朝、身支度をしている私の足元で、
鈴が窓の向こうを見ている。
レースのカーテン越しに。
視界がよろしくない。
私の着替え姿を見たい人など皆無なのは充分承知だが、
それでもカーテンを開けるわけにはいかぬ。
そこで心優しい私は
カーテンの裾部分をクリップで持ち上げてあげた。
おかあさん ありがとう。
と、言った気がした。(ウソ)
すっかり日の昇るのが遅くなった今日この頃。
それでも徐々に光が部屋に射してきて、
お日様サンサン♪
おかあさん ありがとう、と、
言ってないから。
・・・・・・・・・。
このところ、朝はすっかり寒い。
窓を開けるのは辛すぎる。
ここから外を眺めるのは来年の春までおあずけだ。
下20センチほどが透明ガラスの窓がほしいなぁ
さっきまで鈴もそこに居たのに、
カメラ撮って来て構える寸前で、
離れて行ってしまった。
ベランダにとまったトンボ。
田舎に居た頃は、家にトンボがとまる姿など
見ることはなかったのに。
市内に暮らす今では
トンボも蝉も至近距離で見れる。
虫達のゆったりした居場所が無いんだな、
と思う今日この頃。
鈴は性格が悪いことを確信した。
意地悪そうな顔 ↑。
ワクチンに連れて行った翌日に、
２度に亘って座イスに粗相をしたことは、
先日書いた。
昨日の土曜日、
午前様で家に帰った。
(遅く帰ったことは悪かった。)
急いで鈴にご飯をあげた。
鈴はご飯を食べ、お水を飲み、その時、ヘンな表情をしているな、とは思ったんだ。
どうした？ と近づいた途端、
クエッ クエッ クエッ、ゲーーー と、
冷蔵庫と壁の間にゲロをした。(写真は昔のヤツ)
ひえ～～～～。
よりによってこんな掃除のしづらいトコに。
仕方なく真夜中に
せっせせっせと拭き掃除を始めた。
すると寝室の方で再び、 クエッ クエッ、ゲーー。
そちらに移動すると、ななな～んと、
その日は夏に使った靴を 日向に置いて干していたのだが、
その靴の中にゲロ。
これ、絶対わざとだ。
遅く帰った腹いせに嫌がらせしてるんだ。
しかもね、ゲロの中身は殆ど水。
食べたばっかりだったのに。
ウェットを食べてすぐ水飲むのも珍しいなと思っってたんだ。
こういうことをする猫の存在は、
本などを見て知ってはいたが、
鈴もそーゆータイプだったとは。
人間相手では絶対友達にならないけれど、
今日も一緒にお昼寝したよ。
何か問題があった？
昨日のことは水に流しちゃう～。
夜、そろそろ寝ようとベッドへ行くと、
鈴が縦向きど真ん中で私を待ってくれていた。
誰を待ってるわけじゃない。
ま、こんなことは何でもない。
空いてるところで寝れば良いだけのこと。
鈴がそこから移動しないように、
そーっとそーっと鈴と壁との間に入り込む。
体の側面が少し鈴にくっついて、
良い眠りに入り込めそうだ。
・・・・・・・・・
別の夜、そろそろ寝ようとベッドへ行くと、
鈴が畳んだガーゼケットの上で私を待ってくれていた。
そう、この日は一日中気温が低く、
上掛け無しで寝るのは危険な気がする。
布団でも出せばイイじゃない。
休日に干し忘れた薄手の布団。
…が、正直そんなこと全然気にしない。
このままずっと寒いのならば、
何ヵ月も押入れに仕舞いっぱなしの布団を
今すぐ引っ張り出して包まって寝れるタイプ。
問題は、今週末はまた気温が上がると、
週間天気予報で言っていたこと。
たとえ薄手でも、寒くもないのに、
足元に布団があるのはイヤなんだ。
そうしてチラッと鈴を見る。
渡さないわよ。
……ふっ(微笑)。
結局、肌触りが良いからと、
敷布団の上に敷いていたガーゼケットの下に、
潜り込んで寝た。
連夜、寝てる間の汗をたっぷり含んでいるだろう、
敷布団とケットに挟まって寝るのも全然平気。
ど～せ自分の汗だもん。
昨日の夜、
街の随所を灯明で彩る、
「博多灯明ウォッチング」
なるものへ行った。
櫛田神社の黒田官兵衛さん。
裏通りの歩道沿いに置かれた、ねぶたモチーフの灯明。
（ 最初、筋肉マンかと思ったよ。)
このマンションに引っ越してきた時に、
大大奮発して通販で買った、
１万円以上の座イス。
寒くなれば鈴と取り合いをした、
そんな思い出の座イスに、
先週、鈴が2度にわたってチッコをしちまったんだ。
1度目は座布団で食い止められたのだが、
2度目は座イスまでベットリ。
原因は多分、
1度目の前日に連れて行ったワクチン接種。
病院に連れて行った為の、
精神的不安か嫌がらせか。
マットに染み込んだチッコが臭いので、
はさみとカッターナイフで解体。（ああ、臭い。）
マット部分だけで45ℓゴミ袋２つ分。
金属の骨部分は燃えないゴミ袋に入りきれず、
粗大ゴミ回収依頼の電話を。
“ 座イスの中身の骨組部分ですね。
それは収集者が見て椅子と分かりますか？ ”
“ う～ん、椅子の形にはなってると思うのですが…。 ”
料金は300円、収集は明日。
ちゃんと持って行ってくれますように。
ちなみに、チッコは床にもしっかり染み込んだ。
数日間、除菌消臭スプレーを吹っかけ続けた。
んも～、
な、なんでしょう？
鈴のチッコたれーーーっ。
その姿を見ると思わず頬が緩み、
その態勢を崩させないように、
そ～っとカメラを取って来る。
私のとっておきの１枚の堂々１位は、
こんなので良ければど～ぞ。
王道(多分)の 腹見せ である。
お家で暮らす猫にとって、
腹見せなど決して珍しいものではないだろう。
鈴もよく腹を見せたまま、そこらへんに転がってるし、
そのお腹をワシャワシャと触らせてもくれる。
それでも、
警戒心ナッシングのポーズというものは、
いつ見ても嬉しいものである。
そして夏ならば、
こんな露わな姿を見せてくれる。
日向では、お日様を受けた床に、
背中をスリスリコロコロ。
バンザイしてスリスリコロン。
ハ～イのお手々、変形大の字、陽射しの中、カメラ目線。
も～、私ってば、
なんて完璧なベストショットを撮っちゃうかなぁ♪
