銀右衛門文庫の経済動向

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12月9日

2011-12-09 | 経済動向
東京市場は続落へ。ECB理事会では0.25%の利下げは予想されていたものの、国債購入拡大などへの期待外れや、EU首脳会談をめぐる発言などで下げた海外株に順応する展開が予想される。ただ、欧米株の下げ幅は限定的で東京市場も序盤売り一巡後は下げ渋る可能性が高い。むしろ安値近辺で推移する上海総合指数など中国株動向に左右されよう。

今日は11月のマクロ指標が一斉に発表され、特にCPI(消費者物価指数)の動向に注目だ。市場予想は前年同月比+4.5%だが、これを下回る鈍化となれば金融緩和姿勢が強まる公算が大きくなり、マーケットの反応が注目される。 また、日経平均の終値がSQ値を上回るかどうかが注目されよう。通常、SQ値を上回って引ければ翌週以降の相場は堅調、下回ると軟調になるというアノマリーがある。最近はSQ値を下回るケースが多いだけに注意が必要だろう。 

日経平均の予想レンジは8570円-8480円。転換線(9日見込み8540円)や下落基調の25日線(8527円)処を意識した序盤となりそうだ。外部環境に影響され下げ幅を拡大する場面では、基準線(9日見込み8475円)が下値メドとなる。ただ、ランアウェイギャップを埋める水準(11/30高値8435円、トレンドの中間地点に生じやすい)にも近く押し目買いを意識したい。

トレーダーズウエブより