昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

嵐山点景

2007-02-10 | 旅の風物
  暖かい立春の午後、嵐山にウオーキング目的で向う。嵯峨野めぐりは桜と紅葉にまわした。


左:阪急嵐山駅のホームなど撮った事がなかった。照明が六角釣灯篭である。
右:渡月橋の方に向ってしまうのは条件反射のようで、こちらに歩いてしまう。


大堰(おおい)川の河川敷に立つ茶屋が賑やかだ。


大堰川の右岸に迫る嵐山。午後の逆光の陽射しを受けて、昨年の紅葉の頃を忘れたように黒々している。やがて、2ヶ月もすれば桜に染まることだろう。


正面の山が亀山である。周辺一帯が嵯峨野である。

 亀山の辺り近く、松の一群ある中に、かすかに琴ぞ聞えける。峯の嵐か松風か、尋ぬる人の琴の音か、おぼつかなくは思へども、駒を早めて行く程に、片折戸したる内に、琴をぞ弾き澄まされたる。
 控へてこれを聞きければ、少しも紛(まご)ふべうもなく、小督(こごう)の殿の爪音なり。楽は何ぞと聞きければ、夫を想うて恋ふとよむ想夫恋(そうふれん)と云ふ楽なりけり。(平家物語巻六)

 帝の元を去った小督の殿を探す為に、仲国が高倉天皇の命で嵯峨野にやってきた。これが亀山の辺りであった。


橋の袂から少し上流に、小督の殿の五輪塔がある。この辺りだろうと出来た史跡である。近年整備されてしまって、風情も半減した。


この遺跡の背中側にあった大きな料亭も近年なくなって、その裏門と石碑だけが残っている。広い庭園を前にして、京料理が優雅な座敷で食べられたものだった。


その隣の店に出ていた料理の案内が道路に面して出ている。湯豆腐定食とあるが、このレプリカのサンプルをよーく御覧下さい。なんと縮緬の布で出来ている。


温室のような窓辺から、大堰川の流れを見ているとボートに乗って遊んでいる。早春の川面は春うららであろうか。

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8 コメント

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嵯峨野 (カオル)
2007-02-10 21:31:40
京都は6回お邪魔していますがマダマダ知らない所が
沢山ありますね狭い路地を散策すると珍しいお店や
物を発見します、嵯峨野は行く度に散策しますが
何度行っても良いですね。
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カオルさんへ (tetu)
2007-02-10 23:43:42
 6回とは良く行かれていますね。もう地図が頭に入っておられる事でしょう。
 嵯峨野は歴史がいろんな所に埋もれていて、いつも新しい発見がありますね。
 そして夕方になると、足が棒になって居ることに気がつきます。
 想い出の画像など紹介してください。
 
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旭川の (旭川3sen6gouの まりあ)
2007-02-11 12:25:30
嵐山は、ここの風景配置に似ていると言うことで名づけられたものです。

一昨年の4月、ちょうど桜満開のときに渡月橋をわたったすぐのホテルに泊まったのですよ。
花もよかったけれど、人の数に圧倒されましたヨ~。
川の名が場所によって、いろいろに変わるんですよね。
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嵐山 (tetu)
2007-02-11 13:43:28
 旭川にも嵐山があると知りましたよ。もしかしてと思っていましたが、やっぱりそうでしたか。
 ここは、遠くの人のほうが良くいかれるのでしょうね。
 4月と言えば桜ですね。人で一杯で、大変だったと思います。川沿いの高級ホテルですね。

 旬の時だから見逃せない所ですね。そのすぐ近くで百人一首の時雨殿がもう完成していたでしょうか。

 何処からが桂川で何処が大堰川で、保津川が何処までかはっきりしません。このはっきりしないのが京風の優雅なところかもしれません。
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芭蕉翁も (駿)
2007-02-11 13:46:49
 「嵯峨日記」は芭蕉翁が去来の落柿舎に滞在中のもので、小督屋敷をおとずれた記事があります。
「うきふしや竹の子となる人の果て」 芭蕉
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駿さんへ (tetu)
2007-02-11 14:30:36
 去来の招きで芭蕉が滞在したのでしょうか。嵯峨野の落柿舎は静かな閑居だったことでしょう。
 うらやましい暮らしぶりですね。
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嵐山 (kawasei)
2007-02-12 11:08:19
嵐山は昨年の紅葉の時期に行きトロッコに乗りました。
その時とはまた違った好い雰囲気で、冬の桂川も綺麗ですね。
静かな嵐山も好いですね~
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kawaseiさんへ (tetu)
2007-02-12 11:16:46
シーズンの時は人で一杯ですが、この時期は少しましです。
 嵐山は、やっぱり全国区ですね。トロッコ列車で保津川を遡り、帰りは保津峡下りだったでしょうか。紅葉の頃は最高にすばらしいですね。
 この時雨殿から川沿いを少し上ると、岡があって、そこは比較的人があまり来ない絶好ポイントです。
 
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