【2007年・日本】試写会で鑑賞(★★★★☆)
木暮正夫原作の児童文学「かっぱ大さわぎ」「かっぱびっくり旅」を映像化したアニメ作品。
不思議な力を秘めた河童のクゥと出会った少年のひと夏の冒険を、家族の絆や友情の大切さをさわやかに描いたジュブナイル・ストーリー。
江戸時代。住んでいる沼の干拓を止めさせるために、お侍の元に向かった河童の親子。しかし必死の願いも空しく、河童の父親(声:なぎら健壱)は侍によって斬り殺されてしまう。その刃が子供の河童(声:冨沢風斗)に向けられた時、巨大な地震が発生。子供の河童は深く口を開いた地割れに飲み込まれてしまう。時は流れ、現代の日本。夏休みを目前に控えたある日、小学校の帰り道に上原康一(声:横川貴大)は大きな石を見つける。2つに割れたその石には、不思議な生き物の化石が埋め込まれていた。早速それを家に持ち帰った康一は、その石を水で洗い始めるが、そこから河童の子供が出現する。その出来事にビックリする康一、妹の瞳(声:松元環季)、母親の友佳里(声:西田尚美)。母親からの連絡に飛んで会社から帰ってくる父親の保雄(声:田中直樹(ココリコ))。康一は河童の子供をクゥと名付け、近所に内緒でクゥを育てることにする。長い間石に閉じこめられていたために弱っていたクゥだが、瞬く間に体力を取り戻し、康一との友情を深めていった。康一はクゥに外の世界を教えるために、クゥをリュックサックに入れて外出するが、あまりにも変わり果てた日本にクゥはビックリするばかり。かつて仲間と暮らしていた沼も無くなり、落胆するクゥ。そこで康一は夏休みを利用して、河童伝説の残る遠野へクゥの仲間を捜す旅に出る。しかし、河童に出会うことはできなかった。遠野から家に帰る途中、家の近所で週刊誌のカメラマンにクゥの姿を撮られてしまう…。
劇場版の「クレヨンしんちゃん」シリーズ、「嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲」「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」の原恵一監督作品だけに楽しみにしておりました。
子供向きアニメなのに2時間18分という長さはどうなの?って懸念しておりましたが、そんな心配も吹き飛ぶくらいのいいジュブナイル映画でした。
少年が異形の者と出会って…というのは、怪獣映画などでもよくあるシチュエーション。
やがてクゥの存在がマスコミに知れてしまい、マスコミと家族の対決を描く物語かと思っていたら、いい意味で裏切られてしまいました。
それにしてもクゥが可愛いのである。
そして水の描写が際立って良かったですね。
河のシーンなどでは、そこだけ実写で取り込んでる?って思うほどのリアル感。
遠野の河でクゥが泳ぐ場面の音楽はいいですねぇ。
ガムランの音色。
「AKIRA」なんかでも多用して使われていた楽器だけど、この旋律好きなんですよね。
サントラに入ってるかなぁ?
上原家の飼い犬オッサンとの交流も良かったです。
この作品は子供向けながらも【別れ】というキーワードが満載なんですよね。
クゥと父親との死別。
康一と親友たちとの別れ。
オッサンとの別れ。
仲良くなった菊池紗代子(声:植松夏希)さんとの別れ。
そして康一とクゥの別れ。
もうこれ以上はないってくらい、切なさに満ちた映画になっています。
監督は原恵一。
追伸。
夏休みに入っての試写会だけあって、会場は子供だらけ。
河童のオナラで笑うのは鉄板としても、あんなシーンで子供は笑うんだなって、いろんな発見がありました。
映画の長さで騒ぎ出す子供もいないし、それだけ物語に入り込んでいたんだね。
2007年7月28日公開
公式HP:河童のクゥと夏休み
木暮正夫原作の児童文学「かっぱ大さわぎ」「かっぱびっくり旅」を映像化したアニメ作品。
不思議な力を秘めた河童のクゥと出会った少年のひと夏の冒険を、家族の絆や友情の大切さをさわやかに描いたジュブナイル・ストーリー。
江戸時代。住んでいる沼の干拓を止めさせるために、お侍の元に向かった河童の親子。しかし必死の願いも空しく、河童の父親(声:なぎら健壱)は侍によって斬り殺されてしまう。その刃が子供の河童(声:冨沢風斗)に向けられた時、巨大な地震が発生。子供の河童は深く口を開いた地割れに飲み込まれてしまう。時は流れ、現代の日本。夏休みを目前に控えたある日、小学校の帰り道に上原康一(声:横川貴大)は大きな石を見つける。2つに割れたその石には、不思議な生き物の化石が埋め込まれていた。早速それを家に持ち帰った康一は、その石を水で洗い始めるが、そこから河童の子供が出現する。その出来事にビックリする康一、妹の瞳(声:松元環季)、母親の友佳里(声:西田尚美)。母親からの連絡に飛んで会社から帰ってくる父親の保雄(声:田中直樹(ココリコ))。康一は河童の子供をクゥと名付け、近所に内緒でクゥを育てることにする。長い間石に閉じこめられていたために弱っていたクゥだが、瞬く間に体力を取り戻し、康一との友情を深めていった。康一はクゥに外の世界を教えるために、クゥをリュックサックに入れて外出するが、あまりにも変わり果てた日本にクゥはビックリするばかり。かつて仲間と暮らしていた沼も無くなり、落胆するクゥ。そこで康一は夏休みを利用して、河童伝説の残る遠野へクゥの仲間を捜す旅に出る。しかし、河童に出会うことはできなかった。遠野から家に帰る途中、家の近所で週刊誌のカメラマンにクゥの姿を撮られてしまう…。
劇場版の「クレヨンしんちゃん」シリーズ、「嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲」「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」の原恵一監督作品だけに楽しみにしておりました。
子供向きアニメなのに2時間18分という長さはどうなの?って懸念しておりましたが、そんな心配も吹き飛ぶくらいのいいジュブナイル映画でした。
少年が異形の者と出会って…というのは、怪獣映画などでもよくあるシチュエーション。
やがてクゥの存在がマスコミに知れてしまい、マスコミと家族の対決を描く物語かと思っていたら、いい意味で裏切られてしまいました。
それにしてもクゥが可愛いのである。
そして水の描写が際立って良かったですね。
河のシーンなどでは、そこだけ実写で取り込んでる?って思うほどのリアル感。
遠野の河でクゥが泳ぐ場面の音楽はいいですねぇ。
ガムランの音色。
「AKIRA」なんかでも多用して使われていた楽器だけど、この旋律好きなんですよね。
サントラに入ってるかなぁ?
上原家の飼い犬オッサンとの交流も良かったです。
この作品は子供向けながらも【別れ】というキーワードが満載なんですよね。
クゥと父親との死別。
康一と親友たちとの別れ。
オッサンとの別れ。
仲良くなった菊池紗代子(声:植松夏希)さんとの別れ。
そして康一とクゥの別れ。
もうこれ以上はないってくらい、切なさに満ちた映画になっています。
監督は原恵一。
追伸。
夏休みに入っての試写会だけあって、会場は子供だらけ。
河童のオナラで笑うのは鉄板としても、あんなシーンで子供は笑うんだなって、いろんな発見がありました。
映画の長さで騒ぎ出す子供もいないし、それだけ物語に入り込んでいたんだね。
2007年7月28日公開
公式HP:河童のクゥと夏休み
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