白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

手話か口話法か

2007-02-04 08:05:40 | その他
ホームページを通してお知り合いになった聾学校の先生に、面白い記事を紹介してもらった。
それは、読売新聞の『論点』で聾教育についてかかれたもの。

まず12月7日に、ある聾学校の校長先生による、口話法の必要性を説く寄稿文が載った。
この校長先生の論は、手話の導入は残存聴力の発達や読話(読唇)の獲得への障害になると説き、また手話は語彙も少なく文章の関係付けが曖昧なため、手話に頼ることは日本語の読み書きに支障をきたすと説いている。
そして、口話法の成功例として、東大法学部を出て弁護士になった方を挙げている。

これに対して、その東大法学部を出て弁護士になったという当の本人からの反論。
自分は口話法の成功例どころか失敗例だと、口話法の無理を説き手話の必要性有用性を説いて、真っ向からこの校長先生の論点を覆している。

この弁護士さんの論は、当事者の意見なだけにすごく説得力がある。
私はこれまで色々な本を読んできたけれど、これほど短い文章の中に、説得力のある意見が詰まっているものに出会ったことがない。

すごく短いので、ぜひ一読していただきたい。

校長先生の論説はこちら↓
http://www3.nsknet.or.jp/~mita-te/net/morikawa.htm

ろうの弁護士さんの論説はこちら↓
http://osaka.yomiuri.co.jp/possibility/news/ps61220a.htm

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1 コメント

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Unknown (ゆみ)
2007-02-06 21:21:55
しゃべれなくても、これだけ日本語の文章が書けて仕事もできるのだから、充分な言語能力が見についていると、私は思いました。
経験者の話は説得力があって、こころに響きます。
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