ニューホライズンの最新位置データです。
協定世界時、本日6時ちょうどの位置です。太陽からの距離は、地球⇔太陽間
の平均距離(1天文単位:AU)の2.93倍のところ。約4億4千万㌔。
地球から2.78AU、当面の目標の木星まで2.48AU、第一目的の冥王星まで28.9AU。
もう、地球より木星の方が近くなってきました。来年の2月あたりに木星フラ
イバイして、運動エネルギーをいただいて再加速し、一路冥王星を目指します。
現在のスピードは25.18km/秒。地球圏を離脱した時は三十数km/秒でした
ので、かなり太陽に引っ張り戻されて減速してしまってます。
太陽の引力から脱出できる最低限度のスピードは16.7km/秒(第3宇宙速度)
ですから、現在のニューホライズンの速度でも充分に太陽系外縁部へ突っ走っ
ていけるのですが、少しでも早く観測する為にも木星の重力を利用させてもら
う訳です。そのかわり、木星の公転速度がほんの極く少し遅くなってしまうこ
とになります。
(6月にニアミスした小惑星「2002JF56」との距離、既に、地球⇔火星の公転
軌道間距離に匹敵するほどに開きました。もっとも、ニアミスとはいっても
10万kmも離れてはいましたが)
で、当初は「2002 JF56」の写真を撮る予定さえ無し、だったのですが、撮像テス
トだとかで、撮ってました。その記事と写真を以下に。
ニューホライゾンズ、小惑星を追跡 (2006年6月15日発表)
冥王星に向けて飛行を続けているニューホライゾンズは、機器テストのため、
小惑星帯を周回する小惑星、2002JF56を観測することになりました。
ニューホライゾンズに搭載されている「冥王星撮像装置」(Ralph)の一部で
あるマルチスペクトル可視光撮像装置(MVIC)が、134~336万キロ離れた地点
から撮影しました。小惑星の大きさは5キロほどで、背景に向けてかろうじて
光っているのがわかる程度に写っています。今回、冥王星撮像装置が小惑星
の観測を行ったのは、探査機に対して動いている天体を追跡し、写真に撮る
能力があることを確かめるためです。これからはスイングバイを行う木星で
あり、現地に到着したら冥王星とその衛星、ということになるでしょう。こ
の能力は、ニューホライゾンズが木星に近づいて、スイングバイを行うため
に不可欠なものです。
「小惑星の観測は飛行テストであり、私たちにとっては、すばやく動く物体
を捉えることができるかどうか、そしてわれわれのプロセスをより洗練され
たものにするテストにちょうどよいチャンスであった。この冬私たちが木星
系で観測する物体は、この小惑星よりもずっと動きが遅い。したがって、今
回の観測は、私たちにとってはもっと速い物体で観測し、2015年の遭遇の際
の試験にもなる思いがけないチャンスだった。」(ゲーブ・ロジャース (Gabe
Rogers)氏、「ニューホライゾンズ」の誘導制御エンジニア)
冥王星撮像装置は、6月11日、12日、13日に分かれて撮像を行い、データは圧
縮されて地球に送られてきました。地球に到着後、「ニューホライゾンズ」の
チームによりチェックが行われました。
小惑星への再接近時(世界時で4時5分、距離にして101,867キロメートル)、冥王
星撮像装置は可視光と赤外線の画像を撮影するためにスキャンを開始しました。
同じくこれらのデータも圧縮されて地球へ届けられました。
「冥王星撮像装置は打ち上げから問題なく機能しており、今回の観測は機械の
能力と感度についてより深い情報を教えてくれる。」と話すのは、この機器の
担当科学者であるデニス・ロイター (Dennis Reuter)氏です。「冥王星撮像装置
を使って、この小惑星が非常に暗い点だった段階から、明るさが木星と同じく
らいなるまで、ずっと追跡することができた。」
ニューホライゾンズは現在、地球から2億8,300万キロの地点を飛行しており、
太陽に対して秒速27キロで飛行しています。探査機は現在木星を目指して飛行
しており、最接近は2007年の2月28日が予定されています。
(何が何やらちっともわからない写真ですが、オッケーな撮像テストだったらし
く、結構なことでした)
以上、「
ニューホライゾンズ トピックス 」より
協定世界時:UTCとは
全世界で時刻を記録する際に使われる公式な時刻で国際度量衡局で決められま
す。イギリスのグリニッジ天文台での天体観測を元に決められるGMT(グリニッジ
標準時)とほぼ同じですが、SI単位系の1秒(セシウム133が91億9263万1770回
振動する時間)を原子時計で計測して決定しています。GMTにおける1958年1月1日
0時0分0秒からの経過時間を原子時計でカウントして定めた時刻である「国際原
子時」に、GMTとのずれを調整するための「閏(うるう)秒」を追加したものがUTC
です。海の潮汐運動がブレーキとなり、地球の自転周期は年々長くなっているた
め、放っておけばGMTとUTCは100年で約18秒ずれてしまいます。このずれを1秒
以下に抑えるために、ずれが0.8秒を超えるとUTCに閏秒を追加して、GMTとの差
を詰める。閏秒はおよそ1年に1回挿入されています。
※
日本時刻認証機構HPより
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