人は自分が恵まれていることに目を向けないことが多い。
それよりも、自分の不足や成せないことに目を向けたがる。
今、何か上手くいかないことがある。
人生に行き詰まりを感じている。
気持ちが不安や落ち込みでいっぱいである。
人生の中で何もかもが上手くいかなくなることもある。
一つ大きなつまずきがあるだけでなく
そんな時にはさらに追い打ちをかけて来られるような
出来事が起こったりするものだ。
世の中で自分だけ見放されたような状態になり
全てを失った気分にもなる。
実際にどん底なのだ。
けれど、よくよく観察すれば
まだ恵まれている部分もあるものだ。
そうなるまでにはどん底であると思ったところが
どん底で無かったと分かるくらい
さらに落とされないと気付けない。
「え?まだ底じゃ無かったの?」
となれば逆に開き直るしかないし
自分にとっての底ならそれ以上は下がりようもなく
上がるしか進みようがないと思えてくる。
すると、暗闇の中
恵まれていることや恵まれていたことに気づけるのだ。
いつまでも暗闇でうずくまっていることもできる。
ずっとずっと、そうやってい続けることはできる。
けれど、うずくまり続けることに疲れたら、
顔を上に上げてみよう。
次はうずくまるのをやめて立ってみよう。
恵まれている人は多いのだ。
だから、恵まれていることに気づけない。
気づけないほど、実は、恵まれているのだ。