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日本酒のこと / 鈴鹿山脈の山歩きのこと

「菩提もと 三諸杉」 今西酒造株式会社

2015年12月07日 | 日本酒




今西酒造(奈良県)の菩提もとの酒。アルコール度16度。「菩提もと」は日本酒の教科書があるなら出てくる酒造技法だろう。ラベルに解説がある。

実際の酒を飲むと酸臭がある。かなり酢酸が混じっているように思う。そもそも「正暦寺乳酸菌」「正暦寺酵母」とは何者か。寺院内で微生物を探した結果、取得した野生酵母の類だろうか。

奈良県工業技術センターの資料(菩提もとのメカニズムと微生物の遷移)には、過去の製成酒について「毎年のように酒質が異なる」とあるので、そういう性質の酒なのか。
検索すると、図表の判読が困難ながら、同じく「プロトプラスト融合による正暦寺酵母の改良」が出て来た。「『菩提もと清酒』に濃厚さとボディを付与し、また泡の生成が少ない(泡無し酵母)事を特徴とするが、一方で発酵性がやや劣り、また香に難点があるなどの欠点を持つ。」とあるが、この酒は改良の成果なのだろうか。
いまのところ、珍しい酒という以上の付加価値はないように思えるのだが。
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