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日本酒のこと / 鈴鹿山脈の山歩きのこと

不正行為-「うまい日本酒の選び方」 エイ出版社によるパクリ本事件

2015年12月30日 | 日本酒 - 不正行為
直接に日本酒に係わる不正行為では無いが、非道い案件だったのでメモを残す。
エイ出版社が、自社で出版した「うまい日本酒の選び方」の内容をパクってムック本を仕立て、著者に無断で販売した件だ。著作権も倫理観もない振る舞いだが、著者のブログ(2015年12月9日付け、美酒らん・葉石かおりオフィシャルブログ)によれば謝罪広告で決着した模様。

Google検索("エイ出版社" "うまい日本酒の選び方")

10月26日発売の『日本酒入門』に関する件 株式会社エイ出版社 2015年10月28日
https://www.ei-publishing.co.jp/company/news/newsrelease/archives/2015/102802/

エイ出版社の出版物を調べていると、PEAKS、とかランドネが出て来た。登山系の雑誌なので承知している。PEAKSは物珍しさで購入したことがある。
開運商法を宣伝したと言われても仕方なかろうアイア出版(福富寺、開運商法に利用された宗教法人)と共にブラックリスト入りだね。

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エイ出版社については、こんなツイートも出て来た。  
「奈良市で問題になっている、ならまちセンター1階に奈良市長主導で新設されたレストランを、... 地元企業に再委託(丸投げ)...」 松永洋介/ならまち通信社 2015年10月27日
https://twitter.com/narapress/status/658933414234628097
委託事業の丸投げは、常識的に契約で禁止されるはず。奈良市議会議録から「くわしく探す」で「エイ出版」を検索すると何件か出てくるが、9月時点ではまだ煮詰まっていない。
例えば、
平成27年9月定例会-09月08日-03号
平成27年9月定例会-09月30日-05号
道端孝治議員は、「今後も厳しく追及していくことを表明いたします」としているので、エイ出版社の件は見守りましょう。

何故、エイ出版社に拘るかと言えば、三重県いなべ市のサイトにある次のページの件だ。
三重県いなべ市山歩きの楽しみ方講座
http://www.city.inabe.mie.jp/pages/4218_0.html
2014年11月1日~2日の「ランドネ山大学」なのだが、「関西方面や東海方面から8名の方々にお越しいただき」と書かれている。写真を見る限り、80名の誤記ではないようだ。鈴鹿山脈の「竜ヶ岳」に登る計画だったが、天候の都合か、「砂山」のハイキングコースに変更されてもいる。何をやっているのだろう?



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研究費の不正-大阪大学 四方哲也教授

2015年12月30日 | メモ
2015年12月15日、大阪大学の四方哲也教授、卜部格元教授らの研究費不正使用について科学技術振興機構(JST)が調査結果を公表したが、28日に大阪大学も公表した。

大阪大学における公的研究費の不正使用について 大阪大学 2015.12.25
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2015/12/20151228_01

戦略的創造研究推進事業に係る研究費の不正使用調査結果について JST 2015.12.25
http://www.jst.go.jp/pr/info/info1160/index.html

四方哲也
Google検索"四方哲也"

卜部格
Google検索"卜部格"

今回はお馴染みの預け金。不正期間は古くなるが平成16年度~20年度と認定、不正使用額の合計は2億7000万円余り。旅費のチョロまかしとはレベルが違う大金だ。問題が起これば、その都度に大学などは調査をしてきたのだろうが、それを易々とスリ抜けてきた案件なのだろう。
10年前であれば、今より資金管理は甘かったのだろうが、「やっちゃいけない」との共通認識は出来ていたはずだ。内部告発がなければバレなかったのかと思うと、刑事告発するなりキッチリと処理して欲しいものだ。

しかし、研究者がこのような行為に係わって脱落してしまうことは損失に違いない。この残念なシステムを何とか出来ないものか。
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秋葉山円通寺(名古屋市)

2015年12月29日 | 日記








今年も暮れて、28日、名古屋市熱田区の秋葉山円通寺へ。
時刻は20時前。産業保安は神頼みかと思いつつ、例年のお礼参り。以前に比べて照明が明るくなった。人気が無い境内を、ヒザの痛みをこらえて歩く。
毎年、12月16日は火祭りとある。ようやく、来年は祭に来れるかも知れない。
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空き瓶集合 20

2015年12月28日 | 日本酒 - 空き瓶集合


左から、
◯山和 純米吟醸 美山錦50 株式会社山和酒造店(宮城県)
◯たかちよ しぼりたて生原酒 限定品 扁平精米 おりがらみ 高千代酒造株式会社(新潟県)
◯九頭龍 純米 黒龍酒造株式会社(福井県)
◯みむろ杉 純米吟醸 ひやおろし 山田錦 今西酒造株式会社(奈良県)
◯若浪 純米吟醸 若波酒造合名会社(福岡県)

「たかちよ」に特定名称の表示はなし。
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記念写真

2015年12月25日 | 日本酒 - 記念写真


個人的な行動範囲の店頭では入手し難かったりする日本酒などを幾つか、
左から
◯AR4 純米 盛田株式会社(愛知県)
◯なごみ桜 純米 盛田株式会社(愛知県)
◯四天王 名古屋正宗 本醸造 甘強酒造株式会社(愛知県)
◯孝の司 吟醸 合資会社柴田酒造場(愛知県)
◯國盛 貴醸酒 中埜酒造株式会社(愛知県)

AR4、なごみ桜は、名古屋大学農学部、あいち産業技術総合センター、盛田株式会社の共同研究によるサクラの花酵母の清酒。AR4は酒造会社から一般販売されているが、なごみ桜は名古屋大学消費生活協同組合が販売。
甘酸っぱい味がする。なお、AR4は開発中に使用した試作酵母の通称とのこと。

貴醸酒裏面のラベルは次のとおり。

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Sake Competition 2015

2015年12月18日 | 日本酒
Sake Competition 2015 も発表されていた。
2015年の審査基準が公開されている。官能審査の基準というものは、なかなか難しい。審査員(予審20名結審36名)は各県の公設試験研究機関を前面に出して、酒造業者が後に並んでいる。国税関係がいないことが特徴か。「決審に残った出品酒はすべて分析をさせていただき、純米酒部門におきましては分析後過度に高いカプロン酸エチル香等は減点1とさせていただきます」なので、手間もかけている。
県別出品蔵数予審通過も公表され、地元からは純米酒大賞で最高金賞など受賞していた清水清三郎商店の「」が、純米酒部門の第2位に入った。

2015 受賞酒
2014 受賞酒
2013 受賞酒
2012 受賞酒

そして、気がつけば日本酒のコンテストがいっぱいある。承知している範囲で ...
ワイングラスでおいしい日本酒アワード
熱燗コンテスト2015
International SAKE Challenge
International Wine Challenge酒サムライ
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純米酒大賞2015

2015年12月16日 | 日本酒
フルネットが事務局をしている「純米酒大賞2015」の審査結果が同社のサイトに出ている。
「全国89蔵からエントリーされた出品酒170点の中から、各部門の最高金賞4点、金賞37点の計41点を選出」しており、地元・三重県の酒蔵からは清水清三郎商店の「」が純米酒、純米大吟醸酒の2部門で「最高金賞」の快挙。純米大吟醸酒の金賞に後藤酒造場の「青雲」が入っていることにも納得。
金賞の岐阜県の3銘柄は飲んだことがないし、愛知県は皆無だ。

「審査方法は、利き酒による加点式9段階評価の審査を行い、各出品部門の合計得点が最も多いものを『最高金賞』とし、以下、高得点の各部門出品酒を『金賞』として選出」とあり、それ以上の詳細はあったとしても不明。5名の審査員が美味いと思えばそれで良しという感じか。減点式で無難な酒が残るより良いかも知れない。
なお、審査員は同じだが、前年度の受賞銘柄とは様変わりの印象がある。

純米酒大賞2015 89蔵、170点
純米酒大賞2014 69蔵、146点
純米酒大賞2013 74蔵、141点
純米酒大賞2012     124点
純米酒大賞2011 73蔵、139点
純米酒大賞2010 67蔵、121点
純米酒大賞2009 84蔵、137点

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月桂冠株式会社

2015年12月15日 | 日本酒
月桂冠のサイトを訪れたのは「童蒙酒造記」を追いかけているときだった。
日本酒へのアルコール添加や柱焼酎の話題が語られるのだが何か変だ。「童豪酒造記」(わらべのように豪快な酒造り)となっている。字が違うね。このページ(童豪酒造記)だ。(参考:Wayback Machine)。同種の間違いが多いらしく、Google で検索してやると誤字で約200件がヒットした。おそらく、コピペの結果なのだろう。

"童蒙酒造記"
  Google 検索 > 約 1,700件(0.25 秒)

"童豪酒造記"
  Google 検索 > 約 200件(0.25 秒)

つぎに月桂冠のサイトを訪れたのは、老舗サイト「-- TODAY'S REMARK -- 今日の必ずトクする一言」の古い記事にヒットしたときだ。「拝啓、販売店様」という項目にある「棚割の法則(棚割計画を応援します!)」が興味深いというもの。当該ページは既に削除されているが、Wayback Machine に残っていた。確かに興味深い。現在なら、ビッグデータとかいって情報産業のネタになるのだろうが。

あと、お約束の如くマーモット博士が登場して「『適量の飲酒をする人』は長生きする」がサラリと書かれているがマズイのではないか。
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空き瓶集合 19

2015年12月13日 | 日本酒 - 空き瓶集合


左から、
◯寫樂 純米吟醸 宮泉銘醸株式会社(福島県)
◯醸し人九平次 あるちざん 純米吟醸 萬乗醸造株式会社(愛知県)
◯東龍 吟醸原酒 夢吟香 東春酒造株式会社(愛知県)
◯四海王 純米吟醸 夢吟香 福井酒造株式会社(愛知県)
◯るみ子の酒 純米吟醸 合名会社森喜酒造場(三重県)
◯菩提もと 三諸杉 純米酒 今西酒造株式会社(奈良県)
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残念賞 「日本酒の科学 水・米・麹の伝統の技」 講談社 ブルーバックス

2015年12月12日 | 日本酒
日本酒の科学 水・米・麹の伝統の技」が、講談社ブルーバックスから2015年9月20日付で出版された。
パブ記事もどきを書く意図はないので、タイトルに「残念賞」を入れた。

ブルーバックスは「日本でいちばん最初の自然科学の新書シリーズ」であり、それ相当の内容を期待して本書を購入した。「日本酒の科学」や「伝統の技」とあるので、図書分類は NDC588 すなわち食品工業で妥当だが、講談社の書籍情報は NDC596 「食品、料理」を予想させる。何故、こんな内容説明なのか。
また、本書の冒頭で「ブルーバックスで日本酒の本を出すことになった。出版するタイミングもいい今、あえて、日本酒について素人のライターが専門家に取材してまとめる形になった。」と監修者は説明するが、では誰が本書を企画したのか。どうもスッキリしない。

実際のところ、本書は「生もと造り」など美しい話題ばかりで、「天野エンザイム 清酒製造」で Google検索すると出てくるような話題にはノータッチ。「日本酒の科学」のテーマが美談ばかりで良いとは思えない。正直なところガッカリした。「ブルーバックス」の読者を馬鹿にしていないか。
また、健康問題について、Jカーブなど引用して適量飲酒は健康に良いと主張するが、厚生労働省の「アルコールと循環器疾患」を確認すれば、一滴も飲まない方が良いケースもある。平均値で健康に良いと主張することは危険だと承知していないのか。そんな訳もなかろう。

「日本酒の科学」にはブルーバックスの一冊としては残念賞しか出せなかった。
この本の内容がパブ記事だとすれば納得だが、世の中には公序良俗というものがある。ブルーバックス出版部には書き直しを期待する。
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12月8日朝

2015年12月08日 | 日記


2015年12月8日朝、外に出ると風が無い快晴の空、月と金星が接近して日の出前の空にあった。思わずカメラを取り出して、感度最高で撮影した一枚。(Nikon P330)
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「菩提もと 三諸杉」 今西酒造株式会社

2015年12月07日 | 日本酒




今西酒造(奈良県)の菩提もとの酒。アルコール度16度。「菩提もと」は日本酒の教科書があるなら出てくる酒造技法だろう。ラベルに解説がある。

実際の酒を飲むと酸臭がある。かなり酢酸が混じっているように思う。そもそも「正暦寺乳酸菌」「正暦寺酵母」とは何者か。寺院内で微生物を探した結果、取得した野生酵母の類だろうか。

奈良県工業技術センターの資料(菩提もとのメカニズムと微生物の遷移)には、過去の製成酒について「毎年のように酒質が異なる」とあるので、そういう性質の酒なのか。
検索すると、図表の判読が困難ながら、同じく「プロトプラスト融合による正暦寺酵母の改良」が出て来た。「『菩提もと清酒』に濃厚さとボディを付与し、また泡の生成が少ない(泡無し酵母)事を特徴とするが、一方で発酵性がやや劣り、また香に難点があるなどの欠点を持つ。」とあるが、この酒は改良の成果なのだろうか。
いまのところ、珍しい酒という以上の付加価値はないように思えるのだが。
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空き瓶集合 18

2015年12月06日 | 日本酒 - 空き瓶集合


左から、
◯陸奥八仙 ピンクラベル 吟醸火入れ 八戸酒造株式会社(青森県)
◯越後鶴亀 純米酒 株式会社越後鶴亀(新潟県)
◯開運 雄山錦 純米酒 株式会社土井酒造場(静岡県)
◯ひやおろし 純米吟醸 千代菊株式会社(岐阜県)
◯貴 特別純米 株式会社永山本家酒造場(山口県)
◯梅酒 寒紅梅酒造株式会社(三重県)
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福富寺、開運商法に利用された宗教法人

2015年12月05日 | 山歩き - 鈴鹿山脈以外
鈴鹿の山を歩いていると、山中や山すそで宗教関係の施設を良く見る。山が聖なる場所ならば当然のことだが、「福富寺」の成り立ちは何処にあったのか。
その寺が買収され、世間に迷惑をかけるていることを知った。

この寺の前を通ったのは2009年、宗利谷から林道に上がって雲母峰を登ったときが最後になる。三重県菰野町、近鉄・湯の山温泉駅を降りて三滝川右岸の道を奧へ入るところに、当時は願かけ寺や湯の山観音の看板があった。





産経新聞(産経WEST)
2014年12月11日付 http://www.sankei.com/west/news/141111/wst1411110058-n1.html
2014年12月27日付 http://www.sankei.com/west/news/141227/wst1412270025-n1.html
によれば、福富寺の宗教法人格を購入した開運グッズ販売会社「アドライン」などの関係者が脱税の疑いで逮捕されたが、「宗教法人からの架空の仕入れ費を計上」、「祈祷料名目で多額の金を巻き上げていたようだ」とのこと。

消費者庁の
「特定商取引法違反の通信販売・電話勧誘販売業者に対する業務停止命令(3か月・6か月)について」
http://www.caa.go.jp/trade/pdf/121115kouhyou_1.pdf
には、勧誘事例や当時の雑誌広告も掲載されている。

"福富寺"で Googleを検索すると、多数、本件がらみの記事が出てくる。
このなかに、「読むだけで幸せになれる雑誌『 Chakra チャクラ 』編集部ブログ」があり、2011年1月24日付で「5号目の取材で三重県の福富寺に行ってきました」が登場する。Chakra (チャクラ) 2011年02月16日発売号の表紙に特別付録「ご利益人形」、「3万人を人生の窮地から救った!!」とあるので記事にしたのだろう。まるで開運商法の片棒を担いだように見えるが、出版社を調べるとアイア出版。AIIA Corporation (アイアコーポレーション)という企業のメディア事業部門らしい。
鈴鹿山脈の山すそに、また廃墟がひとつ増えなければ良いのだが。

【追記 2016-07-03】
アイア出版のその後を検索したところ、なんと詐欺行為の罪状が並んだ。
詐欺行為の内容は、「クロスワードパクロス」「ナンプレマガジン」「ペイントロジック」「漢字王」等々、アイア出版が発行する多数の懸賞付きパズル雑誌にて、懸賞をまともに発送していないというもの。消費者庁から、景品表示法第4条第1項第2号(有利誤認)として、同法第8条による措置命令がアイア株式会社に対して出されている。また、日本経済新聞電子版(2015.12.08)は「架空の当選者をでっち上げ」たとも報道している。過失ではなく、故意ということです。

消費者庁
アイア株式会社に対する景品表示法に基づく措置命令について

アイア株式会社( AIIA Corporation )は、この詐欺行為に対して「既に是正され正常な対応ができている」としているが、措置内容がさっぱり分からない。消費者庁からの措置命令に対してどの様な対応をしたのだろうか。例えば、未発送だった懸賞品を追加で発送したのだろうか。この詐欺行為を指示したのは誰か。詐欺行為に対する経営者の責任はどうなのか。何故に具体的な措置内容を公表しないのか。
本件は、Google で "アイア株式会社 詐欺" で検索すると沢山出てくる。2016.07.03現在、Google検索で "約 4,970 件" がヒットする始末だ。何件かリンクを残しておこう。

社会人トシが考えるブログ
トレーネのトレトレ日記
トゥギャリオン
Mの知りたいことだらけ
にんじ報告

雑誌『 Chakra チャクラ 』の件もあり、そんな企業なのかなと言うのが、私の正直な感想です。Amazonの「クロスワードパクロス 2016年 02 月号」のカスタマーレビューを見ると企業体質がうかがわれます。
なお、平成27年12月8日付のアイア株式会社の謝罪文をブログ「日本文学館との契約を巡る法廷闘争顛末記」が掲載しておられる。

【追記 2016-09-02】
消費者庁のサイトに景品表示法関係のページがあることに気付いた。アイア株式会社のパズル雑誌の不正など多数掲載されている。

追記を編集・表示確認後、広告に「当たり過ぎて怖くなる!?無料占い」が表示されるようになった .....

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