冬、
寝室のベッドの上には、
鈴用の防寒用品があれこれと。
布団に寝袋にガウンに膝掛。
真冬には、ガウンの上に膝掛を２枚重ねていたものだが、
随分と暖かくなった先週末の日中。
鈴が選んだ居場所は、
寝袋の上だった。
天気の良い日は、大概窓辺のカーテンの向こう側なのだけど、
あえて寝袋の上を選んだ。
これは鈴の脳内で、
何か色々な自問自答を展開したんだろうか、
と思ってしまう。
窓辺のカーテンの中じゃ、今日は暑そうな気がする。
でもベッド中ほどのガウンの上じゃ、さすがに肌寒いかも。
やはり日の当たる窓辺は譲れないわね。
かと言って、四つ折りお布団の上は安定が悪そう。
だからここに決めました。
とか・・・。
いや、実際いくつかの選択肢の中から、
その一つを選んでいるのだから、
何らかの思考があっても不思議ではないだろう、と思う。
ニャ～、ニャニャ、ニャニャン、ンニャ、と。
だが、暫くの後にベッドを見ると、
鈴は寝袋の中に移動しておった。
そして、その移動に至るまでの鈴の脳内では・・・、
と、ニンゲンの脳内では、
再び独自の世界が広がるのであった。
病気で臥せってる感が漂う寝姿である。・・・が、
なーに撮ってんだよ。
の顔であった。
休日の或る日。
昼寝をしようとベッドに行くと、
畳んだ布団の間から、
何かがはみ出していた。
そのはみ出した何かはズルズルと、
次第に大きくなって、
何が起きたんだ？ 的な顔である。
布団に乗せた片足が、何だか良い！と思う。
別の或る日も、
まずは、はみ出したしっぽ。
その内、足が現れ、
うはぁ～、何だそのカワユイ足は。
罪作りな我が猫である。
ガウンの上で寛ぐ姿を
別の角度から見ると、
小鳥の巣の中に居るみたいだ。
フフ、巣の中でおやすみ。
ガウンを上に掛けた時の、
このお尻の丸みが好きだ。
ガウンに潜った時の、
この背中の丸みが好きだ。
この時は、
いつの間にか寝返りを繰り返し、
ニンゲンは枕を縦にして寝る羽目になった。
うん、寝れる。別に平気。
ホンット、暖かくなった。
福岡は連日２０度で、
薄手の服を毎朝タンスから１枚ずつ出して着る毎日。
先週末も、
窓を開けてのお昼寝も快適。
今週末も暖か予報。
そろそろ厚手の布団が、邪魔モノ扱いになりそうだ。
この冬は・・・、
ニンゲンがお風呂から上がって、
そろそろ寝ようと、ベッドを見ると、
重ねた膝掛けやらの、鈴の膨らみが。
上の２枚を取って、
お布団を掛ける。
すると、
出てくる。
そして毛づくろいを少々。
気を取り直して、お布団の上に上がるのかと思えば、
それが、なかなか来ないんだ。
安眠の邪魔をされて不機嫌になったのか、
プイとどこかへ行ってしまう。
この時は、
暗い台所。
いずれはお布団に来るだろうけど、
ここは対人(猫)関係の基本、
一応の声がけをする。
鈴、おいで、と。
鈴～、こっちおいで～。そっちは寒いよ。
・・・。
一緒に寝よ。お布団においで。
・・・。
これだけ声を掛ければイイだろ。
さ、寝よ。
先日買った、新しい爪とぎ。
安定の悪かった、Ｓ字カーブ爪とぎ。
何とかしよう。
既存の爪とぎで安定を。
う～ん、不格好。場所を取り過ぎ。
ニンゲンが傍を通る度、蹴とばしそう。
ならば、洋服掛けのポールで安定を。
乗っても大丈夫だよぉ。
一度、グラつきを経験したせいか、
なかなか乗ってくれない。
ならば、強制的に乗せてみよう。
ただ乗ってるだけ。
それに、洋服掛けポールに接続は、
やはりニンゲンにとって邪魔。
よし！
こうなりゃ本格的に改良だ。
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↓ ニンゲンの本気の改良。
使用中の爪とぎ２本を利用故、見た目はちょいとアレだが、
しかし、不細工というなかれ。
見よ。このカーブに沿った、きめ細かなカッティングを。
今まで通りのフラットタイプも、念の為新しいのを用意した。
さぁ！ 思いっきり使うがいい。
バリョバリョバリョ。 あ、そっち？
うん、そうだねー。新しい爪とぎ、好きだもんねー。
フッ。まだまだ、これからさ。
