけここには日本人が多く住んでいるということですね。
ひょっとしたら、日本のあなたの町よりここのほうが日本人人口がおおいかもよ。
授業は地元の小学校や中学校の校舎を借りて行う。
そんな学校があるんだったら、入れるに越したことはないっと思うでしょ。
でも私の周りには消極的な意見の人の方が多い。
これだけ日本人ママの友達がいるにもかかわらず、身近な人で子どもさんを今補習校に通わせている人はその美容師さんだけ。
お隣のクミさん曰く。
「毎週土曜日に家族の時間を犠牲にしてまで、通わせる必要があるんだろうか? 日本語ができるようになって欲しいとは思うものの、必要ないといえばないわけだし、イヤイヤながら通うより好きな習い事なんかをさせてあげたほうがいいような気もする。」
確かにその通り。
しかも、校舎がサンフランシスコのサンセットにある。
家からサンフランシスコのダウンタウンまでだったら、土曜日の朝なら車で15分といったところ。
でも、サンセットだとフリーウェイを降りてそこからさらに30分くらい走らなきゃいけない。
う~ん、考える。
しかも宿題もすっごく多くて、通い始めても挫折する人が後を絶たないとか。
それでも夫の心は決まっているご様子。
「送り迎えは僕がやる。挫折してしまうんだったら、それはそれで仕方ないけど、最初っからできないと決めてかかるのはよくない。途中で退学することはできても途中から入ることは(日本語に差がつきすぎて)もっと難しくなるんだから、入れるだけ入れてみよう!」
しかし、入るためには入学試験にパスしなければならない。
日本語を聞き理解して受け答えできるかを調べる面接試験と、平仮名を読んで絵と文字を合わせる程度の簡単な試験があるらしい。
今のマー君だと入学も厳しい。
まずは平仮名を教えなきゃ。
私が指名するのはKさん。
彼女は3人の子どもさんがいて、確か9歳7歳5歳の3人兄弟。
根掘り葉掘りと、いつもお子さんの日本語教育について聞く。
さすが美容師さん。彼女自身のことだけでなく、色々な人の体験談を知っている。
私にとっては一番の情報源。
もちろん情報収集源はそこだけではない。
私も夫も、アメリカ育ちのお子さんを持つ日本人に出会えば必ず、日本語教育の話を持ち出す。
日本語ができるようになった子、努力はしたものの挫折した子、全然できない子、いろんなケースを見聞きして、私たちなりのある答えにたどり着いた。
キーは「日本語補習校」。
アメリカに生まれ育っていながら、仕事で役に立てるほど日本語ができるようになった人に例外なく共通する点は、小学校から高校まで日本語補習校に行ったこと。
努力空しく挫折した子は、挫折の時点を日本語補習校退学の時点と見ている親が多いこと。
日本語補習校とは、もともと駐在員の子どもを対象に作られた学校で、「いつでも日本の学校に編入できるように日本の学校制度に基づいた教育を行う」ことを大前提としている。
日本の公立学校とは立場的にちょっと違うみたいだけど、日本政府より各種の助成も受けており、先生方も日本の教職員の先生が多く派遣されて来ているし、ただの塾とは違うそんな存在の学校なのです。
授業は週に一回土曜日だけ、教えている教科のメインは国語と算数、学年によっては理科や社会も。
1日で一週間分詰め込むわけだから、とても厳しく宿題も多いとか。
その美容師のKさんは、お子さんを日本語と英語のバイリンガル小学校に入れていて、土曜日は補習校に通わせているらしい。
彼女曰く、バイリンガル小学校といっても、日本語はお遊びよ。やっぱり日本語は補習校に頼ってるわね。」っという。
ベイエリアには、私立全日制の日本人学校や、日本語とのバイリンガル学校、塾など日本語を看板にかかげている学校はたくさんある。
でも、いろんな人の話をきくと、あまりレベルが高いとはいえないようだ。
日本人として、日本の教育を徹底的にやる日本語補習校とは基本的に異なる。
サンフランシスコ日本語補習校は全児童&生徒数約1200人のマンモス校だ。
驚きでしょ?
そう120人ではありません1200人です。
ロサンゼルスの補習授業校(1500人超)とならんで、いつも世界の日本語補習授業校(195校)中、上位3位内に入るとか。
それだけここには日本人が多く住んでいるということですね。
ひょっとしたら、日本のあなたの町よりここのほうが日本人人口がおおいかもよ。
授業は地元の小学校や中学校の校舎を借りて行う。
そんな学校があるんだったら、入れるに越したことはないっと思うでしょ。
でも私の周りには消極的な意見の人の方が多い。
これだけ日本人ママの友達がいるにもかかわらず、身近な人で子どもさんを今補習校に通わせている人はその美容師さんだけ。
お隣のクミさん曰く。
「毎週土曜日に家族の時間を犠牲にしてまで、通わせる必要があるんだろうか? 日本語ができるようになって欲しいとは思うものの、必要ないといえばないわけだし、イヤイヤながら通うより好きな習い事なんかをさせてあげたほうがいいような気もする。」
確かにその通り。
しかも、校舎がサンフランシスコのサンセットにある。
家からサンフランシスコのダウンタウンまでだったら、土曜日の朝なら車で15分といったところ。
でも、サンセットだとフリーウェイを降りてそこからさらに30分くらい走らなきゃいけない。
う~ん、考える。
しかも宿題もすっごく多くて、通い始めても挫折する人が後を絶たないとか。
それでも夫の心は決まっているご様子。
「送り迎えは僕がやる。挫折してしまうんだったら、それはそれで仕方ないけど、最初っからできないと決めてかかるのはよくない。途中で退学することはできても途中から入ることは(日本語に差がつきすぎて)もっと難しくなるんだから、入れるだけ入れてみよう!」
しかし、入るためには入学試験にパスしなければならない。
日本語を聞き理解して受け答えできるかを調べる面接試験と、平仮名を読んで絵と文字を合わせる程度の簡単な試験があるらしい。
今のマー君だと入学も厳しい。
まずは平仮名を教えなきゃ。
「日本語」「英語」を「手話」に置き換えると
わたしにとって「手話」補習校は、「手話講座」でした。
日常なんとなく伝わる(読み取ってもらえる?)手話を
きちんと習うことができたことは、
非常によかったと思っています。
日常会話と、書き言葉は違いますよね?
書かれた文章を読み取る力は、学校で「音読」を習うことで、
言葉の区切りや、日常会話でまず、使うことのない
言葉に触れて育ちます。
手話講座に通って、そのことを再認識しました。
だから、わたしは、ご主人の言うことは、正しいと思います。
アメリカの学校に通えば、英語の読み書きは学校で習います。
だからこそ、日本語の読み書きも習いに行ったほうが
格段に力がつきます。
母語が英語・・・この気持ちが揺らぎませんように。
日本の聾児で、聞こえる子並みに日本語の読み書きを習得できる子は、
母語として、自分の思いを手話で表すことを妨げられなかった子供なんだそうです。
そして、日本語の「読み書き」(口話の読み取りや明瞭な発語ではありません)を
習っていきます。
かなりの時間を割かれますが、
それがその子の将来を左右するからと、
がんばっているそうです。
母語があるから、日本語や英語に置き換えることが
できるそうです。
聞いてきたことばかりなのに、
えらそうにすみません。
私自身、身をもって感じていますから。
確立された母語があることは、中途半端に何ヶ国語もできるより、ずっとずっと大切なことですよね。
大切なんてレベルじゃないかも。
母語のレベルは、その人の知能程度そのものを表すといっても過言じゃないかもしれません。
バイリンガル教育なんてよく言うけど、甘いものじゃないです。