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ツバキとサワフタギ

2012年12月11日 | Weblog

 

 

                          2011.5.8撮影

このツバキは西王母です。

藪椿ではありません。

この西王母の花の色が、実に美しいです

 

 

                          2011.5.20撮影

 

こちらのツバキは、コチョウワビスケ

あまり、きれいに写っていませんけど、

これも、なかなかいい花をつけるツバキなんですよ。

今は、すっぽりと雪の綿帽子をかぶっているけどね・・・

庭に咲くツバキの花もいいのですが

ツバキの木灰は草木染の媒染剤によく使われます。

 

 

 

 こちらは、サワフタギ

西根町の沢口ハルさんの家のサワフタギで

この灰汁も草木染の媒染として使われます。

美しい花では負けないツバキも

紫根染となるとサワフタギには勝てないみたいです。

サワフタギの成分を調べてみたら

ツバキよりもサワフタギの方がいいんですって・・・

今朝も電話で話しておられた沢口ハルさん

元気な声で嬉しくなりました

雪が降ると、ムラサキがネズミにやられてしまうからと

心配してくれてのお電話でした。

優しいお気遣いに胸が熱くなってしまいました~

 

 

昨日は、研修会の仲間で栽培1年根で紫根染をしてきました。

 


左が染色3回、右が染色6回の紫根染です。

結構、栽培紫根でも色が出ました。

 

 

 

こちらは、ハルさんのところで紫根染をしたときの写真です。

染めが終わった時にしたたり落ちる染液が

透明に近かったのが強く印象に残っていて

私たちの紫根染とは明らかな違いです。

やはり、ハルさんはサワフタギで先媒染をしているので

紫根の色素がしっかりと布に吸収されたようです。

私たちの紫根染は、

最後の染液にまだ色素が残っていました。

ツバキを媒染に使ったからかな・・・?

ツバキよりは、やはりサワフタギの方がいいのでしょうか・・・?

ハルさん、曰く

この年までやってきたおばあちゃんと

染めを始めた一年生とは違いますよ・・・って

電話の向こうで、ふふふっ・・・と笑うかわいい顔が見えそうでした。

 

 

草木染には明礬もよく使われます。

ツバキと明礬の媒染剤では

染めの仕上がりがどう違うかを比べてみようと

若い方々がチャレンジしていました

左の2つの作品は明礬を使ったみどりちゃんの紫根染、

右はツバキ灰を使って媒染したたぼちゃんの紫根染です。

果たして、どちらに軍配・・・?

若いって本当に素晴らしいですね

どちらの紫根染も優しい風合いがあって素敵に見えました


ハルさんが語っていた「明礬はね~布地に良くないんですよ~」

という声が妙に耳に残っています。

明礬を使った草木染を見せてくれましたが、

布地は大分傷んでいました。

大地と自然の恵には、人間の力も及ばないようです。

 

 

 

帰り際に、なるちゃんが

紫芋の手作りお菓子をくださいました。

ムラサキに染まった優しい手から渡された紫芋のお菓子は

ふんわりやわらかな感触がたまりませんでした。

ムラサキの神様

きっとにっこり笑って見ていたかも・・・・ 

美味しくいただきました

ごちそうさま・・・

 

 

残念なことに

サワフタギは、今ではあまり見られなくなってしまいました。

 

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