昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

お水取り本番(last)

2011-03-18 | 歴史・文化遺産
 松明の行事が終って一段落です。あれほどの大勢の人並みが、なくなってしまった。鹿がうろうろし始めました。この鹿はロープになった藁を咥えているが、どうもビニール製らしい。




次の行事で、いよいよお水取りです。若狭井からお香水(こうずい)を汲み、水瓶を桶に入れて本殿まで上ってくることになる。




石段の下では、準備を始めました。後のテントの中では雅楽が奏されており、大きな御幣が見えます。その周りには神官が数人正装して待機中です。




左の端に、小さいですが、お香水を入れた桶を担いでるように見えます。石段の上では下を覗いている人がいます。
 





白装束の神官が、白い布で包まれた容器を、木枠に入れて左の肩に担いでいます。




大きな御幣も、上ってきています。烏帽子を被った赤い服の神官が持っています。





肩に担いで、お香水はカシワの葉で守られながら上ってきた。このお水取り行事で石段を3回上ります。




お香水は本堂に入ってしまいました。左の端に、白装束の神官が見えていますが、この服装は、若狭の国のお水送りの時の神官と同じ白装束です。



参考:若狭の神宮寺での「お水送り」の行事です。よく似ています。




また沢山集まってきた人たちは、再びどこかに居なくなりました。




本堂正面に掲げてある扁額の横に、お神酒を入れるような形の水瓶の彫り物がありました。




大松明に照らされながら、神官の補助をしていた二人が待っています。

 この後AM3時ころから、いよいよ「だったん」の火祭りが始まります。
秘中の秘の行事が、真っ暗で灯明の明かりだけの中で続きます。迫力のある祈りと優雅な声明(しょうみょう)の経が唱えられました。最後は松明を床の板の間に放り出すという烈しいものでした。
 資料が見つかった時にでもアップします。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはよう(^o^)丿 (アガリ)
2011-03-18 05:15:31
あの松明が駆け抜ける所しか見たこと無かったんですが
こちらがお水取りの本番なんですね
厳かな儀式ですね
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アガリさんおはよー  (tetu)
2011-03-18 10:05:39
 お水取り本番は今日はAM2:00からです。笙がなる中での行事は、神官の姿と共に、これは仏教ではありませんね。
 古代からの伝統を引き継ぎ、しかも深夜に行われるのは、オカルト気分にもなり、先人達は神の深遠さを感じたことでしょう。
 
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お水取り (旭川3sen6gouの まりあ)
2011-03-19 07:38:59
昨年もご紹介いただきましたよね。
今回もさらに詳細情報で、その場に居る気分で味わわせていただきました。
あれこれモダンになった時代でも、古来からの伝統が真っ直ぐ受け継がれていることに感動します・・。
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旭川のまりあさんへ (tetu)
2011-03-19 20:08:04
二月堂の坊の宿舎に、泊まりこんでの拝観となりました。厳しい寒さの中で、修行を積み上げて、業を修めるお坊さんに感動しました。
 今回は、午後二時半から翌朝午前四時ごろまでの、お付き合いをしました。
 最後の本堂の中で、大松明の火が神聖な物に思えました。
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