白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

新しい大統領

2008-11-16 17:52:16 | アメリカ生活雑感
選挙権がない身ではあるものの、今回の大統領選にはちょっと熱が入った。

もともと私はヒラリーの大ファンだったものだから、ヒラリーが引いてすっごくがっかりだったんだけど、選挙戦が進むにつれて「オバマという男なかなかいけるかも」っと思うようになってきていた。

選挙戦も後半に近づくと、オバマの勝利は誰の目にも明らかになってきていたものの、初の黒人大統領ということで世界中が注目していたんじゃないだろうか。

当選が決まったときの彼の演説は感動的だった。

ただね、少しひっかかることがいくつか。
初の黒人大統領とみな言うけど、彼は半分白人じゃん。
夫曰く、白人は100%じゃ白人じゃなきゃ白人とは呼ばないんだよ。
だから、うちの子供たちはアメリカでは「アジア人」になるんだよ。

なんかそれってしっくりいかないよなぁ。

それに、黒人黒人というけれど、彼は本当のアメリカ人黒人ではない。
言葉を変えれば、一時は奴隷だったアメリカ黒人の子孫ではない。

そういう意味では「黒人」の意味が薄れる。

まぁ、それでも9割近くを白人が占めるこの国で、有色人が大統領になったというのは、歴史的に見ても大きな出来事。
今回だけは選挙権がないことをすごく惜しく思った。
誰が当選するかしないかではなく、自分の意思で一票を投じたかった。