思いつくまま感じるまま。

身辺雑記です。
何でもありの記録
HN天道(てんとう)

通し稽古

2005年07月20日 | Weblog
えらいこっちゃ~。
7月末の公演の日が近づいてきた。
今の状態では公演なんか覚束ない。
私の役は、役たたずの無責任男でフラフラと生きてきた甲斐性なしだ。
付和雷同型で自分の確固たる信念は皆無。人を非難するのは得意。
役になりきって真実の演技をしろと演出者からの注文が多い。

自分はそんな人間じゃないと思っていて心理的抵抗が多いが、そんな面も多いぞと最近思うようになってきた。
世間一般の常識的な思考パターンを代表する人物像だそうだが、なりきれない。

人間はある意味、どうにでも変化しうる要素をもっていると思う。
洗脳されれば殺人兵器にもなれるし、企業戦士とかもそうだ。
躁鬱症も病気といえば病気だが、誰でも備えている感情の起伏だ。
硬派とか軟派とか、何かのきっかけで変わりうる。

自分の中にも多重人格的に多くの要素が混在している。
役になりきるというのは、自分に内包する役柄にあう人格要素を取り出して表現しろということかな。
もひとつ良く分からん。

自爆装置不発

2005年07月20日 | Weblog
昨日の新聞に衝撃的な3枚の連続写真が載っていた。
パレスチナの21歳の女性が2重のズボンの下に10キログラムの爆弾を巻きつけ、イスラエルの入り口の検問所で疑われた。幾重もの鉄条網の途中でストップをかけられ、スカーフ・コート・上着を取るように命じられた。観念して自爆しようと自爆用のスイッチを引くが不発。
何度も引き直すがやはり不発。絶望のあまり手で顔を覆い泣き叫ぶ。

彼女は自宅での事故による全身やけどの治療のためにイスラエルの病院に通っていた。自爆の目的はその病院だった。
Tシャツの下からは、真っ黒なやけどの跡が腕とか腹とかに見えている。
活発で明るい女性だったらしいが、やけどの後の彼女の絶望に、パレスチナの過激組織が取り入って自爆テロリストに仕立てていった。

なんとも切ない写真だった。
哀れなヒーロー。

人間らしさを踏みにじり、テロリストにされていく過程はあまりにも非人間的で悲惨なものがあることを思い知らせる写真だった。