夜、そろそろ寝ようとベッドへ行くと、
鈴が縦向きど真ん中で私を待ってくれていた。
誰を待ってるわけじゃない。
ま、こんなことは何でもない。
空いてるところで寝れば良いだけのこと。
鈴がそこから移動しないように、
そーっとそーっと鈴と壁との間に入り込む。
体の側面が少し鈴にくっついて、
良い眠りに入り込めそうだ。
・・・・・・・・・
別の夜、そろそろ寝ようとベッドへ行くと、
鈴が畳んだガーゼケットの上で私を待ってくれていた。
今夜は寒いね。
そう、この日は一日中気温が低く、
上掛け無しで寝るのは危険な気がする。
布団でも出せばイイじゃない。
休日に干し忘れた薄手の布団。
…が、正直そんなこと全然気にしない。
このままずっと寒いのならば、
何ヵ月も押入れに仕舞いっぱなしの布団を
今すぐ引っ張り出して包まって寝れるタイプ。
問題は、今週末はまた気温が上がると、
週間天気予報で言っていたこと。
たとえ薄手でも、寒くもないのに、
足元に布団があるのはイヤなんだ。
そうしてチラッと鈴を見る。
渡さないわよ。
……ふっ(微笑)。
結局、肌触りが良いからと、
敷布団の上に敷いていたガーゼケットの下に、
潜り込んで寝た。
連夜、寝てる間の汗をたっぷり含んでいるだろう、
敷布団とケットに挟まって寝るのも全然平気。
ど~せ自分の汗だもん。