28週後...

2008年01月14日 | 映画（な行）

（原題：28 WEEKS LATER）
【2007年・イギリス／スペイン】試写で鑑賞（★★★★★）

2002年に公開された「28日後...」（原題：28 DAYS LATER）の続編。
感染すると凶暴性を引き起こし他の人間に襲いかかる恐るべき新種ウイルスの恐怖を描いたアクション・ホラー映画。

感染すると瞬時に凶暴性を引き起こし、見境なく人間を襲い出す。たった一滴の血液によって感染する新種ウィルス【RAGE（レイジ）】がロンドンに蔓延し、発生から28日後にイギリスは崩壊する。ウイルス発生から５週間後に、最後の感染者が死亡。11週後、米軍主導のNATO軍が派遣される。18週後、【RAGE】は根絶されたと宣言。24週後、生き残った人たちは、軍の厳重な監視下に置かれた第１街区で都市の再構築を始める。そして、28週後。スペインに旅行中でウイルスの難を逃れていたタミー（イモージェン・プーツ）とアンディ（マッキントッシュ・マグルトン）の姉弟は、無事帰国することができ、父親のドン（ロバート・カーライル）と再会を果たす。しかし、その場に母アリス（キャサリン・マコーマック）の姿はなかった。『山荘で立てこもっていたときに、アリスは観戦者に襲われてしまった』と子供たちに語るドン。母を恋しがるアンディ。タミーとアンディは第１街区を抜け出し、母の写真を取るために我が家へと向かう。荒廃した我が家で、姉弟は奇跡的に生き残っていたアリスと再会する。軍医であるスカーレット（ローズ・バーン）はアリスを診断し、彼女がウイルスに感染しながらも発病していない免疫を持ったキャリアであることを発見する。妻を見殺しにしたと思っていたドンは、診療所に忍び込みアリスと再会を果たす。ウイルスのキャリアということを知らないドンは、アリスにキスをしてしまう。瞬く間に感染者となったドンは、閉鎖された第１街区にいる人たちを襲い始め、感染社の数は爆発的に増えていく。NATO軍は事態を納めようとするが、全力で逃げまどう普通の人と全力で追い掛ける感染者の判別が付けられない。米軍責任者のストーン大佐（イドリス・エルバ）は、コード・レッド（異常事態）を発令。第１街区にいるすべての人間の殲滅を命じた。建物の屋上から感染者を狙撃していたドイル軍曹（ジェレミー・レナー）は、どうしてもその命令に従うことができず、逃げまどうタミーとアンディ、そしてスカーレットらを連れて、第１街区からの脱出を図る…。

アメリカでは2007年５月に公開された本作。
日本ではビデオスルーになっちゃうかなぁ…と思っていたら、やっとのことで公開。
監督は前作のダニー・ボイルからフアン・カルロス・フレスナディージョにバトンタッチされたけど、非常にスタイリッシュな演出・映像を撮る人です。
暗視スコープから実画面、監視カメラ映像から実画面への場面転換。
カメラアングルなども面白い画が多く見受けられました。

一度は沈静化したRAGEウイルス。
冒頭の『飢えにより最後の感染者が死亡』という説明で、『あぁ、これはゾンビじゃなくてウイルスに感染した人間が凶暴になって人間を襲う映画だったなぁ』と再認識。
これってゾンビ映画として括られているから、勘違いしちゃうのよね。

今回も感染者たちは、全力過ぎるほどに全力疾走です。
その全力振りは前作よりも怖いし、グロい描写も多いです。
でもね、音楽はすごく綺麗なの。
透明感のある綺麗なUKサウンド。
音楽を手がけているのは前作と同じジョン・マーフィ。
でも今回はサントラ発売されてないみたい（Amazonでは発見できず）。
イギリスでは発売してるのかなぁ。

そしてウイルスの再発によって発動されたコード・レッド。
第１段階は、全員を敵と見なして射殺。
第２段階は、ナパーム弾の絨毯爆撃。
第３段階は、化学兵器の使用。
ドイルたちは感染者から逃れながら、仲間であった米軍をも相手に逃げまどう。
「AVP2」でも似たような展開だったけど、こちらはとことんリアル。
感染者の恐怖だけでなく、生きてる人間の恐怖もこのシリーズの特徴ですね。

ラストの展開はちょっとビックリ。
やはりアメリカ映画とは違うなぁ。
そして、まだまだ続編行けますね（ニヤリ）。
「28カ月後...」「28年後...」「28万年後...」。
貪欲に続編を作って欲しいなぁ。
そしてサントラもぜひ発売して欲しい。

監督はフアン・カルロス・フレスナディージョ。

2008年１月19日公開
公式ＨＰ：28週後...