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【絵本から専門書まで】 塾講師が、生徒やご父母におすすめする書籍のご紹介です。

『土屋の古文100 入試によく出る重要出典研究』 土屋博映

2007年01月26日 | 大学受験【国語・社会】情報・参考書




これも有名な参考書です。解説してくれるのは、“センター試験、国語の講評” をしてくれた、RYU先生です。

私は受験生じゃありませんが、この解説を読んで、ちょっと買いたくなりました(笑)。


RYU先生の授業は、聴いていてもおもしろいし、やっぱ、うまいわ~。


以下がその解説です。



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古文を得意にするために必要なことは、当然「質」の高い勉強をすることです。試験で聞かれない単語、文法をどんなに一生懸命勉強しても、決して点には結びつきません。

出題可能性の高い単語、文法を確実に押さえるという、「質」の高い勉強が、古文を得意にすること、ひいては入試突破という目的達成 (文学部に行く人以外、大学入試終了後古文に触れることはほとんどないはずなので、ここに目的意識をもっても問題ないですよね?) のためにもっとも必要なのです。


ただし、「質」の達成のためには、一定の「量」をこなすことも残念ながら必要になります。その「量」をこなすために、とてもよい参考書がこの「土屋の古文100」です。


使い方は単純明快、一通り単語と文法を勉強したら、ひたすらこの本にある文章と訳を読んでいくのです。その際、古文を音読するのがベスト。


知らない単語や、記憶があやふやな助動詞があったら、その都度自分の使っている単語集や文法のノートに戻って復習していきましょう (仮にこうした細かい作業をしなくても、本文と訳を対照しながら、毎日音読するだけで効果はあります)。


習うより慣れろという言葉もある通り、これを繰り返すだけで、知らず知らずのうちに、古文が読めるようになっているというわけです。

できれば、よくわからないところを塾の講師に質問しながら、毎日一文から二文ずつ読み続けていくとよいでしょう。

なお、この本は頻出の文章ばかりを集めているため、本番でズバリ的中という可能性もあります。古文は文章の内容を問う問題がほとんどなので、的中したら、合格点はほぼ確実ですよ!


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古文って不思議ですね。多くは、男と女が好きとか嫌いとか…、わびしいとか、いとおかしとか、そんなのば~っかり。ヘンテコリンな活用を言わされて…、勉強する意味がわかんない!


私も高校生の時、大嫌いだった古文ですが、実は20年以上前、塾を始めた時、“何でも教えます” と2万枚のチラシに書いて、たった一人の反応、でもうれしかった。

記念すべきその当教室初めての生徒、高校3年生の女の子の要望が、私の天敵 “古文” を教えて欲しい、でした(笑)。


もう時効でしょう。白状しますと、古文を何も知らない私は、本屋へダッシュして、『基礎からわかる古典文法』 なる本を買って必死にノートを取って覚えました。


彼女以上に緊張しながらも、無難に生涯初(きっと最後)の古文の授業を終えました。助動詞ならいける!ガッツポーズ!自分に感動しながら、次の授業のため、たった一人の生徒のため、丸まる一週間、助動詞を徹底して予習をした、その授業当日、数時間くらい前になって電話で…

“来週小テストがあるので、今日は 助動詞じゃなくて、源氏物語の●●を教えて欲しいんですが”。


“あ~ぁ、そうなんだ、わかった、いいよ” 


もちろん、再び本屋さんへダッシュ!


『源氏物語全訳』みたいな、当時、途方もない金額でその本を買い、●●を探して、その部分を徹底暗記で授業をした覚えがあります。

ごめんなさい、長くなりました。何を言いたいかというと、集中したら古文は分かるし、おもしろい。やっとなぜ古文を学ぶのか分かってきました。40歳過ぎてわかるんだったら、今のうちにその価値を知っておいた方が良いね。


ただし、本書は、一通り文法や単語を終えてから使うべきものだそうですから、いきなり初心者が使っても能率的ではなさそうです。その点に注意して下さいね。




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P.S. あっ、その私が教えた女の子ですね、一ヶ月後に “先生の授業はわかりやすいから”、と言って、次には現代国語を教えて欲しいと…、ダッシュです(笑)。“チャート式現代国語”、徹夜で繰り返し読みました。その2ヶ月後に、“英語もやってみようかな~”。

神様がつぶやいたのだと思いました。で、
ちゃんと第一志望に合格しました。良かったぁ~。

 

土屋の古文100

ライオン社

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なせばなる? (bucky)
2007-01-26 11:01:58
人間、力が出るものですよね。いざという時は。
私も専門外のことをセミプロ相手に話さなくてはならなくて、インプットがアウトプットに追いつかなくなりそうになったことがあります。でも、どうにかなって、我ながら「やれば出来るじゃん!」と。
今日の内容拙ブログと「源氏物語」という話が少しだけかぶっていて笑っちゃいました。
それにしても「質の高い」って何事にも感じますね。では。
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buckyさん (VIVA)
2007-01-26 11:56:29
こんちは!そうなんですね、今思うとぞっとするようなことでも、できちゃうことって、実はたくさんあるんですよね。だからいつもモチベーションを高くしておかないと、可能性が逃げちゃうんですよね。(キムタツ風)

子どもに自信が大事と言うのも、そもそも“ムリだよ~”ってばかりじゃ、伸びないですから、たまにはやってみようかな、って思ってくれないとね。

そうですか、源氏物語、あとから伺いますね。
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Unknown (ysbee)
2007-01-26 12:03:48
実にわかりますー!今日の話。今までで一番面白かったです。
(読んでない記事にもきっとあるんじゃないかと思いますが)
なんか一編の映画を見ているようでしたよ。

私もある会社で初めて名刺に「コンセプトデザイナー」という肩書きが付いた人間だったのですが、当時はそんな学問など無く、浜野安康さんの『コンセプト&デザイン』という、どちらかというとデザイン系の大きな本を、それこそ隅から隅まで何度も読んで応用したものです。

たった一冊の本がビジネスを創る。 の生きた見本が自分です。
書物を夢おろそかにするなかれ!
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ysbeeさん (VIVA)
2007-01-26 13:34:25
お~そうですか、一番と!ありがとうございます。

何冊本読んでも、ビジネス停滞、Help me!
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