白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

あれから一週間

2007-01-29 05:18:14 | その他
とんでもないクライアントの続き。

この一週間、私と相棒のRonは走り回って証拠書類を集めました。
文字通り「走り回った」。

「今日の夕方までには、書類をまとめてFaxで送るわ。」
っと言うコンサルタント。
でも、夕方まで待っても送ってこない。
電話をすると。
「明日の朝一番で送るわ。」
っと言うコンサルタント。
次の朝電話をすると、
「今日の夕方までに送るわ。」
その繰り返し。

実はこのコンサルタントのオフィスはサンフランシスコにある。
うちの会社から歩いて15分ほど。
バスに乗るほどの距離でもないけど、往復すると結構疲れる。
でも、もう待てない。
「いいです、今からそちらにとりに行きます。」
っといって、オフィスに押しかけること5回。

強引に情報あつめをしても、帳簿そのものがどんぶり勘定なものだから、裏づけする証拠がない!

買掛金に数十万ドル単位のものが並んでいる。
「請求書を見せてください。」
っと言っても、その請求書をちゃんと保管していない。

監査ではConfirmationと言って、クライアントの取引先に売掛金がいくらあるかを訊くことができる。
私たちが手紙を下書きして、クライアントにサインをしてもらい、取引先にその手紙を送って、売掛金残高を教えてもらう。
でも売掛金台帳をくれといっても、あのふざけたコンサルタントはなかなか出さなかった。
今となってはもうConfirmationを送る時間がない。

こういうときは請求書で裏づけするんだけど、その請求書も保管してない。

もういい、こうなったらクライアントの取引先に片っ端から電話をして売掛金残高を訊こう。

私たちは第三者なわけで、クライアントのサインなしに、本当に残高を教えてくれるのか不安だったものの、「○○会社の監査人です。」っと名乗ると、本当に監査人かどうかを確認しようともせずに、みんなあっさり残高を教えてくれる。

面白い
「監査人」って言うだけで警察手帳見せているみたい。



しっかしこれが集まる数字はどれもこれも帳簿の額をはるかに上回るものばかりなわけです。
しかも、このクライアントがあまりにも代金を払わないものだから、訴えを起こしている取引先が4つもあることを発見

現在訴訟に加わっている場合は、フットノートで開示しなければならない。

これまた弁護士に連絡して、訴訟の内容を書いて送ってもらう必要がある。
これまた訴訟ごとに弁護士が違う。
弁護士はいくらなんでも、他の取引先のように「監査人です」と言うだけじゃぁやってくれないだろうと、クライアントに先に電話をしてもらって、それからこちらからコンタクトを取れるようにとりはからってもらった。

「緊急なんです、明日までに書いてください。」
「ふざけんな!こっちだって忙しいんだ、一週間はかかる。」
「そこを何とか、時間がないんです。」
そんなやり取りをする。
神経が磨り減る

結局金曜日までに4人すべての弁護士からConfirmationを受け取ることができたものの。。。その請求額に目が点

ただ手紙一枚書いてもらうだけだよ。
手紙と言っても、雛型があって、どこの弁護士も始めの数行と終わりの数行は全く同じ台詞。
実際に書いているのは5~6行。

っで、いくら請求してきたと思います?

一番高いやつは、$7,000
紙一枚よ、10分でできるその仕事に七千ドル!
今の円ドルレートをしらないけど、軽く70万円超えてるってことよ、こんなの詐欺じゃん!

まぁ、この請求はもちろんクライアントに行きます。
ぎりぎりになったのが悪いわけで、文句があるならあのコンサルタントに言ってください。

そんなこんなで、なんとか証拠集めは終わりました。
金曜日までに監査レポートにサインとは行かなかったものの、今月末までには間に合わせることができそうです。

つかれた。本当に疲れた。
残業ばかりでマー君に会う時間もほとんどなかった。
先週少し覚えた日本語もまた忘れているだろうなぁ。

もうこんなのいや。




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