地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

オーステナイト系ステンレスにコルモノイ肉盛した品への硬質クロムめっき

2006年06月26日 21時42分09秒 | 東洋硬化ってこんなのやってたんだ!


写真でお見せすることができないのが残念なのですが、オーステナイト系ステンレス
にコルモノイ一桁材を肉盛溶接した品への、硬質クロムめっきの安定化が図られつつ
あります。

担当者は三潴町出身のT君。失敗を数多くやらかしていましたが、ウッドストライク
ニッケルめっきと企業秘密前処理を使って、クロムめっき厚付を可能なものとしつつ
あります。施工膜厚の最終目標は150μmぐらい。

このノウハウを再現性充分に駆使できれば、マルテンサイト系ステンレス上コルモノ
イ材肉盛溶接品へのクロムめっきにすぐに応用できることは確実です。

ただし、フェライト系ステンレスとコルモノイの上にはどうだか。

さらにコルモノイ材だって珪素・炭素・タングステンが多く含まれる二桁台の合金材
だと、またまた違った前処理が必要になることも考えられます。

それに、硬質肉盛材のビッグネームとして、まずステライト材があります。こちらの
合金を肉盛ったステンレス上への、クロムめっき施工試験も行ないつつあります。工
程安定化とその再現を繰り返し行ない、作業標準を磐石なものとしていく途上です。

一つ、技術的なブレークスルーを果しても、次の課題が幾つも山積しています。

T君には、努力した上での勝ち癖パターンを踏んでいってもらいたいものだな、と、
切実に思っています。



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 フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工はじめました。
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