(原題:阿嫂/MOB SISTER)
【2005年・中国】DVDで鑑賞(★★★☆☆)
「ベルベット・レイン」のウォン・ジンポー監督によるノワール映画。
香港最大組織を牛耳る百徳=パクダク(エリック・ツァン)と部下の阿九(リウ・カイチー)は、敵対する兄弟を殺害。その後、阿九一家は、復讐心に燃える未亡人の洛華=ロー・ワ(カリーナ・ラム)によって殺されてしまう。阿九は息を引き取る直前に、生き残った娘の小瑛=シウインを百徳に託す。その18年後。小瑛(アニー・リウ)は、心優しく美しい女性に成長していた。青年時代から百徳と行動を共にしてきた、阿花=アファ(アレックス・ウォン)、大風=タイフン(アンソニー・ウォン)、辰=サン(サイモン・ヤム)たちも、小瑛を我が娘のように大事に接してきた。やがて、百徳は組織を引退して、小瑛と海外で余生を過ごそうと心に決めるのだが、その矢先に百徳は何者かに狙撃され命を落とす。小瑛は百徳の最後の遺言により、姐御として組織を担うことになってしまう。突然にマフィアの世界に放り出された小瑛。彼女は、自分なりの方法で抗争に終止符を打とうとするのだが…。
「ベルベット・レイン」は観たことがないけれど、これが2作目となるウォン・ジンポー作品。
内容はそれなりに重いノワール作品なんだけど、劇中にアニメーションのシーンが入ってきたり、かなり面白い撮り方をする監督さんです。
メイキングやインタビューを見てみると、大御所の俳優たちがこの若い監督を盛り上げてやろうという気持ちがひしひしと伝わってきます。
今度「ベルベット・レイン」も観てみようっと。
まぁ、主演ではないんだけど、「インファナル・アフェア」シリーズを観て以来、ともやをメロメロにしているエリック・ツァン。
もう格好良いの何のって。
日本の俳優さんにはいないタイプの役者さんです。
そして百徳の部下と言うより仲間という感じの3人の男たち。
演じるのはアレックス・フォン、アンソニー・ウォン、サイモン・ヤムと、これまた大御所ぞろい。
これまた格好良いオヤジばかりなのである。
今回が映画初主演となるアニー・リウ。
狼の中に紛れ込んだ一羽のウサギが、男たちをどう動かしていくのか?
何となく「セーラー服と機関銃」を思わせる雰囲気を漂わせています。
そして、何となくお嬢様のイメージがあるカリーナ・ラムが、愛する夫を殺され、そのままマフィアの姐御の役を演じるというのが、かなり新鮮。
城のスーツで恫喝するカリーナが、これまた格好良いのです。
ノワール作品の例にもれず、この作品も重いラストを迎えます。
こういう展開は日本の作品では絶対見られないですよね。
監督はウォン・ジンポー。
【2005年・中国】DVDで鑑賞(★★★☆☆)
「ベルベット・レイン」のウォン・ジンポー監督によるノワール映画。
香港最大組織を牛耳る百徳=パクダク(エリック・ツァン)と部下の阿九(リウ・カイチー)は、敵対する兄弟を殺害。その後、阿九一家は、復讐心に燃える未亡人の洛華=ロー・ワ(カリーナ・ラム)によって殺されてしまう。阿九は息を引き取る直前に、生き残った娘の小瑛=シウインを百徳に託す。その18年後。小瑛(アニー・リウ)は、心優しく美しい女性に成長していた。青年時代から百徳と行動を共にしてきた、阿花=アファ(アレックス・ウォン)、大風=タイフン(アンソニー・ウォン)、辰=サン(サイモン・ヤム)たちも、小瑛を我が娘のように大事に接してきた。やがて、百徳は組織を引退して、小瑛と海外で余生を過ごそうと心に決めるのだが、その矢先に百徳は何者かに狙撃され命を落とす。小瑛は百徳の最後の遺言により、姐御として組織を担うことになってしまう。突然にマフィアの世界に放り出された小瑛。彼女は、自分なりの方法で抗争に終止符を打とうとするのだが…。
「ベルベット・レイン」は観たことがないけれど、これが2作目となるウォン・ジンポー作品。
内容はそれなりに重いノワール作品なんだけど、劇中にアニメーションのシーンが入ってきたり、かなり面白い撮り方をする監督さんです。
メイキングやインタビューを見てみると、大御所の俳優たちがこの若い監督を盛り上げてやろうという気持ちがひしひしと伝わってきます。
今度「ベルベット・レイン」も観てみようっと。
まぁ、主演ではないんだけど、「インファナル・アフェア」シリーズを観て以来、ともやをメロメロにしているエリック・ツァン。
もう格好良いの何のって。
日本の俳優さんにはいないタイプの役者さんです。
そして百徳の部下と言うより仲間という感じの3人の男たち。
演じるのはアレックス・フォン、アンソニー・ウォン、サイモン・ヤムと、これまた大御所ぞろい。
これまた格好良いオヤジばかりなのである。
今回が映画初主演となるアニー・リウ。
狼の中に紛れ込んだ一羽のウサギが、男たちをどう動かしていくのか?
何となく「セーラー服と機関銃」を思わせる雰囲気を漂わせています。
そして、何となくお嬢様のイメージがあるカリーナ・ラムが、愛する夫を殺され、そのままマフィアの姐御の役を演じるというのが、かなり新鮮。
城のスーツで恫喝するカリーナが、これまた格好良いのです。
ノワール作品の例にもれず、この作品も重いラストを迎えます。
こういう展開は日本の作品では絶対見られないですよね。
監督はウォン・ジンポー。
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ホントに日本映画では考えられないですよね。
確かに、香港ノワール版「セーラー服と機関銃」
ですね。(ともやさんの記事を読むまで全然気がつきませんでした)
>確かに、香港ノワール版「セーラー服と機関銃」ですね。
オッサンたちが少女の組長を護ろうとする。
こういう展開、嫌いじゃないんですよね。
どの映画を観てもマフィアのボス役のエリック・ツァンですが、この作品ではいつもより人間味あふれるボスでしたね。
「インファナル・アフェア」では対立していたアンソニー・ウォン(=警部)は今回仲間でしたが、違和感を感じさせないアンソニー・ウォンのちょい悪っぷりも渋かったです。
TBさせていただきますね。
>どの映画を観てもマフィアのボス役のエリック・ツァンですが、この作品ではいつもより人間味あふれるボスでしたね。
もうこの小堺さんのような風貌が大好きなんですよ。
そんなに悪顔じゃないんですけど、ボス役が多いですよね。
香港じゃこういう人が悪かったりするってイメージなのかな?
これはセーラー服だったケド、ベルベットはインファナル。
若い監督を育てようというのはわかるケド、ちょっと七光りすぎ。
こういう習作っぽい映画にこんな大物が出ると、かえっておもしろくないです。
>この映画、姐御といえば、アニー・リウのことでしょ?
アニー・リウでもあり、カリーナ・ラムのことでもあり、両方指してるんじゃないですかねぇ、姉御って。
>若い監督を育てようというのはわかるケド、ちょっと七光りすぎ。
この監督七光りなんですかなぇ。
まぁ、まだ若い監督みたいだし、これからいろんなことを学んでいくんですよ(笑)。