群馬県、スイス、オーストリア、イタリアの野の花の詩画集。
古矢一穂さんの水彩の植物画は、リアルで美しく、写真とはまた別の楽しみがあります。星野富弘さんの絵にも似たような感動を覚えますが、この本は、春から晩秋へと季節が移り変わって行きます。同じ植物でも、秋になり、枯れたり、虫に食われたりした、自然の状態も描かれています。日本各地で、どこかの野原で見かけることが出来る野の花たちの名前を1つ1つ書いて . . . 本文を読む
金子みすゞ童謡全集。遺稿で使用している漢字を生かしたまま、新漢字・現代仮名づかいに改めた作品集。
金子みすゞの作品は、どれも、強く印象に残ることはないけれども、くり返し口にしたくなる童謡です。子供の頃、母親が謡ってくれるような。
繰り返しの韻?音を使うことにより、リズム感が出てくる。優しい響き。語りかけるような言葉。草や木や空や海、子供、小動物達を素材にし心に浮かぶ言葉のハーモニー。身近な小 . . . 本文を読む
谷郁雄さんの言葉の合間に、さりげない街の風景を切り取ったリリー・フランキーの写真を差し込んだ、シンプルなフォト詩集。
気取らない、自然体の優しい文章に、癒される感じです。忙し過ぎる毎日、何も気づかずに通り過ぎる景色に、この本を読んでちょっと立ち止まり、何かを見つけることが出来るかも。
流れ去る時が 二度と帰らない
そのようにして人は 悲しみを忘れることを覚える
今日を引き出しに明日に備える . . . 本文を読む