猫という生き物は、
お気に入りの嗜好が、ある日突然変わり、
その変化に理由とか脈絡とかを見いだせない、
と思う。
あんなに入り浸ってたピラミッド型ハウスなのに、
いつの間にやら、入り浸り先は、
寝袋に変わった。
中を覗くと、
ムフッ、カワイイなぁ。
ハウス同様、昼も夜もこの中で、
ニンゲンのベッドには来てくれない。
しかし、これは寝室に置いてあるので、
寝てる時は、同じ空間に居るんだ！感 は、ある。
やや、虚しい・・・。
まぁ、ベッドのお布団の上に居るよりは、
何かの中に入ってくれてた方が、鈴も暖かいだろうから、
ニンゲンも安心できる。
・・・と思ってたら、
寝袋の上に変更。 なんで？
中でヌクヌクにしててよ～。
さもなくば、ベッドのお布団の上に来いよ～。
仕方ないから、
上から暖かいものを掛けてあげた。
この移動は何なんだろうなぁ。
ハウスから寝袋に移る時って、もしかして、
何か違う気がする。
なぁんて思ったんだろうか。
随分と温度が下がって、
色んな出し替えをしていたら、
鈴にジャマをされた。
お決まりである。
10月にワクチン接種へ行く前までは、
ベッドでゆったりしていた鈴だが、
接種を境に、その場所から、
居間のハウスへと移転した。 ・・・ほっぺ、落ちとる。
まぁこれはこれでカワイイんだけど。
ニンゲンが居間に居る時は、
このハウスに居てくれた方が、断然嬉しいのだけど。
でも、
休日の午後、
ニンゲンのまったりお昼寝の時に、
傍に居てくれないのは、何とも淋しい・・・。
ね～ぇ、一緒にお布団でお昼寝しな～い？
やだね。
うえ～～～ん（泣）。
今回の病院では、待ち時間が長かったからな～。
帰った後の警戒感も長かったんだ。
ヘソ曲げも長いってか。
今日の朝刊の予報気温は２５度だったが、
実際にはどうだったのだろう。
外はもうすんごく暑かった。
外出から戻ったのは、まだ昼間。
室内に鈴の姿を探すと、
寝袋に膨らみが・・・、
まさかと思いつつ、入口をめくってみると、
うわ、ウソだろ。ホントに中に居た。
これはもしや、アレか？
高齢者の体温管理が上手くいかず、
暑いのに寒いと思ってしまうというヤツか？
ニンゲンが干渉したせいか、
のそのそと出てきて、
窓の方を見る。
暑いのに、日の当たる窓辺に移動する気かと、
ニンゲンが心配していたら、
窓からは多少離れた場所に、ドッカと腰をおろした。
きっと朝の温度が低い内に入り込んで、
そのまま寝続けたんであろう。
鈴も高齢者。
気を付けてやらねば。
しかし当の鈴は、
な～んか超不機嫌そうな顔なのである。
多分、こう思っているのだろう。
チッ、昼寝の邪魔をしやがって。
クロスした腕に顔を乗せてお休みの鈴を見て、
不思議に思う。
腕とか顔とか、痛くならないんだろうか、と。
・・・・・・・・・。
ベッドで眠る鈴に、
お布団（バスタオル）を掛けてあげる。
少し時間をおいて見た時、
まだそれが掛かったままでいると、
フッと頬が緩む。
その暖かさに満足しているんだと。
ニンゲンの優しい配慮に満足しているんだと。
でも更に時間をおいて見ると、
大概、こーなってる。
ま、別にイイんだけどさ。
そしてこれは、
先月の鈴のワクチン接種前の事。
その後は殆どベッドに来てくれなくなったのだ。
怒りが収まらないんであろうか？
その後の鈴の居場所は、このハウスである。
鈴が快適に暖かくしてくれてれば、
ホントにそれでイイんだけどさ。
なんだか妻に抗議されてる、
情けない夫の気分だ。
夫になったこと無いけど・・・。
