2013年8月2日、伊勢湾岸道の刈谷ハイウェイオアシスで怪しいモノを見つけた。袋の表面に「
名古屋 尾張延寿もち 感謝」とあり、何故かエージレスを裏側でなく表側に入れている。「商品の上に直接乗せると、早く脱酸素できる」と三菱ガス化学は言っているが、販売者は内容物を見せたくないのだろうか。
原材料表示に着色料は見当たらないので、表面の黄色は焼き跡か。賞味期限は「2013.8.6」。1個120円でちょっと高い。
この「
尾張延寿もち」、一見して、三重県北部(四日市、桑名、鈴鹿)にある「
なが餅」類の亜種に見える。これらのなが餅は、細長い餅に粒餡を入れて、表面を軽く焼いた餅菓子。歴史がある地元の土産物だ。(
なが餅・笹井屋、
太白永餅・金城軒、
安永餅・永餅屋老舗、安永餅・安永餅本舗柏屋、立石餅・あま新)
さて、「尾張延寿もち」とは何者であろうか。"尾張延寿もち" のフレーズによる完全一致をGoogle検索したところ、情報は18件と異様に少ない。最も古い情報は2008年11月付け。提供者からの情報は見つけられなかった。
包装に製造者表示はなく、販売者は岐阜県可児市の「株式会社天秤や」とある。地産地消や地域ブランドを大切にする御時世に、名古屋、尾張とやってしまうことも謎だ。
【追記 2013/12/01】
偶然、「
てっぽう焼」という餅菓子を見つけた。1個100円、消費期限(賞味期限でない)直前であるためか特価品扱いだった。製造者は大垣市の「みつや」とある。「尾張延寿もち」に良く似ているが、原材料表示は異なる。エージレスも入っていない。他人の空似だろうか。