ジッタン・メモ

ジッタンは子供や孫からの呼び名。
雑読本の読後感、生活の雑感、昭和家庭史などを織り交ぜて、ぼちぼちと書いて見たい。

〔身辺雑話〕菜園日記 10月10日~20日

2006年10月25日 | 身辺雑話
20061010
晴れ。
 午前中テニス、午後菜園作業。

 20061011
連日、北朝鮮の核実験後の動向がニュースの焦点となっている。
独裁国家の狂気と、どう向かえあえばよいのか。
どこに交渉の落としどころがあるのか。
けっこう難しい問題だ。
アジアの核所有を考えると、そろって乾いた土地柄の国が保有している。
中国、インド、パキスタン。隣国ソ連。
おしなべて農耕民族ではない。

 20061012
小学生二人の孫を連れて近所の農家へモミガラを分けてもらいにいく。
毎年の許可を得た恒例行事だが、今年はモミ山を燃やしているので、余燼くすぶる中での作業となり、モミを大きな袋に詰め、手押し車で運ぶ。
いままでの分を入れ、背丈ほどのビニール袋で5袋の量となった。
スチール製腐葉土用のボックスに収める。
近所の内田さんから稲藁2袋分を頂戴する。
 安藤はる子さんあてに礼状。
図書館での借本
    ・野菜のつくり方 農家のコツ教えます
     ・俳句の花 下巻
     ・呉清源教室 小目攻略(2) 大ゲイマ・二間高

20061013
 池の主、25センチの鯉が池から4メートルも離れた芝の上で大往生していた。
 野良猫の仕業か鳥か?
それにしても、その場で食さず、ここまで運んだ意味はなんなのだろう。
 鯉の体には傷もない。
謎めいた話だが、ともかく穴を掘って鯉を埋める。
 昼食は七輪バーベキューを囲み、豚と鶏のスペアリブや海老などを焼く。
図書館へ孫と同行、雑誌などを読む。
娘が迎えに来たのでみんなで外食。

20061014
生涯学習センターは図書館と併設してある。
午後、第2回杉戸昌平寄席を農園仲間の四天王で見る。
地元高校を卒業して陸上自衛隊に入隊、小銃を抱えて、ほふく前進をしているうちになぜか落語家たらんと決心していま真打となった三遊亭春馬師匠が中心の寄席。
春馬師匠は明るい声で笑いを誘う。
声がよく通るところがよい。
前座の瀧川鯉橋が「こんにゃく問答」を演じたがマクラの空気が少し暗い。でも上手で聞かせた。
寄席文化を地元に定着させたいというのが実行委員会の趣旨に賛成。今後が楽しみだ。
終わってから「ほてい」に自転車で集まって4人で酒盛り。
四天王のわれわれは、すべてセカンドステージのシニア族だがタイ国にロングステイをしたいというOさんの話は面白かった。
サラリーマン時代によく当事国へ出張した体験からの強く抱いている希望らしい。
戻ってからホウレンソウを流水につけ、湿った布巾で芽だしをする。

 20061015
息子と孫たちと同行して地元の第1回「五十市」を見てまわる。
いま、ご多分に漏れずシャッター商店街になりつつあるわが町の活性化を狙ったイベントで、江戸時代に五と十のつく日に行った市の復活をめざしたもの。
この企画はNPOのOさんが数年前に構想していた。
それが実現した。町と商工会のバックアップもあったにせよ、彼の力が大きかった。
遊歩道に露天商ならぬフリマや市民サークルの店が並ぶ。
初回だからか、人、人、人のすごい賑わい。
 午後、テニス。

20061016
晴れ。 朝、草や枯れ枝を菜園で燃やす。
親株から分かれたイチゴ苗をポッドで育てていたが、菜園に移植する。
大粒のイチゴの種から育てた苗のほうは、地面におろしたほうがよいのかどうか不明なのでしばらくポッドのままの管理とする。
 ニラを一箇所に集めて移植。
軟弱野菜類の苗がだいぶ揃ってきた。
キャベツは虫害で葉はずいぶんひどい目にあっているが芯の部分はしっかりしている。
ハクサイ、ダイコン、聖護院は順調な生育。
ニンジン、ハツカダイコンを間引く。
このところ晴天が続きそうなので時間をかけてたっぷりの水遣りを行う。

20061017
晴れ。
 庭のホトトギスの花が盛り。
 芽だししたホウレンソウを菜園に移植。
15センチの溝にばらまきして、薄く覆土。モミガラをその上にまく。
 ハワイでM6.6の地震、停電の報。
現地で通訳観光ボランティアをしているHさんのことが気がかりだ。
 
 20061018
菜園のピーマン、オクラを抜く。
ミニ耕運機であとを整地。

 【84歳大学生】原田義道 祥伝社 を読む。
原田さんは昭和32年、38歳で上京、やがて3人の子連れの女性と結婚。
飲む、打つ、買うというような世界にはまったく無縁なマジメな人柄で76歳のときに夜間中学に入り都立立川高の定時制に入学、84歳で現役の大学生となる。
62歳のとき奥さんが亡くなったが、あとは生活の一切を自立して過ごし、そのなかでも生涯学習を貫く。
まるで定年族の鏡になるような人で、ぼjけには遠く、脳の働きもすこぶる活性化している。
だから、本扉の頁に、 いま人気の東北大学教授・川島隆太教授が推薦の辞を添えている。
「脳は老いても衰えない。その理想像がここにいる」
若いときから酒を飲み、ことここに至る私と一貫して
真摯な生き方を続けるシニアではものが違うことを実感した。
 小学校中退の辰雄叔父が定年後、仙台の高校で通信教育生となり首席で卒業、地元の放送局に美談として紹介されたことを彷彿とさせた体験記でもあった。

 20061019
晴れ。
 葦原の上に朝霧が流れ、下には野生のホオヅキがあった。
一本だけ失敬する。
 菜園に散水。
この菜園、作物の作りはうまくないが、水の利だけはすこぶる良い。
2人で自転車で農園へ。
人参を収穫。
聖護院、秋ダイコンを間引き土寄せ。
「間引いたダイコンを使って地植えをしてもまずダメ」とは夫婦でラッカセイを収穫に来た小野さんのことば。
 囲碁の名人戦をテレビ観戦。
 張栩名人が高尾本因坊に中押し勝ち、これで対戦成績を2勝3敗とした。
1年前には解説を聞いてもサッパリだったが、いまは少し解説を聞いてわかる段階となった。
馬齢重ねても、テニスや碁がちょっとだけ進化しているのが嬉しい。

 20061020
あーちゃんが小田原に同窓会で出かける。
出勤時間帯にぶつかり、体力もない人なのでエスコート役をかって東京駅まで送る。
まだ時間も早く 山手線を回周して読書、ときどき車内の様子を眺めて都会を感じた。
 秋葉原の淀橋カメラでIT製品のあれこれを見てまわる。
シニア族は敬遠されそうだが、説明をする若い人の社員教育はまあまあ行き届いているようだ。
 上野の西郷さん下の大きな囲碁センターがあることは昔から知っていたが無縁だった。思い切って訪ねた。
碁会所というところを尋ねたのは今回が初体験。
 二段のシニアの男性、初段半のおばさんと対局。
負けたが内容的には納得がいった。
実力と弱点も見えてきた。

【向学心】谷沢 永一 五月書房を読む
 人に好かれる美質を持っている人は、個々の生涯で親や知己、先輩などから向学の触発を受けることが多いそうだ。
目録学の先駆者となった書誌学者・天野敬次郎、戦後の一斉左翼化風潮のなかで肩肘はらない程度の反共を掲げて「文春」を国民雑誌に育て上げた池島信平、日蓮宗本山の法主を父に持ちながら、可愛い子には旅をということで10歳で山梨の僧侶に預けられた石橋湛山など、さまざまな達人の向学へのきっかけ、意の方向、思いの仕方などが伝わってくる。
大宅壮一、西堀栄三郎、乱歩など著名人42人がとりあげられた。
安藤鶴夫もその中の1人だったが、あんつるさんの「落語鑑賞」を谷沢は激賞している。
機会あればこれを読んでみたい。
 本書は昭和57年の読売新聞大阪発刊30周年にあわせた企画連載で寄稿したものに増補したもので、どうりで、あつかわれた実業人に関西の人が多かった。


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