



「きれいなとこだよ」「写真撮る人が一杯集まる有名な場所・・・」と聞いていたので、友人と行ってきた。私の生家がある田舎は村だったが、50余年前に十日町市へ併合された。現代だから併合とは言わずに合併か。美人林のある松之山は平成の合併で十日町市になったところ。
美人林という呼称は不思議だ。普通に考えたら、何々ブナ美林と言うところだ。この林を形容するのに、『スラリと伸びた・・』とあり、そういうことで
『美人林』らしい。この(狭くも広くも)地域は、人にたとえることが人の心に訴えてしっくりする表現法となっているようだ。現十日町市で生まれ育った者としては、かなり思い当たる。
シニア写真教室という感じの団体が三脚にカメラを据えてナイス・アングルを撮り歩いていた。残雪は締まっているので普通の靴でも、注意して歩けばどこにでも行ける。私たちはゴム長靴を用意していたので、ブナ林を抜けるところまで行った。そうしたらカタクリのプチ群落があった。
特別に保護しているふうでもなく看板があるわけでもないので、葉っぱを少し採集して、夜の山菜パーティで天婦羅にしてもらって食べた。子どものころに大量に採ってくるように言われて、母親がおひたしにしたことがあった。すごい量だったのに茹でたら鉢一杯でしかなかったのが残念だった想い出がある。天婦羅にしても何のクセもなく、ただ食べられるというだけだったのが、これも少し残念な感じだった。