地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

第9回関西機械要素技術展にも出展します

2006年06月30日 16時35分34秒 | イベントネタ


ついこの間、東京ビッグサイトでの「機械要素技術展」が終ったばかりなの
ですが、もう、10月の、インテックス大阪での「関西機械要素技術展」
展準備を行なっています。

東京ほどの人出は見込めませんが、それでも3万人前後が来場してきます。
どうせ年に1~2回、展示会出展するならば、九州のローカル展示会よりも、
どうせなら東京、せめて関西への出展を行なうべき、と考えて、数年前から
上記の2展示会に出展しております。

インテックス大阪では、西日本のクロムめっき需要・イオンプレーティング
需要に対して、当社の加工内容を訴えていきたいと思っています。



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● ㈱東洋硬化へのお問い合せは、当社ホームページの「お問い合せ」欄、
    または、TEL:0942-34-1387 へお願い致します。
● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・インナーチューブ・ロール等、
    円筒形状機械部品のクロムめっき再生が得意です。
● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
    窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティング
    生成します。
● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
    平面研削も行います。
 フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工はじめました。
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工程途中のインナーチューブたち。モトメンテナンス誌掲載用テスト品への表面処理も行なっています

2006年06月29日 16時41分46秒 | 今日の東洋硬化
クロムめっき再生とイオンプレーティング施工のインナーチューブが、毎日、
全国のバイクショップ様・個人顧客様方から入荷してまいります。

季節要因も若干あるみたいですが、大量の品が社内各工程を巡っています。

当社のインナーチューブ等への表面処理を、度々特集していただいている
「モトメンテナンス」誌編集部から、特集記事を編んでいただく為の見本用の
インナーチューブをお預かりしています。

現在、当社で加工中の品、数ヶ月後に「モトメンテナンス」誌面を飾ってくれ
ることになります。

「モトメンテナンス」以外に「ロードライダー」やそれ以外の専門誌にも、
都度、記事掲載してもらってます。ありがたいことです。

本日、午後3時すぎの社内状況は、


(この円筒研削盤はフルタイムでインナーチューブの加工ばかり行ないます。
ハーフタイムの研削盤も数台)


(クロムめっき前バフ研磨完了のインナーチューブたち。首都圏・東海地方
からのご依頼が多いです)


(クロムめっき再生を完了直前です。今から中間検査します。この後、イオン
プレーティング工程へ回されます)


(今から、イオンプレーティング前処理としての炭化水素溶剤洗浄を行ない
ます。その後もさらに数段階のくどいほどの洗浄と活性化を行なわないと、
イオンプレーティング被膜は、た易く剥落してしまいます。前処理の難易度は
クロムめっきやニッケルめっきの比ではありません)


(クロムめっき用整流器(電源)の制御盤です。左側3台は、昨年5月に稼動
し始めた小物用の制御盤、右端のものは、3年前に導入した大物用整流器の制
御盤。写真の左奥に並んでいる箱が整流器本体。インナーチューブはこれら3
台の小物用整流器を使用してクロムめっきすることが多いです。これら以外の
設備を使わねばさばけないことも、最近は多いのですが)



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    窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティング
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 フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工はじめました。
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機械要素技術展の事後営業活動

2006年06月29日 13時35分45秒 | 今日の東洋硬化


機械要素技術展で、当社ブースに訪問いただき色々とお話させていただいた方々
への訪問営業活動を行ないます。

担当者は、僕を含め4人。僕の担当エリアは長野県・北関東・東北地方、です。
他の3人のうち2人は首都圏担当、もう1人は近畿・東海担当としました。

僕の訪問活動は、7月の後半に行なうこととしました。

3年ほど前、8月の第1週に北東北を廻ったのはいいのですが、事前の想定不足
で、仙台の七夕・秋田の竿灯・青森&弘前&五所川原のねぶた(ねぷた)の開催
週とかち合ってしまいまして、宿は取れないは、道は渋滞するは、お客は早く閉
まるは、挙句の果てに、「営業にかこつけて祭り見物かい?」と嫌味を言われる
は、で、大変な思いをしてしまったことを想い出します。

唯一のいい思いは、大館で、美味い「きりたんぽ」を喰えたってことぐらいです。

名物に美味いもの無し、とは言いますが、店を選びさえすれば「きりたんぽ」は
美味いです。


ま、その手のことは横に置いといて、今回の展示会見込み客様をメインとして、
まず大枠の予定を作り、その隙間に既存の小口客様への訪問を挟み込んでいくこ
とで営業予定を組み上げていこうか、と思っています。

トータル営業日数9~10日、一日の訪問予定件数5~10軒、として、延べ
60~100軒程度に営業活動するつもりです。



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    円筒形状機械部品のクロムめっき再生が得意です。
● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
    窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティング
    生成します。
● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
    平面研削も行います。
 フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工はじめました。
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新しく発見された冥王星の2つの小衛星に名前がつけられました

2006年06月28日 23時09分25秒 | 大気圏外ネタ
日本惑星協会のHPからの抜粋

今月23日に開催された国際天文学連合(IAU)の会議で、冥王星の新たに発見された
2つの小衛星の名前が決定しました。これ等2つの小衛星は2005年5月に発見され、
2006年3月の追観測で確認されていました。

小衛星の名前は、冥王星に近い方がニクス(Nix)、遠い方がハイドラ(Hydra)です。

冥王星がギリシャ神話の冥界の神(Pluto)にちなんでいるように、2つの小衛星も
同じギリシャ神話の冥界に関わる名前をつけられています。

ニクスは夜の女神で、冥界への川の渡守であるカロン(Charon)の母親です。

ハイドラとは、冥界への入口を守る九頭の大蛇の名前です。

冥王星に衛星が発見されたのは、1978年のカロン発見以来、27年ぶりのことです。



2015年に「ニューホライズン」がフライバイする際、「ニクス」と「ハイドラ」の
写真やデータを送信してくれるものと期待します。


(どちらが「ニクス」か「ハイドラ」か、全くわかりません)


でも冥王星って、月や木星系のイオ・ユーロパよりもっと小さい最小・最弱の惑星の
くせに、(今のところ)3つも衛星を持ってるなんて、かなり生意気です。

冥王星の軌道付近にたくさん存在する、EKBO(エッジワース=カイパーベルト天体)
の数量が、かなり多いことを示しています。冥王星自身もEKBOの一味というか、
親玉の一人とでもいうべきか。

おそらく十中八九、冥王星はまだまだ衛星を隠し持っているのではないか、と思い
ます。「ニューホライズン」のフライバイ時にもさらに発見できるのではないでしょ
うか。



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上海から入荷しました

2006年06月28日 13時16分38秒 | 今日の東洋硬化



4月にも行なった、A-二千番台(ジュラルミン)材の巻線用プーリー(電線
業界)への表面処理ご依頼です。

無電解ニッケル-リンめっき+イオンプレーティング でのCrN(窒化クロム
被膜)二重被膜形成。

アルミ系素材が苦手としている荷重のかかった摺動磨耗への対応能力を著しく
向上させます。耐食性もアップします。

現在、湿式めっきでの耐摩耗性被膜の上に、イオンプレーティングを形成し、
営業展開できているのは、全国的にみても当社だけです。

2~3年前に広島県工業技術センターが、表面処理機材総合展に出展されて
いたのを見たのが、唯一の他処事例です。

当社では無電解ニッケル-リンめっき上イオンプレーティングだけでなく、
硬質クロムめっき上イオンプレーティング、それも厚付クロムめっき上への
イオンプレーティング膜形成が可能です。

イオンプレーティング被膜種も、窒化チタン(TiN)・窒化クロム(CrN)
・窒化チタンアルミ(TiAlN)・酸化クロム(Cr2O3)他、色々と
形成できます。

厚付クロムめっきや厚付無電解ニッケル-リンめっきの上に被膜形成できると
いうことは、磨耗してしまった機械部品を再生し、さらに新品を大幅に超えた
機能を付与してお返しできるということを意味します。



このお客様からは再々ご発注いただけています。かなり良いご評価を頂戴しま
した。

ありがとうございます。


(逆光です)


昼前に、いつもお付合いいただいている上海のお客様から、船便での部品再生
ご依頼品が届きました。


(この中に10本+付帯部品が入っています。「 SHIPPING MARK 」は、前回、
こちらから輸出した時のものがくっついたままです)


(痛み方が甚だしくなりつつあります。もう、この箱での往復、10回にも
なってきましたので)

お付合いをし始める時に、乙中業者さんとの打合せ方法や「 PACKING LIST 」
「 COMMERCIAL INVOICE 」の作り方で大苦労しました。今は落ち着きましたが。


現在、品物を置く場所が皆無となってしまっていますので、とりあえず倉庫脇
においていますが、雨が降り出す前に、なんとか保管場所を確保しなければな
りません。

営業担当者たちが、これ以上場所が無いので業務用テントを張ってくれ、と申
し入れてきました。

致し方ありません。代用倉庫としてフォークリフトを入れることができるテント
を手配することになります。



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焼酎機械のバランシング

2006年06月27日 16時43分57秒 | バランシングネタ


焼酎メーカーさんの製造装置のデカンタ類をバランシングしています。

原材料のサツマ芋を粉砕する機械の部品です。



(外筒)


(同じく外筒)


(内筒です。何回も釣合せ加工を行なった痕跡があります)


(羽根の裏側にはウェイトを溶接してあります。かなり複雑なアンバランスを
持っている様です)

回転数があまり大きくない割りに何度も何度もバランシングを行なわねばなら
ないのは、機械の付加価値が高いのと、使用時に原材料で摩損したり変形した
りする頻度が高い為だろうと思われます。

通常は、鉱山機械や製鉄機械の回転体釣合せ依頼が多いのですが、食品製造機
械も入ってきます。

バランシング(回転体釣合せ)のみの加工もお受けできますので、ご遠慮なく
どうぞ。


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格尓木(ゴルムド)と柴達木(ツァイダム) 盆地

2006年06月27日 00時05分31秒 | うろつきアーカイヴス
昨日21時からの NHKスペシャル 『黄金のアルキン~中国・天上の大秘境を行く~』
を見ました。新疆ウイグル自治区の最南端、西蔵自治区・青海省との省境付近にある
ほぼ無人に近い平原(平均標高4000m)を本邦初公開するとした番組でした。


(チャルリクの町からさらに南の3省境に近いあたりがアルキンです。九州よりやや
広い面積の土地に、居住者は約20人。砂漠と湿原と崑崙山脈が全て)

番組を見ていて、僕が去年10月に上海のお客様と一緒に営業活動していた、青海省
の格尓木(ゴルムド)にかなり近い地域の特集であることに気づきました。

近いと言っても直線距離でおおよそ300km。あくまで中国西域の距離感覚として、
近いわけですが。

アルキンほどではありませんが、ゴルムドも平均標高3000m。やはり乾燥し尽く
した砂漠・塩漠・崑崙山脈が特徴の未開の地です。

これは、僕の体験も書かねばなるまい。写真もあることだし。

という、かなり強引な入りで、青海省の格尓木(ゴルムド)と柴達木(ツァイダム)
盆地について、昨年末に一度サラッと流した内容を、もう少し掘り下げて書いてみま
す。



上海から西安→青海省の省都 西寧(シーニン)まで、まず飛びました。ここで格
尓木行きに乗り継ぎです。


(青海省の位置図です。省の北東端に近いところに西寧市があります。ここから、省
の西北側に位置する格尓木まで、入り込みました)


(西寧空港。すぐそばまで黄土の禿山が迫っています)


(空港ビル、というか空港棟。極々小さいですが、地上係員がお辞儀しているのが
驚きです。中国のこんな田舎でも、サービス業の何たるか、がとうとう理解され始
めたのかもしれません)

乗り継ぎ待ち時間が数時間ありましたので、空港棟の外をうろうろしていました。


(空港のすぐ外には別世界が広がっていました。煉瓦造りの民家)


(極度に乾燥しており、風の強い日には粉塵がすごいだろうと、容易に想像できます)


(学校です。子供達が縄跳びをしていました。五星紅旗が掲揚されています)


(学校のさらにずっと向うの方角には、重畳たる山並みが。ここから南はずっとヒマ
ラヤまで続く世界の屋根です。平地は、数千キロ先のガンジス川沿いまでいかねばあ
りません)

出発までの時間を無為に過ごし、ようやく離陸です。


(30分も飛ぶと左手眼下には崑崙山脈が見え始めました)


(手前に見える砂漠の標高が3000mぐらいですから、山頂は5000mぐらいは
ありそうです)

標高3000mの砂と塩の平原がひろがる柴達木(ツァイダム)盆地の南端に、
格尓木(ゴルムド)はあります。市街地人口は7万人ほど。青海省西部最大の
都市です。


(格尓木空港。西寧空港よりよほど立派です。こんなに立派なのに定期便は週にたっ
たの2便しかありません)


(東南方向に、崑崙山脈の前山が見えます)


(真南に、西蔵(チベット)自治区の省都拉薩(ラサ)へ向かう道路と建設中の鉄道
が延びる谷あいが見えました)

連絡バスで格尓木市街地へ入ります。


(道路標識です。左へ行くと「鉄道駅 1km」、右は「江源路」、そして直進は
「拉薩(ラサ) 1158km」。スゲーッ、普通こんな大きな数字の距離表示しま
す?)

翌朝、柴達木(ツァイダム)盆地のど真ん中まで車で乗りつけます。街から120
キロぐらいありました。


(盆地の中央部です。向うの方遠くに見える山地は、盆地の北側を縁取る祁連
(チーレン)山脈。最高峰は5800mを超えます。二千年前は、匈奴の隠れ家
だったとか。乾燥した空気越しに見ていますので近くに見えますが、実際は100
キロ以上離れています)
(ちなみに写真左に小さく見えるトレーラーハウスは、ここで土木作業をしている方
のお住まいだそうです。たった一人で数箇月、ここに寝泊りするんだとか。大した精
神力です。よほどの高給を貰っているものと思われます)

あたり一面、塩の砂漠です。大昔の塩湖が干上がってしまったものです。

ここに産出するナトリウムやカリウム・カルシウムを精製する工場がこの近所に
あります。


(土中にはまだ大量の水を含んでいますので、排水用の溝を掘っていました。溝と
いっても大きいです。池町川や高良川よりずっと広くて深いです)


(その水の色といったら! 塩分濃度が極く濃いので、あやしげな緑色をしています。
水分が抜けるといきなり塩の結晶となります。「土」というものがほとんど見えません)


(このあたりは塩の産地として開発されています。祁連山脈まで、ずーっと塩の砂漠
なんだそうです)


(ツァイダム盆地の西の方角を望みます。今、考えるとこちらがアルキンの方向。
300kmほど移動すれば、昨日の番組の地点だった訳です)


(全て塩の地面ですから草木は全く生えていません。異様な光景です)


(帰り道。地平線の果てまで真っ直ぐに伸びた道路)


(格尓木市街地へ戻ってきました。人里です。ほっとします)


(植えてまだ幾らも経っていないので、まだ小さいポプラたち。街全体が新しい殖民
都市です)


(街中にイスラム料理屋がありました。羊料理を食べました)


(週2便しかない飛行機を待っている訳にもいかないので、夜行列車で西寧まで戻り
ます。標高4000mの峠を越えて行きます)

実際、深夜の峠越えで、息が苦しくなって目が醒めてしまいました。


翌朝からの西寧→蘭州→西安は、また、次の機会に書きます。タール寺でチベット帽
を買った時のエピソードなど。



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オーステナイト系ステンレスにコルモノイ肉盛した品への硬質クロムめっき

2006年06月26日 21時42分09秒 | 東洋硬化ってこんなのやってたんだ!


写真でお見せすることができないのが残念なのですが、オーステナイト系ステンレス
にコルモノイ一桁材を肉盛溶接した品への、硬質クロムめっきの安定化が図られつつ
あります。

担当者は三潴町出身のT君。失敗を数多くやらかしていましたが、ウッドストライク
ニッケルめっきと企業秘密前処理を使って、クロムめっき厚付を可能なものとしつつ
あります。施工膜厚の最終目標は150μmぐらい。

このノウハウを再現性充分に駆使できれば、マルテンサイト系ステンレス上コルモノ
イ材肉盛溶接品へのクロムめっきにすぐに応用できることは確実です。

ただし、フェライト系ステンレスとコルモノイの上にはどうだか。

さらにコルモノイ材だって珪素・炭素・タングステンが多く含まれる二桁台の合金材
だと、またまた違った前処理が必要になることも考えられます。

それに、硬質肉盛材のビッグネームとして、まずステライト材があります。こちらの
合金を肉盛ったステンレス上への、クロムめっき施工試験も行ないつつあります。工
程安定化とその再現を繰り返し行ない、作業標準を磐石なものとしていく途上です。

一つ、技術的なブレークスルーを果しても、次の課題が幾つも山積しています。

T君には、努力した上での勝ち癖パターンを踏んでいってもらいたいものだな、と、
切実に思っています。



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早朝の遠出

2006年06月25日 18時13分07秒 | うろつきアーカイヴス


今年の梅雨は陽性らしく、特に今日は雷と驟雨の繰り返しです。

もし、雨無しの日曜ならば伸び放題の庭の草むしりでも、と思っていましたが、とん
でもありませんでした。



こんな日のブログネタは、昔話を。



十数年も前のことですが、今でもはっきりと覚えている情景があります。


南九州の営業担当をしていた頃のことです。

正月を迎えて間もない時分に、急ぎの用件で、垂水・鹿屋方面に行かねばならなく
なりました。

出張る前日に社用のダットサントラックで帰宅しておき、当日、まだ暗いうちから高
速道路を、大隈地方に向けて南下し始めました。

ガムを噛みながらの運転をしていましたが、少し眠気が残っていましたので、ラジオ
をつけ、どうでもよい内容(とりあえず日本語で誰かが喋っていればOK)の番組を
チューナーをひねりひねり、走っていました。

菊水ICを通過し、鹿央の上り坂を登りきった頃には東の空はかなり明るくなり、西
の空の筋雲を朝日が赤く染め始めています。

チューナーをひねっていて、やけに大きく鮮明に届く場所に行き当たりました。今に
して思えば、地元熊本のNHK第2だったのではないかと。

内容は、万葉歌に親しむ、という様なものだったと記憶しています。

よりによって、一番眠気を誘いそうな番組やん、と、他局に変えようとしましたが、
ちょうどその時詠み上げられた歌が、柿本人麻呂の宇陀での歌でしたので、人麻呂に
ほんのちょっとだけ興味のあった僕は、少しだけ聞き続けようとチューナーを廻す指
を止めました。

車は植木ICを過ぎ、阿蘇西外輪山のスカイラインが赤々としてきています。

年配のアナウンサーが、有名な歌を詠じています。


【 東(ひむがし)の 野にかぎろひの 立つ見えて かへりみすれば 月傾(かたぶ)きぬ 】


自分が今いる、九州道屈指の阿蘇西外輪山を望めるビューポイントで朝焼雲を見なが
ら、この歌を聴いているとは、ちょっと出来すぎじゃなかろうか、と手前勝手に考え
ましたが、こんな偶然もそうそうありませんので、目の前の阿蘇西麓の風景と、耳か
らの情報で喚起される宇陀の情景とを重ねあわせていました。

高速道路を南下しつつある僕から見ると、後数分で陽が登ってくる方角は左手前方。
さては見えるかと右手を振り返ってみましたが、さすがに沈みゆく月を眺めることは
できませんでした。

ラジオではひとしきりこの歌と人麻呂の解説を行なっていました。結局、この番組が
終了するまで聞き続けてしまいました。


その記憶があまりにも鮮明に脳裏に焼きついてしまいましたので、万葉集の解説書な
どを手に入れては、歌々の解説や背景などを、ほんの少しですが、楽しむ様にもなり
ました。

今、手許に何冊かの(入門書的)解説書があります。上の歌は、超一級の有名な歌で
すので、どの解説書にも載せられています。

           (平凡社ライブラリー「万葉の旅 上 大和」P148から)
『 この歌は、山野の草枕での回想に夜を徹してしまった荒涼と寒気と凄愴の黎明の
 感慨として理解されなければならない。よくこの歌の評釈に蕪村の「菜の花や月は
 東に日は西に」があげられているが、季節と時刻を異にしているだけでなく、うた
 われている世界も、環境もまったく別物である。人は人麻呂のしらべの雄渾・雄大
 をいい、大平原の夜明けの壮観を思いおこしがちだが、雄渾ではあっても、事実は、
 このような事情のなかでの山野の夜明けであって、それだけに凄みも増し、東方の
 薄明るい光と、西方のまだ黒々とした中の薄暗い月光とのコンポジションは、かえっ
 て作者の感慨を拡大させ、遠くはるかに深々としみとおらせてゆくものがある    』

このような事情とは何なのでしょうか。下の歌に答えがあります。


【 ま草刈る 荒野(あらの)にはあれど 黄葉(もみじば)の 過ぎにし君の 形見とそ来し 】


解説は以下の通りです。

           (平凡社ライブラリー「万葉の旅 上 大和」P146から)
『 (宇陀の)阿紀神社の東南、すぐ前の丘にのぼり、民家のあいだをぬけると芋や
 大根の畑の台地に出る。台地のなかほどに、佐々木信綱博士筆の「東の野にかぎろ
 ひの・・・」の歌の碑が立っている。たいへん眺望のよいところで、北側の宇陀川
 べりの小平野と南側にわずかの平野をのこすほかは、四周見わたすかぎり丘陵の起
 伏つづきの山また山で、ことに西方は、音羽山・経ヶ塚山の高峯となっていて、見
 るからに蕭条とした大景である。安騎野・阿騎の大野は、けっしていわゆる広野で
 はなくて、こうした高原丘陵性の山野である。まさに「ま草刈る」荒野である。
  この荒涼たる山野をもいとわずあえてやって来たのも、もみじの散るように亡く
 なられてしまった(人麻呂が慕っていた)草壁皇子(天武天皇・持統天皇の皇子)
 の形見と思ってこそだ、というのである。寝るに寝られない草枕の床には、おりか
 らの冷たい山風に枯葉の吹き散る音もさえざえとして、在りし日の回想に、旅の人
 の眼はさえてゆくばかりであったろう。
  こうして、眠られぬ夜の、夜明けの待ち遠しさ。黎明にむかう山野は、まだまっ
 くらで、冷え冷えと凍てつき、吹きすさぶ寒風のなかに有明の月は白く冴えて、凄
 愴の感のひときわみなぎるとき、暁を告げる最初のほの白い光が東方の空に見えは
 じめ来たときの気持はどうだろう。すすきや篠竹のそよぎさえ身にしみてつめたく
 凄くきこえたことであろう。                                   』


そして、人麻呂は「東の 野にかぎろひの ~」と詠んだとのことです。



(現在、人麻呂がこの有名な歌を作出した現地付近に「かぎろひの丘 万葉公園」と
「阿騎野・人麻呂公園」があります)


(「万葉の旅 上 大和」でも記述されていた、「かぎろひの丘」にある佐佐木信綱万葉
歌碑 )


(こちらは阿騎野・人麻呂公園の歌碑)


上の説明文中に、蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」と対は成さない、と書いてあ
りましたが、なんかこう、自分的には、1000年の時を超えて蕪村が人麻呂に送った
反歌(もとい、反句?)であってもらいたいんだけど、と勝手にミーハーに考えてしま
います。

蕪村は蕪村で、素晴らしい句がたくさんあります。おりを見て、蕪村の味わいも書き
連ねてみたいと思っています。



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蔵族(チベット族)の帽子

2006年06月24日 19時26分49秒 | 帽子ネタ


昨年10月に、上海のお客様と共に、中国南西部の青海省へ行きました。

この地は、南隣の「西蔵(チベット)自治区」に次いで蔵族(チベット族)がたく
さん住んでいます。

仕事の空き時間に、省都西寧の南西にあるチベット仏教寺院、塔爾寺(タール寺と
読みます)へ行きました。訪問先の近所にあったのがラッキーでした。

塔爾寺門前の土産物店で、狙っていた蔵族の帽子をゲットしました。


(西部劇のテンガロンハットみたいでカッコいいです)

紫外線のきついチベット高原でヤクを追いまわす時は、こんな風なツバの大きな帽子
が必需なんだとか。


(男前の蔵族の若い衆。ちょっと斜交いにかぶって気取っています。スカした野郎です。
纏っているのはウンピョウの毛皮かもしれません)


(女性も同様にツバの広い帽子をかぶります。やや丸っこくて、色合いが穏やか。
アンデスに住むインディオの皆さん方も、似た様なのかぶってませんでした? 高
地に住む方々の帽子は、機能を追い求めると形態が似てくるのかな?)


(蔵族のご年配方もかぶっています)

塔爾寺とその門前の土産物屋も色々とエピソードがありますので、また別の機会にご
紹介したいと思います。

青海省のゴルムドから蔵族の本場「西蔵(チベット)自治区」の省都ラサまで、来月、
青蔵(チンツァン)鉄道が開通します。鉄道到達高度としては世界最高の標高5千米
の峠を越えてチベットへ入境するんだそうです。そのうち、乗ってきます。案外早く
行くことになるかもしれません。



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お知合い方からお相手いただけているうちが華です

2006年06月23日 22時36分55秒 | 毎日がつらつらと過ぎていきます
今しがた、中小企業経営者協会の例会&懇親会から帰ってきました。

今日の例会の講演は「松下政経塾」について、塾頭さんからのご説明でした。例会&
懇親会の後、文化街の「ザ・メンバー」に行っていました。

昨日は、中小企業家同友会の月例会&懇親会。テーマは「新会社法について」でした。
その後、西鉄久留米駅南側の「彩(いろどり)」で遅くまで。

一昨日は、「第10回機械要素技術展」の第1日目の手伝いで、羽田空港に近い、
京急大鳥居駅近場で当社展示会担当者たちと、「お疲れさん、ちょっと行こうか会」。

さらにその前日は、「東京でひさしぶりに独りで飲めるばい会」を、神田駅北・靖国
通南の安飲み屋にて、単独で催していました。


で、今日はもう肝臓がかなりしんどいので、早く寝ようと思っています。

ダイエットも何もあったもんじゃないです。こんなのがダイエットだとか言ったら、
睦美化成さん響喜さんにしかられてしまうでしょうね。


今日の懇親会途中で、携帯電話に大学の大先輩からお電話をいただきました。来週
木曜日にお食事に誘っていただきました。


今朝、久しぶりに業務用パソを開くと、大学3回生時のゼミの先生から、来月22日
と23日に久留米に行くから、とのご連絡。最高に美味しい料理の店を探しておくつ
もりです。今、大分の分校の副学長をしておられますので、年に一二回、食事をご一
緒させていただいていますが、なんでもご同僚が、22日に萃香園で結婚披露宴を催
されるとのことで、翌日曜日を久留米近郊の「巡検」にあてることができそうです。



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平成17年度第3四半期 めっき業界景況調査 

2006年06月23日 13時24分41秒 | 業界ネタ
 朝から大雨です。北九州行きのトラックを出すタイミングを
計っています。


『 全鍍連 Federation of Electro Plating Industry Association, Japan
2006年3月号 No.406 』に掲載された表面処理業界全体の景況調査結果を、
下に転載しました。

当社の売上・収益性などとの関連は必ずしも明確ではありませんが、企業の業
容を左右する可能性のある外的要因として、参考にしなくてはならないデータで
す。やや古いデータではありますが、データ当時の業界事情を思い出しながら
現時点の業界の景況感に照らし合わせる参考資料とできます。

ただし、以前も申している様に、これらを企業成績悪化の言い訳材料にしない
様にせねばなりません。



     平成17年度第3四半期 めっき業界景況調査
  
売上高は回復基調、金属仕入価格の高騰は続いているが収益は回復傾向に

 全鍍連(全国鍍金工業組合連合会)近代化推進委員会は、工業組合並びにめっ
き事業所の協力を得て、平成17年10月~12月期日のアンケート調査によ
り、景況調査をまとめました。
 項目別調査結果は下記の通りとなりました。

             調査結果の概要  

今期(平成17年10月~12月期:前年同期比)の景況をみると、売上高・
受注量DI等は回復基調にあり、金属仕入価格も前回調査より改善した。
●昨年秋から、中小企業の設備稼働率は好調である。シンクタンク等の2006
 年度予測でも、景気後退に陥ると予測する向きは少ない。
●売上高・受注量、受注状況は、自動車や電気機械、精密機械など輸出関連業種
 の業況判断は依然として堅調さがうかがえた。
●本調査では、非鉄金属価格等の上昇は収まりつつある傾向が見てとれるが、
 LME金属指数のうち、銅・亜鉛等は高値を更新する等、国際相場は上昇し続
 けている。
●本調査で、収益・資金繰り共々改善された傾向となったが、金属仕入価格の動
 向によって、一気に経営に悪影響をもたらすと考えられる。

※DIとは、ディフュージョン・インデックス(Diffusion Index)の略で、「増加」・「好転」
 したなどとする企業割合から、「減少」・「悪化」したなどとする企業割合を差し
 引いた値である。

※LME金属指数とは、ロンドン金属取引所(London Metal Exchange)の価格動向
 を指数化したもので、非鉄市場全般の傾向を表すものである。


  調査結果 
 
1.売上の動向
 (1)売上高
   《 DI指数=増加-減少 》
   売上高が「増加」したと回答した事業所は43%となり、前回調査より13%
   増加した。「不変」は32%となり、前回調査より3%減少し、「減少」したと
   回答した事業所は25%で、前回調査より10%減少した。
   DI指数は△18となり、前回調査▲5より23ポイント改善した。
 (2)受注量
   《 DI指数=増加-減少 》
   受注量が「増加」したと回答した事業所は41%となり、前回調査より11%
   増加した。「不変」は35%で、前回調査より3%減少し、「減少」したと回答した
   事業所は24%で、前回調査より8%減少した。
   DI指数は△17となり、前回調査▲2より19ポイント改善した。

~ 全体として底堅い動きに ~
 昨年12月商工中金から公表された「中小企業月次景況観測」では、12月の景
況判断指数(1000社調査)は、50.1(11月は50.9)と前月から
▲ 0.8ポイント低下した。
中小企業金融公庫の12月調査でも判断指数は低下したものの、「好転」「悪化」
「増加」「減少」の分岐点となる50と0をそれぞれ上回っていること、前月に大き
く上昇した反動の面が大きいこと等により、特段、問題視する必要はなく、景気は
底堅いと見られていた。
その結果、今年1月25日に発表した中小企業金融公庫の中傷企業動向調査で、
2005年10~12月期の業況判断DIは0.7となり、前期比4.0ポイント
上昇した。DIがプラスになるのは2004年7~9月期以来で5期ぶりとなった。
 一般機械や金属関連業種の景況感が一段と回復したうえ、電気機械がプラス
圏に入ったことなどが寄与した。地域別の業況判断DIを見ると、関東や近畿
でプラスになったほか、景況感の改善が遅れていた東北や北海道でも大幅にマ
イナス幅が縮小した。
 これにより、景気回復の裾野が広がってきており、特に「今後三ヶ月間の売上
見通し」は上昇が著しく、先行き見通しは良好なこと、などを踏まえると全体
として底堅い結果であると判断できる。中小企業のマインドは昨秋以降より順
調に改善を続けており、水準としてはまだ低いが、大企業だけでなく中小企業
にも回復の裾野が広がってきたことは重要な変化であるといえる。


2.価格の動向
 (1)受注価格
   《 DI指数=上昇-低下 》
   受注価格が「上昇」したと回答した事業所は8%で、前回調査より3%増加
   した。「不変」は68%となり、前回調査より3%増加し、「低下」したとの回答
   は24%で、前回調査より6%減少した。
DI指数は▲16となり、前回調査の▲25より9ポイント減少した。
 (2)金属仕入価格
   《 DI指数=低下-上昇 》
   金属仕入価格が「低下」したと回答した事業所は1%で、前回調査より1%
   増加した。「不変」は20%となり、前回調査より5%増加した。「上昇」した
   と回答した事業所は79%で、前回調査より6%減少した。
   DI指数は▲78となり、前回調査▲85より7ポイント、価格上昇傾向は
収まった。
 (3)薬品仕入価格
   《 DI指数=低下-上昇 》
   DI指数は▲71となり、前回調査より1ポイント低下した。

~ 非鉄金属指数は依然上昇基調で推移、今年も高値が懸念 ~
最近の非鉄金属市況は、昨年暮れには亜鉛が高値を更新し、アルミニウムも17
年ぶりの高値に上昇した。さらに前回調査で、下落基調であったニッケルが昨年
11月3日をボトムとして、上昇に転じてきている。その背景には、
○中国を中心とした新興国の高成長が続いている。
○先進国でも、米国・日本、そして欧州でも景気回復の持続が見込まれている。
○中国を中心に家電製品などのめっき向け需要が期待できる亜鉛、中長期的には
 需要が増加を続けるとみられるニッケルが底堅いとみられる。
個別に見ると、銅はストライキを材料として高値を更新している。チリの世界最
大の銅生産会社のストライキを材料に相場は上昇してきた。しかし、在庫は緩やか
に増加に転じてきており、ストライキが終結すれば受給状況は緩和する可能性があ
るとの見方が広まっている。
アルミは、窓サッシをはじめ、自動車・航空機向けなどの需要の拡大が続いてい
る。さらに、エネルギー価格の高止まりにより、電力料金高が続くと見られ、中国
ではアルミニウム精錬能力を削減すると発表した。こうした供給不足感から、今後
需要側からの発注調整に繋がっていく可能性がある、ともみられている。
 亜鉛が上昇している背景には、中国で精錬所の事故が相次いでいることがあげら
れる。昨年12月に中国第三位の亜鉛精錬所からの有害物質の流出事故、今年1月
に、中国最大の精錬所でも同様の事故が発生したことから、中国国内の亜鉛精錬所
が閉鎖されるとの見方が亜鉛価格の上昇要因となっている。
こうした一時的な供給制約要因とは別に、需要についてタイトであるとの感覚が
広がっている。自動車・電気機器のめっき向けの需要が拡大しており、2005年
に続き、2006年も需要超過の状態が続くと見られていることから、大幅上昇が
見込まれている。
 ニッケルは下落基調から上昇に転じた。特に生産が縮小されていたニッケルを多
く含んだタイプのステンレスが増産される見方もある。足下では在庫が急増してい
ることが抑制要因となる可能性があるが、中長期的なスパンでの需要増加観測を背
景に、ニッケルは底堅い推移い゛あるとの見方が強い。
 以上のことから、今年も各仕入価格の高騰は続くと見込まれる。



3.収益状況/資金繰り
 (1)収益状況
   《 DI指数=好転-悪化 》
   収益状況が「好転」したと回答した事業所は22%で、前回調査より7%増加した。
   「不変」と回答したのは49%で前回調査より7%増加し、「悪化」したと回答し
   た事業所は29%で、前回調査より14%減少した。
   DI指数は▲7となり、前回調査▲28より21ポイント改善した。
 (2)資金繰り
   《 DI指数=好転-悪化 》
   資金繰りが「好転」したと回答した事業所は13%で、前回調査より3%増加した。
   「不変」と回答したのは69%で前回調査より2%増加し、「悪化」したと回答し
   た事業所は18%で、前回調査より5%減少した。
   DI指数は▲5となり、前回調査▲13より8ポイント改善した。


4.従業員数
   《 DI指数=増加-減少 》
   DI指数は△7となり、前回調査より9ポイント増加した。


5.設備投資計画
   《 DI指数=有る-無し 》
   設備投資計画が「有る」と回答した事業所は46%で、「無し」は54%となった。
   DI指数は▲8となり、前回調査の▲12より4ポイント投資計画は上回った。

~ 個人消費と設備投資を中心とする民間内需が底堅く推移 ~
シンクタンク約20社によると、2005年度実質GDP成長率予測については
情報修正がなされている。その背景には、設備投資の回復力が予想以上に強いこと
に加え、足元で輸出の回復もみられている。標準的なシナリオは、「景気の抑制要因
だった輸出の低迷とIT関連材の在庫調整が終息。加えて、今後も個人消費と設備
投資を中心とする民間内需が底堅く推移することから景気の回復基調が続く」とい
うもの。

~ 今後の先行きについて、強気派は中国向け輸出の持ち直しを示唆 ~
先行きについては、民間内需主導により、着実な景気回復が続くと想定する機関
が多い。低調な推移が続いていた中国向け輸出が予想以上に早く持ち直しの動きが
出てきていることに加え、世界的なIT関連材の在庫調整が終了したことなどが上
方修正の背景となっている。先行きについては、世界経済が基本的には底堅く推移
すると予想されていることから、輸出は増加を続けるとの見方が多い。

~ 弱気派は内需の強さについて比較的慎重にみる傾向が ~
一方、景気の回復力に関する見方は、意見が分かれている。下方修正を行なった
機関では、内需の強さに対する違いがあげられる。2006年度GDP成長率を低
めに予想した機関では、個人消費と設備投資が2005年度から大幅に減速すると
予測している。即ち、個人消費では、公的負担増による可処分所得の押し下げを重
視し、伸びの鈍化を見込んでいる。つまり、雇用・所得環境の改善は緩やかではあ
るものの、公的負担増のショックを吸収しきれないとの見方である。設備投資につ
いては、原油価格の高止まりが企業収益を鈍化させ、これらが下押し材料になると
も見ている。少数派ではあるが、資本ストック調整の可能性を指摘するコメントが
あった。

~ 2006年度は景気後退に陥ると予想する向きは少ない ~
設備投資のストック循環や雇用者数の増加は、企業の期待成長率の影響を大きく
受ける。期待成長率が高まれば、それに見合うだけの設備投資や雇用が必要となり、
投資や雇用は増加する。今年に入り、こうした動きが続いていることから、多くの
シンクタンク等では、2006年度は景気後退に陥ると予想する向きはほとんどな
く、緩やかな鈍化にとどまるとの見方となっている。相対的に、見方が弱気な機関
では、一般的に潜在成長率とされる1%台半ばを超える成長が今後も続くことを見
込んでおり、全体的には景気回復が続くとの見方がコンセンサスとなっている。
 この結果、景気回復の持続性については肯定的な意見が多く、拡張期間の面で
いざなぎ景気を上回る可能性を指摘するシンクタンクもあった。また、2006年
4月には電力会社が電気代を引き下げる見込みや診療報酬の改定など、景気要因
とは独立した物価押し下げ要因が新たに登場していることも影響している。
 2006年度はデフレ脱却に向けての最終局面と位置づけられ、完全な脱却は2
007年度以降に持ち越されるとの見方が多い。
                                        【 了 】



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展示会の様子

2006年06月22日 01時14分11秒 | イベントネタ

東京は朝雨、その後は曇りでした。

さてさて、午前中から東京ビッグサイトでの「第10回機械要素技術展」出展
の応援でした。

「ゆりかもめ」に乗って、新橋からビッグサイトへ向かいます。


(1年ぶりのビッグサイトです)


(考えてみると、いつも梅雨時の鬱陶しい天気の時にここへ来ることになって
ます)

入場し、広い会場内をうろつきます。


(右側が「(財)いわて産業振興センター」、左側が「京都試作ネット」をはじ
めとした京都府のグループ展示)


(手前の赤い看板が山口県企業振興センターの集団出展、奥が新潟県の出展)



(山口県ブースの真ん中あたりに中国電化工業さんがおいででしたので、挨拶
致しました。裏側には山陽精機さんが)


(この写真の手前側、青い看板のブースは宮崎市内の共同出展グループ「MIX」、
通路を挟んだ向こう側は延岡市の「NEF」、こちらには吉玉精鍍さんが出し
ておられます)


(共同展示の一番右端が吉玉精鍍さんの展示です)

田舎・都会問わず、どの県も県下企業の展示については、大なり小なりの補助
をしてくれているみたいです。京都府や東京都でさえ。福岡県については、そ
れが全くありません。以前、「福岡県中小企業振興センター」のご担当に、東
京の展示会向けに補助をする制度はないのか、と聞いた処、言下に、東京では
なく、北九州市や福岡市の展示会があるではないか、そちらに展示するならば
補助もするが、東京や大阪の展示会に出展する際の補助などできる訳がない、
と、不審な面持ちで断られました。今日のこの様子など、福岡県のご担当はお
知りにならないのだろーなー、とつくづく思います。

宮崎県や佐賀県がうらやましいです。

県単位で補助が出ているのが見て取れ、もっとも多数出展されていたのは、長
野県と新潟県でした。「安曇野」「諏訪」「飯田」「伊那」とかいったレベル
での出展で、覇を競っていました。いやはや参りました。



(当社へ、この機械要素技術展出展を、強力に推薦していただいた京都の
「旭プレシジョン」さんのブース。初日の訪問者名刺枚数はおよそ120枚だ
とか、さすがです)


(当社ブースのはす向かいに大きく出展していた名古屋の「中日クラフト」さん
のブース。ど派手な展示でした)


(当社ブースです。I君とU君が奮闘しています)


(展示会初参加のI君)


(U君は、お客様から名刺をいただいています)

初日にいただいた名刺の数は60枚ぐらいだったみたいです。お客様に配布した
パンフレットは、およそ120セットぐらい。

旭プレシジョンさんによると、午前中の雨で、やや出足が鈍っているかもしれな
いとのこと。

当社の名刺獲得目標は3日間で300枚。パンフ配布目標は同じく3日間で
500セットを目標としています。


睦美化成さんが、早くも初日に当社ブースへおいでになったとのこと。すれ違っ
てしまいましたので、ご挨拶できませんでした。おいで下さって、ありがとう
ございました。

来年は是非、隣同士で出展しましょう。


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久留米広域商談会

2006年06月20日 12時21分19秒 | 業界ネタ


7/19に、久留米市と北部九州ビジネスマッチング協議会が主催で、「久留
米広域商談会」が開催されます。場所は、リサーチセンタービル。


当社からの面談希望企業は当初ご発注企業1社のみ、だったのですが、実施機
関である「県中小企業振興センター」の当社ご担当から、別途ご発注企業2社
が、当社ご指名で面談なさりたいご意向であること、最大5面談までできるの
で、もっと積極的に面談していく様に、との御指導をいただいてしまいました。

正直、もう、新規の仕事を工程に詰め込める余裕がどれだけ残っているのだろ
うか、とも思いますが、将来を見据えて、ご発注企業様方とお話することにし
ます。


もうしばらくデスクワークしてから、東京に向かいます。

明日は、「第10回機械要素技術展」です。



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新しく、フレーム溶射をはじめました

2006年06月19日 15時06分22秒 | 東洋硬化ってこんなのやってたんだ!


明後日からの「第10回機械要素技術展」で、今春導入した「フレーム溶射」
でのメタライジングプロセスについても展示します。

で、溶射って何なの? とのご疑問の向きに。

溶射の特長

1.低温処理であり、殆どあらゆる材料上へ溶射可能
2.加熱溶融・軟化する材料であれば、殆どあらゆる材料の溶射が可能
3.プロセスが簡単であり、複雑形状部材や大型部材へも適用可
4.他の成膜プロセスに比べ、成膜速度が格段に大きく、厚膜も可能
5.作業が容易で、現場施工も可能であり、コストパフォーマンス大
6.ドライプロセスであり、有害廃液、排ガスのない環境に優しいプロセス

溶射の目的

形状・寸法修復
通常、各種の機械部材は、摩耗や腐食により、部材が損傷を被った場合には、
形状や寸法が変化し、限界を超えると、使用することができなくなります。
しかし、近年の溶射技術の進歩は、これらの損傷した部材の形状や寸法を元の
状態に修復することを可能としました。すなわち、損傷部に溶射を行って寸法
を復元し、その後仕上げ加工を実施することで、新品の状態、場合によっては、
耐食性の向上など、さらに機能を向上させることで、元の状態以上の性能に修
復することができます。

形状・機能の修復
水力発電用タービンやバルブは、土砂などの摩耗粒子を含む高速の水流に曝さ
れており、摩耗粒子によるエロージョンやキャビテーションエロージョンなど
により、激しい摩耗を受けています。この摩耗によって消失した部分を溶射に
よって元の形状に修復するとともに、さらに耐摩耗性に優れた表面を被覆する
ことにより、従来の20倍の寿命延長に成功した例もあります。
抄紙機械、印刷機あるいは製鉄機械においては、多数の大型ロールが使用され
ており、これらのロールは、各種摩耗、あるいは腐食雰囲気に連続的に曝され
ており、時間とともに、表面粗さや清浄度などの表面機能が劣化していきます。
従来は寿命到達により新ロールと交換していましたが、溶射による寸法・機能
の修復が可能になり、大幅なメンテナンスコストの低減が可能になっています。

寸法復元
150,000回転もの高速から急停止する鉄道用モータターボチャージャの炭素鋼製
のシャフトは激しい摩耗を生じますが、この摩耗したシャフトにステンレス鋼
を溶射することにより、寸法復元が実現するとともに、より高い耐摩耗性を付
与することで、大きなコスト低減が可能となりました。
また、印刷機のプレスシリンダーの表面は短時間で摩耗が生じますが、ニッケ
ルやクロム合金などを含む特種材料を溶射することにより短時間での修復が可
能となりました。溶射の高速成膜速度と優れた性能により、従来のメッキ法に
とって替わろうとしています。

クリアランス制御
航空機や発電用ガスタービンにおけるガス流路のクリアランスの制御は、エン
ジンの効率や燃料消費率などに大きな影響を及ぼすため、ガスの漏れる隙間を
できるだけ小さくする試みが多くなされてきました。加工精度の限界や運転中
の機械的・熱的変形などのため、この隙間を小さくすることは困難を極めまし
たが、溶射によるアブレーダブルシールは画期的な解決策として、受け入れら
れました。


(サーマルスプレーとかメテコとかメタリコンとか、色々と俗称があります。
表面処理に通じていない機械加工屋さんが前処理を中途半端に行なって成膜す
ると、剥落することも、ままあるみたいでして、それが「溶射被膜はすぐ剥落
する」との伝説となっているみたいです。厚膜生成することが多く、靭性を必
要とする用途には、まるで向きません。用途と要求機能をきちんと把握した上
で、被膜スペックを決定していくことが大事です。これは、こと溶射被膜につ
いてのみではなく、全ての表面処理に対して言えることですが。要は、万能の
表面処理法は無いということを、肝に銘じておかなければならない訳です)

実用例

繊維業界
・ガイドロール、ガイドピン
・スピンドル

製鉄業界
・高炉・転炉部材
・ブライドルロール
・ローラテーブル
・デフレクタロール
・焼鈍炉ハースロール
・電気めっき設備・コンダクタロール
・溶融亜鉛めっき設備・シンクロール

製紙・印刷業界
・圧胴ロール
・アニロックスロール
・カレンダーロール
・ドクターブレード
・グリップロール
 
発電施設
・ガイドベーン
・シリンダーランナー
・水力ランナー  

船舶  
・バルブステム
・ピストンリング
・シリンダーカバー
・ノズルリング  
   
その他産業機械  
・建設機械:ワッシャー・アームシリンダー
・石油化学機械:ポンプ、バルブ、シール、インペラー
・分級器
・ローター
・ブロワー・インペラー
・ボイラ/焼却炉:チューブ・スーツブロアー
・ガラス成形プランジャー
・焼結炉・トレイ
・ガラス製造ライン・攪拌器
・プラスチック機械:押出スクリュー・シリンダー
・石油堀削装置


機材メーカーさんであるスルザーメテコ社のHPからの受け売りです。
実用例そのままに営業活動ができるならば、そりゃ、表面処理業界最強なので
すが、そう簡単に、問屋は卸してくれません。

出来る限り最大限の営業活動をしてみるつもりです。



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    または、TEL:0942-34-1387 へお願い致します。
● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・インナーチューブ・ロール等、
    円筒形状機械部品のクロムめっき再生が得意です。
● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
    窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティング
    生成します。
● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
    平面研削も行います。
 フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工はじめました。
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