金魚cafe

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柳家三三で北村薫<円紫さんと私シリーズ>

2013-06-09 22:56:24 | 落語
昨日も出かけて今日も西宮の兵庫県立芸術文化センターに柳家三三さんの円紫さんシリーズ「夜の蝉」より「六月の花嫁」そして落語で「鰍沢」そのあと作者の北村薫先生とのトークと豪華な公演に行ってまいりました。






これは北村薫さん原作のミステリーというか日常の謎をとくのが春桜亭円紫さんという落語家さんのお話しで、この作品のファンである三三さんの熱望で実現されたという夢のようなコラボです。

普通これは原作とイメージが違うとちょっとさびしい思いをする時がありますが、三三さんはピッタリとあってらっしゃいます。



関西でも非常に人気がありこちらに来られた時の独演会もすぐ売り切れてしまうほどです。

北村薫先生の六月の花嫁という作品はかなり長くてお一人で演じるのはかなり大変なことだと思うのです。

朗読劇という形なら読んで聞かせるという感じでできますが、三三さんは何も見ずに原作に忠実に演じられています。

今回はお話にクラリネットが出てくるので演奏:谷口英治(クラリネット)さんが6月ということで雨にちなんだ曲を演奏というステキな演出もありました。

雨にうたえば、雨にぬれても、虹の彼方へ。

夜の蝉というのはどちらかというと円紫さんシリーズで重いお話なのですが、6月の花嫁はジューンブライドにふさわしいお話だったのです。

そのあとで落語を一席「鰍沢」。

これは上方の噺家さんはされないのですが有名な話なので大まかに話は知っておりました。

これって笑えないけどなあと思いつつも昨日聴いた帯久と同じでところどころにクスっと笑わせるところがあり、登場人物のキリッとしたしゃべりにこれが江戸前の落語なんだとこちらと違う笑いが新鮮でした。

アフタートークの三三さんの舞台を大事に思ってるところが蔵之介さんを思い出させて、だからファンになったんだと自分で納得しました。

どうしても観れないとこはいまはDVDがあったりして観れます。

同じ空間にいて演じる方と観る方とで一緒に作っていくこの時間というのは舞台に足を運ばなければわかりません。

ずっとは追いかけられませんが、行けるときは観に行きたいです。