銀右衛門文庫の経済動向

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12月4日

2013-12-04 | 経済動向
東京市場は欧米株安を受けて軟調なスタートか。週末の米11月雇用統計の結果が米量的緩和策の縮小時期の前倒し観測を強めそうな警戒感が台頭している。米ADRの全面安や円安一服などを背景に、序盤の売り先行のあとも下値買いを手控える投資家が増えそう。先物市場も特定の大口売買に左右される可能性があり、きょうは特に全体相場と個別物色を切り離して考えたほうがよい。米アップル株の上昇なども心理的支えとなり、高値更新のソフトバンクなどへの個人や自己売買部門の手かずが多くなりそうだ。

日経平均株価の予想レンジは15500円-15650円。

寄り付きから5日線(15648円)を下回る展開が予想され、上昇基調が続く転換線(15550円、予想)を下値で意識できるかが序盤のポイントとなる。仮に、1996年6月高値(22750円)を起点とした長期の上値抵抗線、5/23高値前後で再び調整に転じたとしても、三角もち合い(7/19高値を起点とした上値抵抗線と6/13安値を起点とした下値支持線)を上放れたあとの単なる揺り戻しであり、7/19高値(14953円)、基準線(14910円)、25日移動平均線(14927円)などにとどまる可能性が高い。

3日のダウ平均は前日比94.15ドル安の15914.62ドルで終了。一時は149ドル安と25日移動平均線まで調整する場面もあった。米量的緩和策の縮小時期に関する判断材料の雇用統計を控え売りが先行。ボーイングやゴールドマン・サックス、ビザなどの値がさ株が指数の重荷となったほか、機関投資家による年末に向けたポジション調整の観測なども依然強く、売りに押される展開が続いた。
 
NASDAQは前日比8.06ポイント安、S&P500は5.75ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ175円安の15555円、ドル建ては165円安の15565円で終えた。