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気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

三谷幸喜・清水ミチコ「いらつく二人」

2008-08-14 | 新書・社会
息が合うのか、合わぬのか!?」超多忙の脚本家と人気タレントの話題のラジオ番組単行本化第2弾。J-WAVEにて大好評放送中「DoCoMo Making Sense」の、大河ドラマ出演秘話や松田聖子に間違えられ事件から、「流しカレー」に「醍醐あじ」、「キング・コング実話問題」まで。「不思議」で出来てる脚本家と、「毒電波」で出来てるタレントの、痛快無比な会話のバトルに、ますます笑いが止まらない。 & . . . 本文を読む

フランシス・メイズ「トスカーナの休日」

2008-08-12 | エッセイ
憧れの地イタリア・トスカーナ地方に、「ブラマソーレ=太陽を焦がれる」という名の古い一軒家を買ったアメリカの女性詩人が、毎年夏と冬にそこを訪れ、理想の家を築き上げていく過程を一冊のノートに記録する。サンフランシスコでの忙しい毎日とは正反対の、穏やかに流れていくトスカーナでの生活。夜の帳に包まれて楽しむとっておきのキアンティ、もぎたての桃や熟したすいか、松の実がぎっしりつまったタルト、自家製のオリーブ . . . 本文を読む

畠中恵「ゆめつげ」

2008-08-11 | 小説
夢の中では見えざるものが見える……はず?  江戸は上野の端にある小さな神社の神官兄弟、弓月と信行。のんびり屋の兄としっかり者の弟という、世間ではよくある組み合わせの兄弟だが、兄・弓月には「夢告」の能力があった。まったく役に立たないしろもの。 そんなある日、地震で迷子になった大店の一人息子の行方を占ってほしいとの依頼が舞い込んだ。屋根の修繕費にでもなればと、目先の礼金ほしさに、弟をお供にしぶしぶ . . . 本文を読む

村上春樹「蛍・納屋を役・その他の短編」

2008-08-10 | 小説
秋が終り冷たい風が吹くようになると、彼女は時々僕の腕に体を寄せた。ダッフル・コートの厚い布地をとおして、僕は彼女の息づかいを感じとることができた。でも、それだけだった。彼女の求めているのは僕の腕ではなく、誰かの腕だった。僕の温もりではなく、誰かの温もりだった…。もう戻っては来ないあの時の、まなざし、語らい、想い、そして痛み。リリックな七つの短編。   村上さんの短編は、初めてのような . . . 本文を読む

ジブリの絵職人「男鹿和雄展」

2008-08-09 | 音楽・芸術
アニメーション美術の背景画。どこか懐かしく、郷愁を誘う、無機質で冷たい近代都会から、大自然、人が耕した田んぼや畑まで…。 男鹿さんの描く、アニメ背景は、人物のセルを取り除いた後も、じっくりと鑑賞し、心に迫るモノがあった。 見せる絵画とは、異なり、様々な制約のある中、撮影されて映像効果を考慮しての絵であり映画の狙いやデザイン性を要求される。 リアリズムを保ちながら、フラットなキャラクターとの調 . . . 本文を読む

恩田陸「小説以外」

2008-08-08 | エッセイ
デビューから今日に至る14年分のエッセイを集大成。創作の舞台裏から、読書遍歴、あまり表に出ることのないその素顔まで。物語に愛された作家・恩田陸のすべてが分かる、ファン必携の一冊。   読書遍歴が…過半数を超えているかなあ?ミステリーを語る恩田さんは、すごい。 まあ、私は、そんなにミステリーに詳しくないので、ふふーんと。その語り口に感心するばかりである。 ですから、ミステリー以外で . . . 本文を読む

井上荒野「もう切るわ」

2008-08-07 | 小説
一人の男がいる。男には妻と愛人がいる。男から離れていこうとしている妻。男からの電話をひたすら待っている愛人。ある日、男は不治の病におかされ、死期を宣告される。その瞬間、ありふれた三角関係が、奇妙に揺らぎはじめる。男が最後に愛したのはどちらだったのか。あるいは女たちが真実愛したのは誰だったのか。……男と女の心の迷路を軽妙に描く傑作小説。   注目の井上さんの作品を初めて読みました。 . . . 本文を読む

椎名誠「小さなやわらかい午後」

2008-08-06 | 詩、短歌、俳句
過ぎ去っていく日々のやさしい風景を、自分はどのくらい心にとどめていられるのだろうか。 そんなもどかしい思いをつのらせて、何気ない風景のはしばしにレンズを向けてきた。 1冊の本にするために、それらの写真を並べてみると、子供と犬の写真が多いことに気づいた。どこかよその町を歩いているとき、なにかひどく気分のよさそうな子供や、つながれていない犬を見ると、つい嬉しくなってカメラをむけてしまう。カメラを持 . . . 本文を読む

R・L・スチーブンソン「宝島」

2008-08-05 | 児童文学
ジム少年の両親が営む宿屋に、ある日、奇妙な客があらわれた。ほおに刀傷のある船乗りで、彼は船長と呼ばれるようになる。船長の死―そして、のこされた荷物の中から宝島の地図が。ジムはリブシー医師や地主のトリローニさんとともに、宝さがしの航海に出発する。   今更ですが、男の子は読んだ方が多い。本書。女の子の赤毛のアンに匹敵する人気の本だと思う。 こういう本冒険ものを子供の頃に、手にする機会 . . . 本文を読む

万城目学「ザ・万歩計」

2008-08-03 | エッセイ
万城目さんの初エッセー。 ホルモー、あをによし…。独特のユーモアと感性で私を、魅了してくれる万城目さん。 まず、読みやすい、わかりやすい。言葉がすっと入ってくるし、割と丁寧。 お話を書くきっかけ?となったような高校の教師の「風が吹けば…」の宿題から、始まるがそのエピソードから、惹きつけられるので。 どんどん万城目ワールドに浸れます。 ああ、この人の御両親って、大らかでいいな。と思った。大 . . . 本文を読む

星野道夫「オーロラの彼方へ」

2008-08-02 | エッセイ
アラスカの自然と人びとの暮らしを見つめ、写真と文章で比類のない作品世界を築いてきた星野道夫。1996年8月、カムチャツカ半島での取材中にクマに襲われ急逝してから10年近く経つ今でも、彼の作品は多くの人びとを魅了し続け、語り継がれている。本書は、星野道夫が遺した写真と文章を新編集したMichio's Northern Dreamsシリーズ第1作目。美しく幻想的なオーロラの写真を中心に、極北の地で生き . . . 本文を読む

ロフティング「ドリトル先生アフリカゆき」

2008-08-01 | 児童文学
「沼のほとりのパドルビー」に住む名医ドリトル先生は,オウムのポリネシアから動物語を習い,世界中の動物たちから敬愛されています.ある日アフリカのサルの国から,ひどい疫病が流行しているから救ってほしいという訴えを受けた先生は,犬のジップたちをひきつれて冒険の航海に出発します.ドリトル先生物語の第1作目   小学校の時に、読んだドリトル先生。全巻は読まなかったけど…。久々に手に取りました。 . . . 本文を読む