山旅通信【ひとり画っ展】1089号発行しました。「南アルプス光岳・光る岩と伝説」



▼「南アルプス光岳・光る岩と伝説」


【概略文】
 光(てかり)岳は、三角点の西南にある乳白色の大き
な岩が夕日を受けると「テカッ」と白く光り、山ろくや
池口岳山頂などから見るとよく目立ちます。猟師たちは、
その岩を光岩と呼んだのが山名の由来だといいます。


 光岳山ろく、いまの静岡市葵区井川地区田代集落に、
手者万九(てしゃまんく)という力自慢の男がいました。
この男が、静岡浅間神社の大鳥居工事の際、石の柱をひ
ょいと組み立ててやりました。


 その時少し左に傾いて建ててしまいました。そのため、
いまでも浅間神社の長谷通り側の鳥居は少し曲がってい
るのだそうです。同じ井川には、甲斐武田勢にも負けな
かったという海野七郎太郎と、七郎三郎という兄弟の伝
説があります。


 また南ろく川根本町寸又峡の「落ちない大石」は光岳
の天狗にちなむもので、いまでは、落ちてはならない人
(受験生や高所作業者など)の守り神としてまつられて
います。
・静岡県川根本町と静岡市葵区と、長野県飯田市との境。


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山の炉端ばなし「北アルプス・笠ヶ岳の播隆上人」


▼「北アルプス・笠ヶ岳の播隆上人」


【概略】400字
 笠ヶ岳はどこから見ても笠の形に見える山
です。槍ヶ岳の初登頂でおなじみの播隆上人
が笠ヶ岳に登り、ここから見た槍ヶ岳に感激
し、槍ヶ岳を開山を決意した話は有名です。


 江戸も後期の1823(文政6)年、笠ヶ岳再
興を果たした播隆は翌年、笠ヶ岳の登山道に
8体の石仏を4キロごとに建て、山頂に阿弥
陀仏を祀ったといいます。


 この登山は大阪や西国からも大勢の信者が
集まり、計66人もの集団登山になったといわ
れます。いまも笠ヶ岳山頂にはなごりの祠が
あります。


 笠ヶ岳山頂に立った播隆は、東の空に浮か
ぶ荒々しい穂高連峰の岩峰の中に、ひときわ
天を突く槍ヶ岳を見ました。「おお!あの山
こそ、絶好の修行の場所だ。」


 播隆はそう確信、なんとかして槍ヶ岳に登
ることを決意するのでした。この瞬間から槍
ヶ岳開山に挑む播隆の人生が始まるのであり
ました。


 そして案内人中田又重郎とともに槍ヶ岳登
頂を果たしたのは3年後のことだったといい
ます。
・岐阜県上宝村。


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山の炉端ばなし「北アルプス・内蔵助谷(くらのすけだん)の流れ星」


▼「北アルプス・内蔵助谷(くらのすけだん)の流れ星」

【概略文】
 黒四ダムの下流、黒部川左岸の支谷・内蔵助谷(だん)
は、上流に氷河地形のカールとモレイン(堆石)がある
ことで有名です。大カールの最低部の氷は一千数百年も
の年月を経た「生きている氷河」といわれています。


 ここはあの佐々成政も信州への往来に利用したともい
われる所。内蔵助平はその中流域にある長円形の浸食盆
地になっています。北アルプスに残された数少ない静寂
境のひとつで、高山植物の宝庫として知られています。


 7月、真砂沢ロッジから黒部ダムに向かう途中、内蔵
助平の鉄橋の水場近くにテントを張りました。物音は沢
の流れだけ。夜中にふと目が覚めました。


 テントから顔を出して覗くと外は満天の星。外に出て
流れ星を肴にイッパイはじめました。天の川はオレのも
のだあ!。
・富山県立山町
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山の炉端ばなし「北アの白馬大池に昔、鳥居があった?」





▼「北アの白馬大池に昔、鳥居があった?」

【説明概略文】
 北アルプス白馬岳の北東にある白馬大池は、海抜2397
m、周囲2キロ、サンショウウオも生息しています。最
も深い所で13.5m、日本の高山湖のなかでも、第2位
の深さだといいます。


 日本の湖沼学の開拓者、田中阿歌麻呂はここで携帯ボ
ートに乗り、初の高山湖調査を行ったそうです。その湖
上にかつて鳥居が建っていたというめずらしい話があり
ます。


 1927(昭和2)年、いまの白馬村森上の後藤敏氏とい
う人が、白馬岳に天照大神を祭り、天狗っ原に白馬岳神
社の祠を建立しました。いまも天狗っ原に祠が建ってい
ます。


 続いて彼は、伊勢神宮の外宮の祭神である豊受大神(天
孫降臨の随伴神で、穀物、食物の神)の神霊を受け、白
馬大池に鎮め、池の中に厳島神社のそれにまねて鳥居を
建てたということです。いまは朽ちてありません。
・長野県小谷村
▼【説明】https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate08.html


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