あれ? 鈴は何処だ?? と、
どこにも姿が見えない時、
それが陽射しのある日ならば、
大概はカーテンの向こう側だ。
この日も、ほらね。
猫の手って、もうどうしてこう、カワユイ。
毎年、冬の初めは、
寒いだろうからと、寝ている背中に掛けた毛布は、
まず拒否られる。
なので、
少しずつ掛けていくのだ。
一気に肩まで頭まで掛けると、
ピョンと去って行ってしまうから。
少しずつ、少しずつ・・・。
なんだよぉ~。これはよぉ~。 な顔である。
自分からは潜り込んでくるのに、
上から掛けられるのはイヤという、
何とも不思議現象である。
けれど、寒さが増してくるせいか、
昨冬の記憶が蘇るのか、
受け入れるのも早く、
ふぃ~~~。 と極楽気。
そして最終形態はすっかり包れて、
防寒用品と一体化するのである。
ニンゲン、これでやっと安心。
けれど、次の冬になったら、
また少しずつから始めるんだろうな。
鈴はこのあったか用品を忘れてるんだろな。
まぁイイや。