ジッタン・メモ

ジッタンは子供や孫からの呼び名。
雑読本の読後感、生活の雑感、昭和家庭史などを織り交ぜて、ぼちぼちと書いて見たい。

〔アキレス腱断裂 日誌〕12月3日~18日 ギブス外れる

2006年12月24日 | 身辺雑話
12月4日
 外で歩行練習をしようと思ったら、ちょうどNPOの小川さんが車で停まって見舞いのことばをいただき雑談。
昔、小川さんも犬の散歩で転び、大たい骨を骨折したとの経験談を拝聴。
病院でも耳にしたが、アキレス腱断裂は犬の横走りで転ぶケースや、自転車で自損、まきぞえの事故となって転ぶケースがシニア族には、特に多いとのことだ。
入院中メールで激励をしてくれた知人に退院あいさつを兼ね、お礼のメール。
病院支払い
11/15~12/2まで 合計で143440円 
松葉杖保証料金(1ヶ月)が6000円

入院からの総計は約25万円となる。


12月5日
任天堂DSという脳トレゲーム機はマゴと遊ぶときにはかっこうのオモチャとなる。
3人が別の部屋に分かれてよーいドンで持っているゲーム機に20マスや100マスの計算をするとリアルタイムで順位が表示される。
ワイヤレス通信機能があるのだそうだ。
この「脳トレ」、トレーニングによって脳年齢を下すのだが、定年後の脳が20歳になったり、時に60歳と判定を下したりする。
「英語づけ」というソフトもある。
ペンタッチ書き取りができる仕組みで、トレーニングを積むとgood、wonderful、niceなど女性の褒めことばでくすぐられる。
super(サイコーッ!)、fine(ケッコウ!)
などとやられると、その気になってくる。
実力判定を受けると「身振り手ぶりでどうにか話しができるクラス」とのこと。
朝の45分の英ラジオ講座もディクテーションでやっているが、これが存外面白くなってきた。
 ともかくアキレス腱治療中で、失われたものへの代償にふたつのゴ(碁と英語)を少しでもものにしたいという願望はまだ続いている。
あーちゃんと菜園に出て見る。
アキレス腱を切る前に、すべて種まき、苗の移動などを済ませておいてよかった。
キャベツがよく育っている。
ホウレンソウ、水菜、シュンギクなどの葉物にトンネルを掛けてあったが、方法などを指示。
清水さんが農園から小生が作った分の聖護院ダイコン、ジャガイモ、カリフラワーを運んでくれた。感謝。
 みなできばえが良い。

12月7日
今日は二十四節気の「大雪」。
将棋竜王戦 第五局をテレビとネット中継を併用して見る。
近くの農道を、あーちゃんと老犬と、2人1匹で歩く。
だが松葉杖で歩くと、老犬といえど到底追いつくことができず、ワン公の用を足すのを途中で追いかけてようやく間に合う。
いままでは、家から徒歩5分で新しくできた図書館まで楽に行けたが、松葉杖歩きでは、それが30分となる。
往復で1時間。指呼の距離の我が家にたどりつけない。
もどかしく、じれったく、カミさんに当たるわけにもいかないのだが、イライラしてくる

12月8日
杖を頼りに両足をそろえて歩くことは疲れるし、もどかしい。
少し欝的な気分となってきた。
小平に住む先輩のTさんが段ボール入りの山芋と銀杏を送ってくれた。
NPOの小川さんが里山のフルヤムラの小宴から生コンニャクと沢庵ダイコンを届けてくれる。これらは、すべて村で収穫したもの。
小川さんから町おこしイベント「五十市」などの話やまつわる悩みを聞く。
いつの時でも語る人はいても、動く人は少ない。

12月9日
小雨。
町のイベント「 五十市」の開催はこの雨でどうなのだろう、中止かと思って清水さんに電話すると「もうやっている」とのこと。
一般の町の人たちは雨の中、どう判断しているのか。
いつもは徘徊老人やこどもの登下校の注意などで使われている町の角々にある広報スピーカー利用を使うのはどうだろう。
本来なら共に五十市に参加して芋煮大鍋の準備をしなければならないところ、アキレス腱蟄居の身で申し訳ないと想う。

12月10日
晴れ。
ファミリーレストラン「三崎港」で娘やマゴと外食。
入院後、初の外食となる。ビールが美味い。
Sさんから小雨の五十市の様子を聞く。
278食分の芋煮椀が売れたとのこと。
東武鉄道主催の「歩く会」の流れ場所がここにしておいたのがよかったらしい。
 小雨の中で出店した人は前回の3分の1程度。
町のスピーカーを使っての催事宣伝はやらないとのことらしいが、町も商工会もあげての町起こしイベントなのだから、そう杓子定規をあてて
放送の是非を判断することもあるまいに、と思う。

12月12日
雨 、娘の車で入院していた総合病院まで送ってもらう。
手術してくれたH医師が電動カッターで我がギブスを切除。
入院が11月15日だから約1か月ぶりでじっと素足を見る。
ギブスが外れて全体が軽くなったのは勿論なのだが、アキレス腱部の硬い感触は変化が無い。
ふくらはぎなどの筋肉も重く張っている。
これから膝下部などに腫れが出てくることがあるそうで、 マッサージ、リハビリを指示された。
歩く場合、怪我した左足で右足を追い越さないように、再びくれぐれもの注意を受ける。
次回の診察は1月15日。
ともかく、ギブスはとれ、また一歩前進だ。

 小川さんから電話、先日の五十市の芋煮鍋活動メンバーのお礼をかねてフルヤムラで会食したいがとの打診。
体調上で断る。
実際に足裏のふくらはぎは押すと痛い。
アキレス腱部も腫れがあって、固い。

12月13日
【知的な英語 好かれる英語】田村明子を読む。
 筆写は15歳の時に渡米、高校以降を向うで過ごしてきた女性。
紹介された家庭教育の実際に興味が湧いた。
冷蔵庫内の飲み物をを欲しがる子供に母親が「魔法のことば」を要求する。
「 Mom,I want some drink」
「 what's the magicword?」子供は「please」
それで「Here you go」となる。
この「please」をしつこいほど幼児に叩き込むという。
そしてThank you、 Excuse me、 i'm sorry段階へとすすむ。
なるほど 上手な家庭教育だ。
 洋式調の若い家庭が多いが、「魔法のことば」の基本が今の日本に備わっているだろうか。

12月14日
息子のお嫁さんミキちゃんの運転で病院へ。
リハビリ再開。
大きな浴槽があって42度の温湯に設定されてある。
ここで10分間、膝から下を入れ温浴する。
アキレス腱部には三方からジェット噴流が出て患部をマッサージしてくれる。
そのアキレス腱周囲部は、腫れがすこし退いたが、まだ硬い。
入院中に衰えた大腿部の筋トレをして再び超音波療法でベッドにうつ伏せとなる。
これはアキレス腱患部に超音波をあてるものだが、リハビリ担当の施療士のMさんに聞くと、イメージ的には癒着している皮膚下の各組織をはがすような感じの治療とのこと。
家でのリハビリ方法での注意を受けて帰宅。
将棋竜王戦第6局は佐藤が勝って、これで3-3のフルセット。
面白くなってきた。
松葉杖で図書館へ。囲碁棋書や英語本を物色。

 12月15日
 夜半からの雨も朝には上がって、10時からは快晴となった。
 家でのリハビリでは、いいグッズがあった。
以前から足湯として使っている「冷え取り君」で、いながらにして「足湯」ができる小浴槽。
(冷え取り君 は http://www.gaiaweb21.com/hietorikun.htm)
もう一つは、枇巴温灸。20年前にツボ治療に関心をもったことがあり、そのときから時々愛用している温灸の道具で、これを併用しながら筋トレを行うこととする。
アキレス腱周囲のむくみはひどい。
足甲や踵の周り、足首上などを押すとペコッと凹む。
風呂浴槽内にジェット噴流のシャワーがあるので患部を温浴する。
ギブスが外れ、風呂が1人で使えるようになったことにホッとする。
「日記力」阿久 悠 講談社α文庫 を読む。

12月16日
庭の池にセグロセキレイが姿を見せた。
昨日はコサギが池の周りを歩いて小魚を狙っていたので追い払ったが、ヒヨドリもよくきて水浴びをしている。
 病院でリハビリ。
足浴の温水槽、超音波など。アキレス腱下のかかとの仰角度が五度 → 八度 →今日は十度になった。
 帰路、娘の車で理髪店まで運んでもらう。
洗髪、髭剃りまで入れて1870円という安さ。
新装された郊外型の本屋ができたので娘達とでかける。
家内と娘がユニクロなどに出かけている間、40分マゴ達と店内にいたが疲れた。
 テレビニュースによると今年の冬は115年間で5番目の暖かさ。
札幌では初雪が44年ぶりの遅い雪となった。
ハクサイはどこでも育ちすぎで廃棄処分。
 実際、今年、紅葉を見たどこの観光地でもきれいな赤色はなかった。
日夜の寒暖差がないから紅葉にならない。なりにくいのだろう。


12月18日
 徒歩5分でいけた図書館までの松葉杖歩きがだいぶ短縮された。
20分程度か。
アキレス腱入院での費用負担で各種保険類をチェック。
第一生命、アメリカンホーム、埼玉共済、など各用紙に記入。
夜、あーちゃんに、ふくらはぎをマッサージしてもらう。
昨日の気象ニュースもそうだったが温暖化が一段と進行しているのではないだろうか。
あと34年立つと北極海の氷が消滅するという新聞記事にドキンとする。

12月19日
晴れ。
風が少しでて、 紅葉樹の葉が花びらのように散っている。
足の甲のむくみ変らず。アキレス腱周りもまだすこし腫れている。
清水さん来訪しジッタンが作った農園野菜を届けてくれる。感謝。
サトイモは大収穫、ハクサイ、ホウレンソウも順調な生育。
先日の団地朝市は事前宣伝が十分ではなかったが売り上げは4万円だそうで、定着しつつある感じだ。
奥さんの日展作品写真をいただく。
アキレス腱事故がなければ、ぜひ鑑賞したかったのだが、残念。
奥さんの「明暗」という人形作成期間は半年位かかっているという。
夕方、二人と老犬一匹の組み合わせで散歩。
両脚歩きも今日はだいぶ楽だった。
両足の揃え位置、追い越し禁止ラインを守ることに神経を使う。

12月19日
兄と電話で、実はアキレス腱断裂入院したと、近況まじえて伝える。
びっくりしていた。
本日のリハビリ
足浴、超音波、筋トレは変らず。
仰角度は12度になった。
大きなゴムバンドを使ってアキレス腱を鍛える運動を取り入れる。
家でも使いたいので買う。教材費用名目で500円。
入院中、 同室だったFさんに会う。
車椅子に座っていたが26日脊椎手術のための預血をしに来たという。
 「病院より家のほうがいいやね。酒も飲めるし、煙草も吸える。テレビもある」
 帰路、タクシーを使う。
松葉杖のことから話が運ちゃんのほうに及び、22歳の息子が今年、競技で負傷、アキレス腱を切り入院。運ちゃんもベッドから降りた時に腱を伸ばしてしまい随分往生しましたとの話。
アキレス腱負傷、こうしてみると、けっこう多いのかもしれない。
午後、Sさんと久しぶりに我が家で囲碁対局。
中盤で小生のほうが逆転勝ちとなったはずなのだが、数えると盤面2目、込みで 8目半の負けとなった。仇も、「数えてよかった。負けていたと思ったが」とのこと。
岩槻のM夫婦も見舞いに来てくれ皆で懐旧談。
Mは先日の箱根旅行をラベル印刷入りCDにして持って来てくれた。


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