降って来るもの

写真と散文とぽえむ

海馬の円居

2024-04-16 21:48:32 | 詩30

 

     海馬の円居

 

思い出は、或いは、想い出は

何方の漢字で書いても

僕の海馬に

哀楽も、良い悪いも、好き嫌いも

数限りなく有るけれど

結局は、円居の内に時々、それを取り出し

慰み、元気づけられ、切なさに泪し、

晴れ晴れと立ち直り

そうして、いつの日か

自分で始末するしか方法の無い

自分だけの持ち物

 

それが、どんなに深く、鮮やかで

忘れ難くて、輝いていても

自分という存在と一緒に

その役目を終えるもの

それだから、その持ち物は

唯一無二の宝物

 

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